ゴムノキ/フィカス・バーガンディの曲げ仕立て:テグスで簡単!自分で曲げる

〔2022.06.05〕更新。曲げ加工のテグスを外しました。外した後の様子を追加しました。

フィカス・バーガンディ
曲げ加工中のフィカス・バーガンティ

枝に弾力があり、よくしなるゴムノキは、自分で簡単に枝を曲げて曲線をつくることができます。今回、フィカス・バーガンディをテグスを使って曲げ加工をしてみました。テグスは目立たないので、室内に飾っておいてもあまり違和感がありません。ただし、テグスをかけられる複数本の枝が必要です。また土の表面からはみ出てる太い根があると、うまく曲げやすいです。我が家の方法をご紹介します。

尚、植物なので、一度に樹形を極めることはできません。生長のたびに見直しして理想の形に仕上げていきます。今回は、弧を3次元に描きましたが、次の生長でらせん状にできるのを目標にしています。その途中途中できれいなベストな枝ぶりを目指すようにしています。

尚、針金を使った曲げ加工についての記事がこちらにありますので、ご興味があれば併せて読んでください。
ゴムの木(カシワゴム・フィカス・バンビーノ/デコラ・トリコロール)を曲げる:簡単にできる曲げ仕立て、仕立て直し

また、フィカス・バーガンディを含むゴムノキの品種についての関連記事もこちらにありますので、よろしければご覧ください。
フィカス・ティネケとデコラ・トリコロール:フィカスはゴムノキの仲間 斑入りゴムノキを見分けられる?

曲げ仕立てのポイント

見る範囲を考える

壁際に置くのか、全方向から見えるところに置くのかで違ってきます。一方から見てかっこよくても、違う方向から見たら???ということがおこらないように、いろんな方向から見て、どう曲げるか計画します。特に、枝の先端の生長点の方向に気を付けます。広い範囲から見える位置に置く場合は、枝それぞれに違う方向に向くようにするといいです。

下の写真のように壁側に置く場合は、フロントの位置を決めてしまって、左右90°くらい〔180°〕の範囲で生長点がきれいにレイアウトできるように考えます。下の3枚の写真は、完成後の写真ですが、鉢を少しずつ回して、違う角度から撮っています。

フィカス・バーガンディ
フィカス・バーガンディ
フィカス・バーガンディ

テグスをかける

2本の枝を曲げます。弧を描くように個々の枝の先付近と中心の幹との間にテグスをかけていきます。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
フィカス・バーガンディ 曲げ加工

曲げる枝が、自然な弧を描くように、幹や太い根にテグスをかけていきます。わりと自由に、思う位置にくるまで引っ張ります。下方向への引っ張りは、太い根がなければ、植木鉢の底に回してガムテープで止めるなどして固定してもいいと思います。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
テグスを枝に張り巡らせた状態

枝にかかったテグス部分に厚紙を入れる

フィカス・バーガンディ 曲げ加工 保護
フィカス・バーガンディ 曲げ加工 保護

テグスが枝に食い込まないように厚紙を挟みます。枝に傷をつけないためなので、厚紙でなくてもいいのですが、厚紙は加工も入手も簡単ですね。厚紙は角を丸く落とし、テグスがかかる部分に小さな切れ込みを入れてテグスを固定します。枝をぐるっと巻いて固定してしまうと、枝が生長したときに痕が付いてしまうので、テグスも厚紙も巻かずに、テグスをかけて当たる部分だけカバーするようにします。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
枝のテグス掛け完了

葉を落として整理する

曲げると葉の向きがバラバラになるので、葉が多いと雑多な印象になり、せっかく曲げた枝の躍動感も見えません。そこで、葉を整理します。剪定すると白い樹液がでます。皮膚がかぶれる場合があるので、ビニール手袋で保護します。また、樹液で床が横れないように敷物をしておくことをおすすめします。

枝の下葉から切って、好みの葉の分量まで調節します。我が家では、枝がでるように生長点の当たりだけ葉を残して思い切りよくカットしました。葉柄は少し残っていても時間が経てばきれいにとれます。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
葉の整理後

葉を艶やかにして洗練されたイメージに

バーガンディのように葉の色が深くシックな葉は、ツヤがあるとより一層恰好よくなります。簡単にツヤをだすには、『リーフクリーン』がおすすめです。また、濃い色の葉は、汚れやほこりも白く目立ちやすいのが難点です。リーフクリーンは、スプレータイプで葉の汚れをとると同時に葉面光沢剤の作用を兼ねているので、とてもきれいに仕上がります。ただし、使用するときは、屋外でスプレーしましょう。

◆下の2枚の写真はリーフクリーンで洗浄した後です。きれいなツヤがでました。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
フィカス・バーガンディ 曲げ加工

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リーフクリンを使って色んな植物の葉をきれいにする記事はこちらにあります。よかったら見てください。
リーフクリンで葉の汚れ・水あかをとってきれい(ツヤツヤ)にする:リーフクリンは簡単で効果的!

マルチングで土の上をデコレーション

室内に置く場合は、土が露出しているよりも、隠したほうが清潔感があります。ヤシファイバーやバークチップ、化粧石〔砂〕などでデコレーションするとさらにいい感じになります。我が家のバーガンディには、大きめのバークチップで仕上げました。

バークチップは、バーガンディによく合います。

室内にフィカス・ウンベラータを置く場合の鉢カバーやポット〔プランツ〕テーブルの記事がこちらにありますので、よかったら読んでください。
背の高い観葉植物を室内におしゃれにかざる/鉢カバー・ポットテーブルを使って

今後の育て方…次の成形目標に向けて

光の方向で、枝の生長の方向が決まります。樹形を考えて、枝を伸ばす方向に光をあてます。また、ゴムノキは、手でクセをつけるだけで、曲線をつくることができます。緩いカーブですけどね。少しずつクセ付けしてると、次テグスをかけ直す時、よりスムーズにかたちをつくれます。そうして少しずつ手を加えながら準備をし、枝が十分伸びてきたら、つぎは螺旋を描くように仕立てたいと思います。

約7か月後、テグスを外してみた

テグスを張ったのが2021年10月下旬でした。2022年06年05日にテグスを外してみました。曲げ加工中は秋~冬~春なので、あまり生長はしていません。ですが、しっかりと曲がっています!テグスを取り外しても戻ることなく、曲がったまま固定されています。角度を変えてみた写真を3枚載せます。

フィカス・バーガンディ 曲げ加工
フィカス・バーガンディ 曲げ加工
フィカス・バーガンディ 曲げ加工
この角度がお気に入り

思った通りのフォルムでいい感じです。しばらく様子を見て、次はどうテグスをかけるか考えたいと思います。

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