ハオルチアの育て方/照度計を使って管理する

ハオルチア 育て方 照度計
2022.03

ハオルチアは、直射日光を避けた明るい日陰を好みます。我が家は今まで経験で明るさと置き場所を考えてきましたが、今回、照度計を使って、管理する環境をつくってみました。植物を管理しやすくなるのでおすすめですよ。

我が家のハオルチア管理

 我が家は、温室などの設備はなく、南向きのベランダと隣接する室内の窓際を行き来してハオルチアを育てています。春~夏~秋は、基本ベランダ管理ですが、冬の間、1月~2月だけ大部分のハオルチアを室内の窓際で管理しています。ただし、紅葉させたいハオルチアは1月~2月もベランダ管理してます。

3月になり最低気温が5℃以上になったら、すべてのハオルチアをベランダのすりガラスフェンスの手前に棚で管理します。この際に照度計を使って、ハオルチアのレイアウトを考えてみました。

適切な日当たりで育てるメリット

照度が合わないと生育に影響がでる

ハオルチアって、種類によって微妙に生育に適切な照度が異なるようです。育てているとき、うまく生育してぐんぐん株が大きくなるハオルチアもあれば、枯れたり元気がないわけではないけれど、次のようになっている場合ありませんか?

  • 一年間ほとんど株が大きくなっていない。生長が止まっているように感じる。
  • 下葉が枯れていって結局株の大きさがかわらない。
  • 葉焼けしてしまう。
  • ツヤがない

ハオルチアの生長は比較的遅いですが、我が家には、上記のような一年経ってもほぼ変化がないハオルチアやどんどん下葉が枯れていって結局いつも大きさが変わらないハオルチアなどがいます。このようなケースは、水を切りすぎているからかもというのもありますが、照度が適切でない可能性もあるかと思いました。それで置き場所の照度をきちんと管理してみようと思った次第です。

照度計を使うメリット

四季を通じて、管理場所の照度を知っておくと、対策が取りやすくなりますし、管理が楽になります。まず、いつもハオルチアを置いている環境がどのくらいか数値で知っておくだけでも、ずいぶんと管理環境を考えやすくなります。

照度について

真夏の直射日光が、全天(空全体で遮るものがない)で100,000 luxだそうです。

我が家の南向きベランダの軒下で、直射日光が当たる場所は下のイラストのベランダの中央から窓ガラス手前くらいまでですね。3月中旬の晴天の日、この場所(下イラストⒷ位置)の照度は、am9:00頃で約36,000 lux、12:00頃で約60,000 luxでした。尚、数値は、日々変わりますし、ざっくりとです。

ハオルチア 育てる環境
2022.03

ハオルチアを置くのは、直射日光の当たらない場所にしていますので、上の図のベランダフェンスの手前の棚Ⓐの位置です。植物は徐々に陽射しに慣らしていけば、夏期以外は大した葉焼けはせず育つことは経験的にわかっています。ですが、陽射しが強すぎるとハオルチアには次のような変化があります。

  • 窓の透明度が低下する
    ハオルチアは少ない光で光合成できるしくみになっており、窓から光を入れて光合成するため、強すぎると窓の透明度が変化する。
  • 葉に赤味が出る
    紫外線からからだを守るためにアントシアニンが増えて、葉が紫・赤・茶色になる。過剰になると不可逆な葉焼けになるが、障害がないレベルでは、紫外線などの原因が無くなると元の葉色にもどる。
  • 葉焼けする
    急激な温度変化による障害。直射日光による温度により起こり紫外線によって促進される。
  • 葉先や下葉が枯れる
  • 生長が遅くなる・停止する
    直射日光も当たっているところは、季節を問わず温度が上がるため、程度によっては、生長が停止する可能性がある。

ハオルチアの場合、種類によって日当たりの許容条件が異なりますし、また、株が小さい場合や根の張りが弱い場合も、抵抗力がないように思います。

ハオルチアを育てる適正照度

日本ハオルシア協会のブログ中の「ハオルシアの耐陰性 記事と写真」林雅彦氏の記事を参考にさせていただきました。下に、記事から抜粋させていただいた照度を記載しますが、詳しくは、元の記事をご覧ください。

  • 玉扇・万象
    8,000~10,000 lux  上限12,000 lux
  • レツーサ系(ピクタ・スプレンデンスなど大部分のレツーサ)
    8,000~10,000 lux  上限12,000 lux
  • レツーサ系(コレクタ)
    6,000~8,000 lux これを超えると葉焼け
  • レツーサ系(スプリング)
    4,000~5,000 lux 6,000 lux超えると殆ど成長しないか、成長しても小型化
  • オブト系・シンビフォルミス系
    80,000~10,000 lux
  • レース系
    6,000~8,000 lux これを超えると葉先が枯れる

我が家では、ざっくりと、大部分のハオルチアへの照度の目安を10,000 lux前後にしています。それよりちょっと暗くしたほうがいいのが、コレクタとレース系の7,000 lux前後、スプリング系は5,000 lux前後です。これを目安にレイアウトすることにしました。

照度計を用いて環境をつくる

用いた照度計

ANNMETERデジタル照度計、AN-881Eルクスメータールーメン/フートキャンドルメーターハンドヘルド光校正器、270°回転可能検出器、測定範囲0.1〜300,000ルクス(工場のホームオフィスの農業写真に使用されます)

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照度計での計測

照度計を植物と同じ高さに置き、センサー部分を水平に固定して測定しました。数値は、微妙に変わりますが、おおよその値がわかりますし、それで十分だと思います。

また、10時~14時の日が高い時間で何回か計測しており、照度がほぼピークの値です。朝夕の照度は掲載しているピークの値よりも下がります。

尚、下の写真は、日にちが違ったり、レイアウトの試行錯誤中での写真を掲載しているので、レイアウトや気温もまちまちになっています。数値もおおよそのざっくりしたものとお考え下さい。

ハオルチア 育て方 照度計
測定風景

遮光せず素の状態での実測

ハオルチア 育てる環境
ハオルチア 育て方 照度計
① 棚上段外側…1,523×10=15,230 lux
ハオルチア 育て方 照度計
② 棚上段内側…1,604×10=16,040 lux
ハオルチア 育て方 照度計
③ 棚下段外側…1,605×10=16,050 lux
ハオルチア 育て方 照度計
④ 棚下段内側…885×10=8,850 lux

棚の上段は、晴天時の正午で、15,000~16,000 lux。

棚の下段は、外側は上段の同じくらいの照度で16,000lux程度、内側が8,850 lux程度で、外側から内側に向かって徐々に暗くなっていきます。棚下は、少し内側に入るだけでかなり暗くなりますね。

実測値を35%程度遮光すれば、ハオルチアの適正照度になるということですね。だいたいですが。大部分のハオルチアを上段と下段の外側に置き、コレクタ・レース系は下段の中位置、スプリング系は、下段の内側に置けば、だいたいいい感じにレイアウトできそうです。

遮光ネットを取り付け

50%の遮光ネットを部分的取り付け、ちょうどよい照度になるよう被覆面積を調節しました。時間の経過や陽の陰りによって多少測定値が上下します。

ハオルチア 育て方 遮光ネット
レイアウト

尚下段は、ゴム脚を取り付けたスノコに水はけネットを敷いたものです。

棚の上段は3号鉢2列、下段は3号鉢3列置けます。測定箇所を下のイラストに示します。尚、上の項「遮光せず素の状態での実測」の測定位置とナンバーが一致するようにしています。下段は、ちょっと奥に入るだけで極端に暗くなるので、外側から内側に向かって細かく計測しました。③と④の間の位置③’と、④のさらに内側の⑤を新たに測定箇所に加えました。

ハオルチア 育て方 照度計
① 棚上段外側…1,055×10=10,550 lux
ハオルチア 育て方 照度計
② 棚上段内側…836×10=8,360 lux
ハオルチア 育て方 照度計
③ 棚下段外側…1,066×10=10,660 lux

下段の外側は、上段外側と同じく10,000 lux前後です。③下段外側の列も大概のハオルチアを置けそうです。

ハオルチア 育て方 照度計
③’ 棚下段③と④の間…774×10=7,740 lux
ハオルチア 育て方 照度計
④ 棚下段内側…524×10=5,240 lux

棚下段の中央列の③’④は、少し前後させるだけで4,500~8,000 luxくらいの幅があります。ここには、③’ではコレクタ・レース系、④ではスプリング系などを置くことができますね。まぁ、うちにはスプリング系のハオルチアってトロピカルナイトしかないんですけどね(#^.^#)。

さらにちょっと奥に入るだけで極端に暗くなります。

ハオルチア 育て方 照度計
⑤ 棚下段④よりさらに内側…2,398 lux

下段の内側⑤は、2,000 lux代になってしまい植物を置くには暗すぎますね。一番内側は、使わないのがよさそうです。上段は3号鉢が2列、下段は3号鉢が3列置ける奥行があるので、上下段とも2列使えばよいということですね。

室内でのハオルチア管理

ハオルチアは、あまり光量がいらないことから室内での管理に適していると言われています。窓ガラスで紫外線がカットされるため、紫外線の弊害がなくきれいな緑色を保てるなどのメリットがあります。ただし、光が室内に入らないと、光量不足になります。

我が家では、冬はかなり光が差し込み、窓際に付近では、25,000 luxくらいあり、レースのカーテン越しで、12,000 luxくらいになります。ですので、冬の間は、栽培用の照明設備の必要もなく室内でハオルチアを育てることができます。

しかしながら、春になり光が差し込まない季節になると、見た感じ明るく見える窓際でも照度を測ると、1,000 lux前後かそれ以下しかありません。

ハオルチア 育て方 照度計
室内窓際 1032 lux

室内で植物用の照明設備無しで育てていらっしゃる方は、一度照度を計測されることをおすすめします。

照度計を使った感想

とても簡単に気軽に計測できるので、季節の変わり目や、ちょっと気になった時に計測してみようと思いました。また、実測してみて、思ったよりも明るかったり、暗かったりと、実測値と経験の相違を正すことができたように思います。

夏に向かってどんどん陽が高くなり、光が差し込む位置がベランダフェンスに近づいていくので、日照状況が変わっていきます。こまめに、照度計でチェックし、遮光ネットを調節しながら、生育の様子をみたいと思います。

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