ゴムノキは、観葉植物として昔から親しまれていますが、ここ数年、ずいぶんとおしゃれで個性的な種類が増えていますね。また、フィカスとつくものも多いですよね。フィカス・ウンベラータやアルテシマ、バーガンディやティネケなど、ガーデニングショップでもよく見かけます。フィカスとゴムノキって一緒なの?って思ったことありませんか?なんかスッキリしないのです。
また、我が家でも名前提示のない斑入りのゴムノキを2種、いずれもティネケだと思って購入したのですが、見比べてみたら微妙に2つが異なる気がしました。いろいろ調べてみたらティネケによく似たデコラ・トリコロールという種類を発見。2つの違いは何処なのでしょう?更にアサヒという似た品種もあるようです。ガーデニングショップの斑入りゴムノキはティネケがもっともよく見かけますよね?
いろいろな疑問が出てきたので、フィカスやゴムノキの分類や種類について調べてみました。
なお、うちではフィカス・ウンベラータやフィカス・バンビーノも育てています。
フィカス・ウンベラータの育て方の記事はこちらに、フィカス・バンビーノや斑入りゴムノキの曲げ方の記事はこちらに、フィカス・バーガンディをテグスで曲げる記事はこちらにあります。よろしかったら見てください。
フィカスとは?…イチジク属のこと
フィカス・ウンベラータにつくフィカスってなんでしょう?調べてみました。
フィカスとは、イチジク属の英名です。植物の分類って、○○目××科△△属と分類されますが、ウンベラータは、バラ目クワ科イチジク属のウンベラータです。約800種もあるようですね。
フィカス属のなかま
数百種あるようですが、観葉植物としてガーデンショップなどでよく取り扱われているポピュラーなものは、以下ではないでしょうか。
- ウンベラータ
- アルティシマ・バリエガタ
アルティシマの原種は深緑色ですが、市場では斑入り(バリエガタ)のものをアルティシマとよんでいる - インドゴムノキ(デコラ)
アサヒ、デコラ・トリコロール、バーガンディ、ティネケなどの枝変わり品種が豊富にある - カシワバゴム
バンビーノは小型のカシワバゴム - フランスゴム
- ベンジャミン
- ベンガルボダイシュ
ベンガレンシスともベンガルゴムとも呼ばれます - ガジュマル
バリエガタとは?
斑入りのこと。日本では「○○錦」ですね。
枝変わりとは?
植物のある枝だけに突然変異が起こったものです。その個体と異なる遺伝形質をもっているので、その枝を挿し木すると新しい品種となる可能性があります。例えば、インドゴムノキの枝変わりで、デコラ・トリコロールやバーガンディなどの品種ができています。
ゴムノキとは?…一般的に日本ではインドゴムノキのこと
観葉植物として日本で一般的にゴムノキと呼ばれるものは、クワ科イチジク属のインドゴムノキです。ただし、ゴムノキとは、ゴムが採れる植物の総称で、クワ(フィカス)科以外の植物も存在します。また、フィカス属のことをゴムノキの仲間と呼んでいるケースもよくありますね。
人気のフィカス属はインドゴムノキの枝変わり品種が多い
インドゴムノキはデコラゴムノキとも呼ばれ、英語ではフィカス・エラスティカやフィカス・デコラといいます。
インドゴムノキの枝変わりのものの由来は次のようです(→は枝変わりを示します)。
インドゴムノキ(デコラゴムノキ)
→ アサヒ…斑入り種
→ デコラ・トリコロール…斑入り種
→ バーガンディ…クロゴム
↳ ティネケ…斑入り種
→ アポロ…葉が小型、葉の節間が狭い
見分けがつかなくて当然!アサヒゴム、ティネケ、デコラ・トリコロールの3種類
由来を調べて、これは見分けつかなくて当然ですよね。3種類ともインドゴムノキ(デコラゴムノキ)の枝変わり品種なんです。
ティネケは、デコラゴム→バーガンディ→ティネケと間にバーガンディが挟まっています。バーガンディは、黒くつややかな葉と芽の赤い苞葉が特徴の品種ですが、その枝変わりも結局似た斑入りになるわけです。
下の写真は、我が家で育てているバーガンディ(左)と斑入りのもの2種の葉と苞葉です。
左と中央の写真は葉の形がよく似ていますよね。苞葉の色などの赤さもよく似ています。左はバーガンディですので、中央の植物は、おそらくバーガンディから枝変わりしたティネケだと思っています。右の斑入りの葉は丸みがあり、デコラ・トリコロールかアサヒなのではないかと思っています。
ですが、植物って個体差がありますよね。更に同じ個体の葉でも、葉の形とか斑の出方など微妙に違うので、なかなか断定できないのです。ネットで3種を検索したら、個体差もありどれも見分けつきません。
〔ティネケ?〕
尚、この個体は新葉が赤くでますが、ティネケとして販売されているものを見ると個体差があります。斑の入り方や各色の比率も葉によってまちまちです。
〔デコラ・トリコロール?アサヒ?〕
斑の入り方や葉の形の個体差を差し引いても、なんとなく佇まいも違うと思いませんか?全体的に緑と灰緑の比率が白より大きいです。上のティネケと疑うものより葉の横幅広く丸みがあります。ネットでデコラ・トリコロールと呼ばれているものによく似ています。アサヒは周縁に白が細く入るということで、写真の個体より更に緑部分が大きいようですが、個体差の域をでないような…。
〔バーガンディ〕
こちらは一目でわかるバーガンディ。赤黒色なので特徴的です。
話は変わりますが、ゴムノキの葉には「リーフクリン」をかけるとつややかになって葉の美しさが引き立ちますよ。特にバーガンディは、葉に水がかかると水垢が目立ってしまいます。「リーフクリン」をかけると水垢も目立たなくなりますし光沢も出ます。また、ゴムノキに限らず色んな植物の葉をきれいにしてくれます。詳しくはこちらの記事を見てください。
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最近斑入りのものはティネケが多い
最近、お店で見かける斑入りのものは、「ティネケ」と書かれています。以前はいろいろな名で流通していたのを、わかりやすく「ティネケ」に統一してきたんでしょうか?
いずれにせよ、インドゴムノキをルーツにしたごく近い兄弟たちだというのがわかりました。育て方もまったく同じなので、支障ありませんので。我が家では、今まで通り、勝手に『ティネケ』と『デコラ・トリコロール』だと思って育てています。
育てているうちに枝変わりが出てきたら面白いですよね。
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