ビカクシダ(コウモリラン)・マダガスカリエンセの育て方:初めて育てるときの注意点・コツ

〔2022.07.17〕更新 凸凹が美しく育っています。子株もたくさん出てきて順調です。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ
2022.07.17

マダガスカリエンセの子株を2018年9月から育てています。我が家には温室がなく、季節に応じてベランダと室内と行き来しながら管理しています。初めての年は温室などの設備なしで育てる情報が少なく試行錯誤の連続でしたが、いまではそこそこ上手く育てられるようになりました。

初めはミズゴケたっぷりの鉢植えで育て、胞子葉が出て、ある程度大きくなったら、形をきれいに作るためにコルク板付けにしました。また、空中湿度を高くするためにドーム状の透明なフードを被せています。

マダガスカリエンセは育てるのが難しいといわれますが、それは、高湿度の環境づくりだと思います。うまく保てれば、次々貯水葉や胞子葉も出てくるし、子株もたくさん出てきます。

また、十分成長すると、多少の乾燥にも耐え、育てやすくなります。夏場は、フードのような覆いをせずハンギング出来、朝夕の水やりだけで育てられるようになります。

育ててみて気になった点や工夫した点など、初心者ならではの視点で我が家の育て方を紹介します。

尚、このマダガスカリエンセは、出自〔オリジナルクローンorメリクロンor胞子培養〕などはわからずに入手しました。現在オリジナルクローンのマダガスカリエンセも育てていますが、育て方はまったく同じです。オリジナルクローンの記事もありますので、ご興味がございましたらこちらもご覧ください。

マダガスカリエンセを育てるのは難しい?

最近は、日本で育てて株を増やしたものがネットで簡単に入手できます。植物もある程度環境に適応するわけで、日本で生まれ育ったものは育てやすくなっています。ですので、マダガスカリエンセも思ったよりも順応していると思います。

しかしながら、我が家では、数種類のビカクシダを育てていますが、育てる環境に関して言えば、マダガスカリエンセは手のかかるほうだと思います。マダガスカリエンセにとって日本〔我が家がある関東圏でいえば〕は、夏は暑すぎるし、冬は乾燥しすぎなのです。

マダガスカリエンセの育ちやすい環境

マダガスカリエンセは、マダガスカルで常に雨が降っているような環境で自生しているようです。

気温もそれほど高くない(25℃以下)方が育ちやすいのではないかと思います。というのも、秋から春まで一日中20℃前後で育てている時期が調子よくすくすくと育つのに、気温が上がる夏は、貯水葉が黒くなったり、胞子葉が縮れたりと調子を崩しがちです。

明るめの日陰や室内のレースカーテン越しの窓辺の明るさでも育つ

ビカクシダの仲間は日当たりを好むものが多い中、マダガスカリエンセは、比較的日陰で育ちます。もちろん植物なので日光は必要ですが、年中直射日光に当てずに育てています。屋外では明るめの日陰、室内ではレースのカーテン越しの窓辺などで育てるほうが、きれいに育ちます。

マダガスカリエンセはいつも濡らしておかなければならないのか?

根回りは、いつもしっとりと濡れているのはいいけど、水に浸っていたり、びしょ濡れは要注意だと思います。マダガスカリエンセだけでなく植物全般、過湿は腐らせる原因となります。マダガスカリエンセにとっての適度な湿り気が必要です。

また、貯水葉の凸凹に水が溜まったまま放置すると、葉が傷んでしまうこともあるので、たっぷり水やりした後は、葉に溜まった水を、息を吹きかけるなどして吹き飛ばします。

子株はミズゴケたっぷりの鉢植えで

特に子株の場合は小さいので、成長した株に比べると、高温での過湿や乾燥など環境の変化に耐性がありません。できるだけ変化のない環境づくりが大切です。

温室などで湿度もコントロールするとベストですが、なかなかそこまではという場合に、簡単に湿度管理ができる方法を2例ほど紹介します。

ミズゴケてんこ盛り&フード

まだマダガスカリエンセを購入して経験の浅いころ実践していた方法です。ミズゴケてんこ盛りで栽培すると水分調整しやすいです。我が家では、まるで丼ぶりのようですが、常に水を含む程度(滴り落ちない程度)に湿らせたミズゴケで覆っています。霧吹きで時々シュッシュッと貯水葉とミズゴケに水やりするだけで根廻りの湿度は適度に保てています。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

ミズゴケは乾かないように、手で触れてしっとりと湿り気を感じる程度に保っています。ミズゴケ部分の露出が多いのでかなり通気性も良い状態です。鉢底には穴があるので、水が溜まることはありません。根廻りはこれでうまくいっていますが、これだけでは葉が乾くのがはやく、日中霧吹きの回数が多くなり手間がかかります。またきれいな葉を育てるには、やはり空気中の湿度を高める必要があります。そこで、下の写真のようなフード〔苗帽子〕を被せて管理し、湿度を保ちます。詳しくは次項を見てください。

■食品容器を利用した管理

株分けした子株を管理する際にやっている方法です。スーパーでトマトの販売によく使われている食品容器の中・大の容器を利用して、下の様な状態で育てています。この容器、中〔下〕と大〔上〕がぴったりはまるんですよ。ちょうどいい風通しと覆いで、割と育てやすいです。同じものが入手できない場合はゴメンナサイ。まあ、似たような状況になるようお手持ちのもので工夫してみてください。底になるほうの容器は、底に穴がある容器か、穴を空けて使います。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ 子株

貯水葉の縁に切れ目が入るのは湿度が足りていないから

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

上の写真は入手時のものです。右側に小さな貯水葉がついています。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

入手時の小さな貯水葉が生長したのが、上の写真の右側の貯水葉です。見ての通り大きくなるにしたがって縁に切れ目が入り、いびつな形になって綺麗な円形に広がらなかったのです。入手時に既についていた貯水葉もいびつなので、まだ子株だから不完全な貯水葉になるのかなと思っていたのですが、またその次の貯水葉も生えたてはきれいな形なのに、縁が少し茶色くなったところかから切れ目がはいるので、ひょっとしたら乾燥が原因かと思いました。

空中湿度を保つ工夫は必須

そこで、湿度を保持するためにドーム型の苗カバーで覆いをすることにしました。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ 簡易温室

その後出てきた貯水葉2枚は切れ目が入らず、きれいに広がりました。朝夕霧吹きは欠かさずしています。日中も葉が乾いているようなら霧吹きすることもありますが、霧吹きの回数は、解放状態のときに比べて格段に減りました。また、カバーの内側にも霧吹きしています。常に霧に包まれているような雰囲気が最適なのでしょうね。そこまでに至りませんが、なかなかうまくいっているようです。ドーム型苗カバーは上に穴が開いているので、湿度を高めたい時は、ラップで穴を覆うといいです。

うちではウツボカズラにも苗カバーを使っています。乾燥する冬場でも湿度が保てるのでお勧めですよ。

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夏も室内管理の方がよい…湿度が高くても高温では蒸れや縮れが起こる

マダガスカリエンセは、日本の夏の暑さが苦手です。生長の様子の章にも書いていますが、2019年の梅雨の時期に一度ベランダの明るい日陰に出してみたところ、暑さで蒸れてしまったようで貯水葉が黒くなってしまいました。また、出てきた胞子葉も一部が縮れていびつな形になりました。やはり夏も室内管理を行い、通年で25℃前後で育てるのが良いようです。また、子株の場合は、夏もフードが必要です。室内は冷房で除湿されますので。

ある程度成長すると、比較的乾燥に耐えられるようになりますが、やはり乾燥すると貯水葉の縁に切れ目が入ります。気になるようでしたら、湿度を高める工夫が必要になります。

子株の時は鉢植え、ある程度成長すれば板に着生させるとよい

貯水葉の凸凹が出始め胞子葉も出るころになると、板付けもよい栽培方法です。ある程度成長すれば少しずつ丈夫になり育てやすくなってきます。板付けの良い点は、鉢植えより乾燥しやすいので、ミズゴケの水分をコントロールしやすく、根まわりを過湿にして腐らせてしまう危険性が低いです。また、貯水葉を美しいかたちに仕立てるにも板付けにしたほうがきれいに成形できます。ですので、ある程度成長し、そこそこ温湿度を保てる環境も作ることができる場合は、板付けすると良いと思います。

自然に育てると全体のフォルムが崩れてくる?

貯水葉の重なりの部分って、生長点付近はかなり隙間が大きく空洞があいていきます。

生長するにしたがって、上にでっばるように生長するんですね。

板に着生させる場合、ワイヤーやアミ、ビニール紐などを使って固定しますよね。だいたいお椀型の形状に成形して固定すると思うんですけど、植木鉢ミズゴケてんこ盛り方式は、固定せず自然な状態で育てています。一年も経つと根はしっかりミズゴケの中に張っていますが、あまりに先がとんがってくるので、固定して仕立て直ししないと形が保てなくなりました。

やっぱり、最後は板付け

上のような状態になったので、11月に板付けすることにしました。季節は冬に向かいますが、室内管理の冬場は、調子よく生長するので問題ないと判断しました。板付けの様子は、下の〔株の板付け〕の項に書いています。

板付けのその後は、胞子葉が続けて2枚生えて、なかなか貯水葉が生えなかったのですが、2月中旬になってようやく貯水葉が顔をだしました。やっぱり貯水葉のないマダガスカリエンセってどうよ…という感じでしたので。

ビカクシダ マダガスカリエンセ

季節ごとの管理について

マダガスカリエンセは、常に湿度を保って育てる必要があるので、基本は通年室内なのですが、春秋の穏やかな気候の時期や、梅雨時などは、ベランダの日陰に出しています。また、夏でも気温の穏やかな午前中だけベランダに出すなど、気温や湿度、風通しを考えて適宜管理場所を変えています。

冬の管理について

冬は、部屋の中でも加湿器をつけなければ湿度30%もない日も多いくらい乾燥しています。一方南向きの部屋では、部屋の中にまで光が入るので窓際で管理すれば、暖かく日差しも申し分ないくらいです。マダガスカリエンセは、窓際でカーテン越しの柔らかい日差しのところで、カバーに入れて管理しています。春まではこのままの環境で育てます。冬場の管理で気を付けたいことは、コナカイガラムシの被害です。風通しが悪いと取りつき、隠れた場所で気が付いたら繁殖しています。新葉の出が悪かったり、奇形葉が育ったりすると、コナカイガラムシの可能性があります。見つけたら、成虫や巣はつまようじで駆除します。辛抱強く駆除をつづけないと、簡単には駆除しきれません。また、幼虫の段階では薬が効くので、適宜薬を使います。我が家ではベニカXファインスプレーを使っています。

肥料やりについて

かなり薄めた液肥を、1か月に1、2回霧吹きでミズゴケにかけています。霧吹きの噴霧口をミズゴケに近づけて中に浸み込むように噴霧してます。このペースで貯水葉も胞子葉も順調に出てきています。

春・秋の管理について

日差しの穏やかな時は、ベランダで管理しています。屋外での管理では、明るめの日陰で、日中はカバーを外し、朝夕霧吹きで貯水葉とミズゴケにたっぷりミスティングしています。ミズゴケが乾燥したときは、しっかりミズゴケが潤うまでじょうろで水やりしています。状態をみて乾きすぎるようなら、ミスティングの回数を増やすか、室内に取り込みカバーを付けて湿度を維持します。

穏やかな気温の季節での屋外管理は、こまめに霧吹きさえすればコンディションはいい感じなのですが、ワラジムシが必ず侵入してきて、貯水葉を食い荒らすので、外に出すときは要注意です。高い棚の上などがいいようです。

肥料やりについて

薄めた液肥を1週間に1回ほど、じょうろで貯水葉やミズゴケにかけています。葉に直接かけるので、通常使用より液肥を薄めています。ビカクシダは肥料大好きです。様子を見て調子がいいなら肥料をやる頻度を増やすなどします。大きくなって板付けするようになれば、固形の緩効性肥料を上部のミズゴケの部分に置くようにしてもいいです。葉に当たらないようにミズゴケにくぼみを使って錠剤を置くか、肥料容器に肥料を詰めて、上部に挿しておくのもいい方法です。液肥だけで頻度を調整して育てても、弛緩性肥料を使っても、どちらも使いやすい方法で大丈夫です。

また、葉に直接かけられるスプレータイプの活力剤も週一くらいで使っています。時々活力剤を使うと葉が生き生きしているように思います。活力剤は、101もハイポネックスも使っていますが、どちらも効果は同じように思います。我が家の所感ですが。


夏の管理について

やはり、マダガスカリエンセは夏の高温に弱いので、涼しい室内の明るい場所で育てるといいようです。夏の室内は明るそうに見えても案外窓際でも暗いものですが、マダガスカリエンセは室内窓際の照度で過ごせています。まあ、夏は何とかやり過ごすような感じですね。

また、室内で冷房やドライをかけていると乾燥しやすいので、カバーなどで湿度を保つ必要があります。温室などで通年育てるのに比べ、夏はやはり一年のうちで、一番調子を崩しやすく、葉がきれいに展開しにくい時期だと思います。

尚、成長すると丈夫になるので、気温の穏やかな午前中だけ、明るめの日陰にハンギングするようになりました。気温や湿度、風通しを考えて適宜ですね。また、外に出すときは、高い場所にハンギングします。床からの熱が伝わりにくく風通しもいいので蒸れにくいし、ワラジムシなどが棲み付くのを防ぐことができます。

朝夕霧吹きで全体をミスティングしています。

夏、特に8月~9月くらいに、我が家のマダガスカリエンセは子株をたくさん作ります。生命の危機を感じる時期なのかもしれません。

肥料やりについて

夏場、特に真夏の8月は肥料を与えていません。夏は弱る季節ですので、与え方次第では枯らしてしまいかねません。我が家では真夏の肥料はどの植物でも控えてます。

ワラジムシに棲み付かれたら

マダガスカリエンセは、ワラジムシが棲みつきやすいです。屋外の床近くで管理すると夏場は必ずと言っていいほど、ワラジムシが棲みつきます。ミズゴケが好きというより、マダガスカリエンセが好きなんですね。葉をかじり、穴を空け、放置しておくと悲惨な姿になります。

ワラジムシに食い荒らされた貯水葉

対策としては、高い所に置くかハンギングするというのが、一番簡単です。

すでに棲み付いてしまった場合は、我が家では水に浸けて出てきたところを駆除しています。

親株のワラジムシ駆除
子株のワラジムシ駆除

ダンゴムシやワラジムシは、エビやイカと同じ甲殻類なので、エラ呼吸もできると思われがちですが、陸生活が長いので、空気呼吸の生き物です。水の中に比較的長くいられますが、呼吸できないのでしばらく水に浸けていると出てきます。出てきたところを捕獲します。

逃れて出てきたワラジムシ

あとは、仕立て直しします。ミズゴケやベラボンを足す場合は新しいのを使います。

ちなみに、ダンゴムシは丸くなりますが、ワラジムシは丸まりません。でもほぼ同じように湿った所が好きで、腐ったり枯れたりした根や葉が好物です。そして時には新芽や新葉なども食べます。主食は枯れた部分なのですが、新芽や新葉でも、少し傷ついた部分が出来ればそこが狙われてかじられ被害が徐々に大きくなってしまうんですよ。ビカクシダの貯水葉の中のように葉が根を覆っているような環境ってダンゴムシやワラジムシにとってすごく居心地の良い状態ですよね。いつも湿っていて、食べ物にくるまれています。少し葉が傷ついて茶色くなった部分をかじり、するとその端がまた茶色くなってまたかじるということになってしまって、いつの間にか貯水葉が大きく欠けてしまうことになるんですよね。

腐ったり枯れた部分を食べて、糞を落とし土壌のバクテリアを活性化する益虫というとらえ方もありますが、草花の被害があれば害虫でもあるんですね。

子株の株分け

毎年、夏期に子株が出てきます。
マダガスカリエンセ 子株

10月には、大きめの子株が4つになりました。
マダガスカリエンセ 子株

マダガスカリエンセは、子株が大量に発生します。リドレイやスパーバムは全くその兆しありませんが、アルシコルネやマダガスカリエンセは、ポコポコ子株が発生します。写真の一番手前の子株(径7cm)1つを株分けしてみました。

子株の切り離し

株を取り出します。

マダガスカルエンセ 株分け

ミズゴケをかき分けながら少しずつ分離します。細い根がプチプチと切れる感触が多少はありますが、割と簡単に分離できます。ハサミやカッターナイフで切り分けても大丈夫です。

マダガスカルエンセ 株分け
マダガスカルエンセ 株分け

株分け完了です。

マダガスカリエンセ 株分け

子株の植え付け

切り離した部分には、根が表面に出てきているので、新しいミズゴケで株を包むように補います。

マダガスカリエンセ 子株 植え付け
マダガスカリエンセ 子株 植え付け

新しい鉢に形を整えながら植え付けます。

マダガスカリエンセ 子株 植え付け

完成です。

マダガスカリエンセ 子株 植え付け

子株を分離した親株の方にもミズゴケを追加して形を整えました。

マダガスカリエンセ 株分け

その後も生長した4つの子株全部を独立させ、親株も板付けさせました。子株は、また、同じ鉢に寄せ植えしてます。

マダガスカリエンセの子株は株分け後もよく生長します。うちにはアルシコルネもいますが、こちらは小さいうちに親株と離すと著しく生長が遅いです。アルシコルネと比較してでの話ですが…。

〔2020.02.22〕
ビカクシダ マダガスカリエンセ 子株

一番大きい子株はそろそろ板付けしてやらないと。と思っています。

株の板付け

鉢に残していた親株の形がとがってきて形がだいぶ崩れてきました。鉢植えで育てるのはもう限界みたいだったので、バージンコルクに板付けして形を整えることにしました。

バージンコルクは、株の大きさを考えながら、よく行くガーデニングショップで購入しました。バージンコルクは、通販でも入手できますよ。

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植え付け

うちの親株は上に出っ張ったような形をしているので、貯水葉を広げないと形が整いません。新しい貯水葉が覆ってくれることを期待して、多少破れても形を整えて植え付けます。用土は、ミズゴケとベラボンを混ぜたものを使っています。

ビカクシダ マダガスカリエンセ 板付け

植え付けたら、被覆の付いたワイヤーでしっかり固定して完成です。

ビカクシダ マダガスカリエンセ 板付け
ビカクシダ マダガスカリエンセ 板付け

板付けはしましたが、壁には掛けずに平置きにして、苗カバーをかぶせて湿度管理して育てています。

板付けの詳しいやり方は、リドレイアルシコルネ・マダガスカルの記事に詳しく書いてありますので、よろしかったら見てください。

ネットを使ってミズゴケの形を整えると簡単

ミズゴケをきれいな形に整えたい場合は、メッシュのネットなどを使って形を整えると簡単です。その後、左右二枚の貯水葉がきれいに展開すれば、ネットを外します。

下の写真は、株分け後、成形し直して板付けした株ですが、株をテグスで板に固定したのち、ミズゴケを加え、ネットをつかって、ミズゴケの形を整えています。ネットは、スーパーでよく手に入る野菜〔オクラ〕が入っていたものを使っています。ネットはホッチキスで止めています。きれいに左右2枚展開したのち、取り外す予定です。

2021.11.19
2021.12.05 上側だけネットを外しました
2022.05.06 下側ネットも外し、きれいに成長

生長の様子

〔2019.01.21〕
ビカクシダ・マダガスカリエンセ 胞子葉

胞子葉が出てきました。こんなにすぐに胞子葉が出てくるとは思っていなかったのでびっくりです。

〔2019.01.29〕
ビカクシダ・マダガスカリエンセ 胞子葉 生長

胞子葉の生長がはやく、カバーの天井に届きそうです。そこで工作。波型の段ボールで継ぎ足しました。何かのお菓子のパッケージに使われていたのを取っておいたのを使用してます。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ 簡易温室マダガスカリエンセ

大分高さをかせぎました。しばらく安心ですね。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

貯水葉の凸凹がはっきりしてきました。

〔2019.03.30〕
ここ2ヶ月の間に2枚の胞子葉が育ち、新たな貯水葉も出てきました。冬は室内で管理しているからだと思いますが、ビカクシダは年中変わりなく一定の間隔で新しい葉を出します。マダガスカリエンセも順調に新しい葉を展開し生長も早いです。22℃~25℃くらいの温暖な環境が発育に適しているのでしょうね。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

リボンのような胞子葉がかわいいですね。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ

貯水葉の新葉はトリコームに覆われてきれいなシルバーグリーンです。

〔2019.04.12〕
新しい貯水葉も順調に育っています。新しく生えるたびに凸凹が強くなっていきます。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ
ビカクシダ・マダガスカリエンセ

〔2019.06.01〕
新しい貯水葉が育ってきました。瑞々しさと、マダガスカリエンセらしい凸凹がとてもきれいです。4月よりも葉脈の凸凹が増えています。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ
ビカクシダ・マダガスカリエンセ

〔2019.07.04〕
梅雨時期になり、湿度も高いのでカバーを外してベランダで管理してみたところ、気温が高すぎたせいか貯水葉が中心から黒くなってきました。ちなみに直射日光に当ててません。貯水葉の出芽もペースが遅れています。しかもこの後、胞子葉が2枚連続で出たのでさらに貯水葉の出芽が遅れそうです。

出てきた胞子葉も小さいうちに一部縮れてしまいました。おそらく暑さが原因だと思います。それで、再び室内管理に切り替えしました。尚、室内は一日中冷房かけています。もとと同じく、窓際の明るい場所でカバーをかけて管理してます。

〔2019.8.20〕
胞子葉は縮れたまま生長しています。胞子葉は2枚〔左右に一対〕くらいがリボンのようでかわいいですね。4枚は見た目にちょっとむさくるしい感じ。

ようやく新しい貯水葉が育ち始めました。

子株発見!
マダガスカリエンセ 子株

夏はビカクシダが子株を増やす季節でしょうか。うちのアルシコルネの方は子株がぽこぽこと生まれ、現在8個できてます。

マダガスカリエンセの子株は、この時初めて生まれたのですが、誕生してうれしいです。

ところで、茎の先端などから出る芽を定芽といい、普通は芽が生じない葉や根から出る芽を不定芽というらしいですね。ビカクシダは根の先端に不定芽を付けます。それが株に生長するんですね。

〔2019.10.20〕
上の写真の子株が、7cmくらいの大きさになりました。目に見えて生長してきているのがあと3つくらいあります。

マダガスカリエンセ 子株

この後、上に書いたように子株の株分けや親株の板付けをしました。

〔2020.02.22〕
ビカクシダ マダガスカリエンセ

11月の株分けから、2枚連続で胞子葉が生えてきました。2月中旬になってようやく貯水葉が顔を出しました。

ビカクシダ マダガスカリエンセ 子株

子株のほうも順調に生長し、さらに一番大きい子株にさらに孫株が出てます。

下の写真は、板付けに使っていたワイヤーを取り外したところです。
ビカクシダ マダガスカリエンセ

親株の方は、古くなった水苔を除去して、新しいミズゴケとベラボンを使って、もう一度同じバージンコルクに板付けしました。
ビカクシダ マダガスカリエンセ

子株たちは、スーパーのミニトマトの容器に穴を空け、ミズゴケとベラボンを混ぜたものに植え付けました。
ビカクシダ マダガスカリエンセ 株分け

右上の小さい子株たちは生長するかわかりませんが、この子たちの生長が楽しみです。

親株には新しい貯水葉が出てきているので、葉の生長に合わせてミズゴケを足して、形を整えようと思ってます。
ビカクシダ マダガスカリエンセ 新しい貯水葉

〔2020.07.23〕

新しい貯水葉が出てきてはいるのですが、ベランダにしばらく出していた間にワラジムシに棲み付かれました。大したことにはなかないかと思いましたが、甘かったです。しばらく放置していたので被害が拡大して、葉がぼろぼろです。親株も子株も水に浸けて駆除することにしました。方法は、上の項に書いた通りです。

〔2020.08.23〕
親株に新しい貯水葉が出てきたのと、周りに子株が沢山出てきて、それぞれ結構大きくなってきたので再び株分けしました。

〔2020.09.05〕
ビカクシダ マダガスカリエンセ

大きめのドーム状にミズゴケを盛りました。ミズゴケは手前半分だけ盛っていて、写真に写っていない反対側は古い貯水葉を露出させています。反対側に新しい貯水葉が出たら、そちら側もミズゴケを足してかたちを整える予定です。

ビカクシダ マダガスカリエンセ
マダガスカリエンセの貯水葉って、きれいですね。ついつい見とれてしまいます。

〔2021.11.19〕
8月に子株を外した株を、仕立て直しました。ネットを使ってミズゴケのかたちを整えています。

3年も経つと我が家の環境にも慣れ、多少の乾燥にも強くなっています。秋口に出てきた葉は、とてもきれいな形のまま順調に育っています。このまま傷つけないようにせねば! 貯水葉の凸凹は、くっきりとしてとてもきれいです。

ビカクシダ マダガスカリエンセ
親株
ビカクシダ マダガスカリエンセ 貯水葉
ビカクシダ マダガスカリエンセ

子株もたくさんとれました。小さいのは途中でダメになってしまう可能性も高いですが、比較的大きいコは、このまま順調に育ちます。生長が楽しみです。

ビカクシダ マダガスカリエンセ 子株

その後、ある程度大きくなり、生長に問題のないものは、下の様な容器で、個別に育てています。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ 子株

〔2021.12.05〕
貯水葉ほぼ展開しました。裾野がじりじりともう少しだけ大きくなると思います。上側だけネット取り外しました。

ビカクシダ マダガスカリエンセ
ビカクシダ マダガスカリエンセ
ビカクシダ マダガスカリエンセ
横から

〔2022.05.06〕
冬~春の間も胞子葉二枚展開し、向かって右側の貯水葉もほぼ生長しました。とてもバランスよくきれいに育っています。貯水葉成形用に使っていたネットも外しました。

2022.05.06
202205.06

すでに子株が出てきてます。

〔2022.07.17〕

順調に育っています。子だくさんです。

ビカクシダ・マダガスカリエンセ
2022.07.17
ビカクシダ・マダガスカリエンセ 子株

我が家では、マダガスカリエンセの他にも7種類のビカクシダを育てています。育て方などの記事も書いているのでよかったら見てください。

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