16年育てて幹が伸びすぎたクッカバラの幹を切断し、植え替えしました。クッカバラは幹のあちこちから気根が出て、土に到着した後どんどん土の中で生長して根として機能します。ですので、幹を途中で切っても、切断した上下両方に気根が出ていたら根付きます。
初めは、クッカバラの幹を上下2つに切り分け植え替えしました。上下ともに新しく芽が出で成功しました。
次に下部の株を下の写真のように3つに切り分けました。それぞれに気根を残しています。芽が出てくるとちょっと面白いレイアウトになりそうです。
3つに切り分けたうち、上の2つはまだ芽が出るのをまっている段階です。方法について詳しくご紹介したいと思います。
尚、16年育てた育ちの様子についてはこちらに記事がございますので、ご興味がある方はご覧ください。
伸びすぎて形が崩れたクッカバラをどうする?
我が家のクッカバラの切り分け前の姿ですが、この方向から見ると、草姿はとってもかっこいいのです。
ですが、違う方向から見ると…。鉢から逃げ出そうとしているようですね?
毎年、幹がきれいな曲線描くように鉢を回して、光の方向をコントロールしていたんですが、やはり16年も経つと幹が倒れてきます。それでもクッカバラらしいフォルムを楽しんでいたんですが、そろそろ流石に形が崩れてきたし、このまま伸びると場所も取るし、ということで幹を剪定することにしました。
気根がある植物だからできる株の分け方
クッカバラは上の写真のように、幹のあちこちから気根が出ています、気根は、土に到着すると細い根を出し、ちゃんとした根の役割をします。下の写真は、以前倒れて鉢が割れた際の時に撮った写真です。
通常の植物は、幹を切った上の方は、根がないので挿し木にして発根させますが、クッカバラの場合、生きた気根が付いていれば、すでに根付いているので、両方ともに簡単に分けることが出来そうですよね。それで幹を2つに分けることにしました。
幹の切断〔胴切り〕
枯れてる気根を切り取る
気根は土に到着しなければ枯れてしまいます。また、到着して長く根の役割をして寿命がくるとスカスカになって枯れます。スカスカになった気根は切り取って整理しておくと、切断時、生きている気根の配分などが把握しやすくなり、どこで切断するか決めやすくなります。
切断の位置を決める
植えた時の草姿をイメージし、幹の形や向きや気根の配分などを考えて、切断する位置を決めます。また、のこぎりが入る切りやすい位置がいいですね。
切断〔胴切り〕
のこぎりで切ります。切口に菌が入るのを予防するために、のこぎりをアルコール消毒しておくとよいと思います。幹は柔らかく簡単に切断できます。
切断しても気根が幹を支えているので倒れませんでした。このまま切口を乾かします。
切口がしっかり乾燥するように、念のため植え替えは翌日に行いました。
植え付け・植え替え
株を出します。
クッカバラは、細かい根があまり発達しないので、土が固まらず、割とするっと抜けます。
気根の先の方だけ根が付いています。
根の絡まりを取って、2つに分けます。簡単です。
両方ともに根がちゃんとついています。安心ですね。
植え付ける鉢について
クッカバラは、上の写真の様に太く長い気根の先に細かい根があり、そこから水を吸い上げているようです。ですので、植え付ける鉢は深めの縦長の鉢が適していると思います。
植え付け・植え替え
軽石を底に入れ、観葉植物の土で植え付けます。幹の位置や角度を決めて株を収めます。
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細かい根が直接当たる底の方は新しい用土を使い、細かい根が生えていない中~上部は、使っていた古い土に『土のリサイクル材』を混ぜて、使い回しました。大量に古い土が出ると処分に困りますね。ゴミの収集では、土や石は回収してもらえないので、再生して使いたいものですね。
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実は幹の切断部は土に埋まっていません。気根で支えられて浮いている状態です。かなりしっかり支えられているのでぐらつきも無いです。
2つとも植えつけ完了
葉が多い場合は、葉の数を減らします。葉からの水分の蒸散が多いと、その分根から吸水しなければなりません。植え替えで根が傷んでいるので、しばらくは根からの吸水に支障がでると思われます。なので根の負担を減らすために葉の数を減らします。
葉の広がりなどを見て剪定します。葉は無くても大丈夫なので、思い切り切っても大丈夫です。
スッキリしました。
底から水が出るくらい、たっぷり水やりします。このまま明るめの日陰で養生します。
両方ともに新芽が出てきますように(#^.^#)
その後の様子
成長点を含んだ幹の上部の株は、株分け後も順調で、すぐに新芽が出てきました。
生長期なので、新しい葉は大きくて綺麗です。新しい気根も伸びてきました。
幹の下部は、どうかというと、長い間まったく動きがない状態が続きました。うまくいかなかったかな…そろそろ片付けるかと思った矢先…。新芽発見です! 植物は人間の気持ちを敏感に感じとるのでしょうかね。処分しようとしたら、芽や根を出すなんてこと結構あります。まあ、タイミングが丁度合っただけなんでしょうけど(笑)
新芽は、ずいぶんと根元に近い所から出てきました。根元に近い所に芽を出す方が効率がいいですものね。
切断したのが4月23日ですから、約2か月かかりました。
2つ芽が出てきたようです。1か月後には、両方の芽が生長しているのを確認しました。
ですが、2つの芽は、結構下の所から出ています。そこで思いついたのが、下の写真の様に、それぞれに気根を残して、3つに分ける方法です。ⒷとⒸの間は長いので抜き取ることにしました。
ちょっとレイアウトを崩ししみました。これで芽が出てきたら、結構面白い雰囲気になるのではないでしょうか。
うまく芽が出るといいな。また、どこにどんなふうに出るのか楽しみです。
コメント
最後にABC3つに分けた根茎のその後の成長が知りたいです!
新芽はA,Bからは出てきたのでしょうか?
クッカ様、
コメントありがとうございます。
2年近く放置状態でした。💦
その後ですが、2つとも芽は出てきていません。Bは気根が全部スカスカになり枯れてしまったのですが、Aは3本の気根のうち、2本はスカスカですが、1本は生きている状態です。根は生きているようなので、もうしばらく様子(放置?)を見ようと思います。