我が家は、ハオルチアをぽつぽつと集めて育てています。多肉全般好きですが、特に軟葉系のハオルチアが好きで、唯々大輪のロゼットに育て美しさを堪能したいと思っています。窓のあるハオルチアは、陽の挿し加減で息をのむほど美しく輝く瞬間があるので、その時間を楽しむことがハオルチアを育てる醍醐味だと思っています。また、美しい瞬間を写真撮りたくなります。なかなか自分が見ている目の前の色彩と光を、そのまま写し取ることができないのですが…。そんな中、撮った写真の中から選んだ写真をブログにするのも楽しみの一つになりました。
自分がきれいだと思うハオルチアについて、ぽつぽつと更新しながら、掲載する品種や写真を増やしていきたいと思います。とても自分語りな記事で申し訳ないのですが、もし気に留まれば、ちょっと覗いていっていただければ幸いです。
ナイルの一滴
深ーい緑の肌に荒々しくそびえ立つように長く尖ったツヤツヤ窓、そして掠れたような模様が裏窓に幾筋も流れるように走っている。一枚の葉のかたちが、まさに一滴の雫を思わせる…。というのがナイルの一滴の特徴ですよね。とても印象深くきれいな苗だと思います。光沢や透明感が職人技の飴細工のようでもあります。
春になればそろそろ植え替えしないと…。今後も生長が楽しみです。
下の写真は、ぷっくらかわいい1年前の写真。1年でかなり育ちました。
極王
コンプト系ハイブリッドなんだろうなと思います。名前は『ごくおう』と読むんでしょうか。名前はちょっと趣味ではないのですが、草姿自体はすごく好きです。深く黒に近い緑と、透明ツヤツヤ窓とのコントラストがとても美しいと思います。すいこまれそう…。
陽に焼けるとまた違う姿が見られると思います。冬が楽しみ。
ティアラ
カクタスニシさんのレース系交配種です。まさにティアラの名前のごとく気品のあるハオルチアです。裏窓が繊細で美しいので横から逆光で眺めるととってもきれいですね。
上から見てもつややかで、繊細な模様が乱反射するようにきらめきます。精巧に作られたガラスモザイクのよう。色も蛍光グリーンでさわやかです。
ブラックオブツーサ錦
斑入り〔錦〕は、斑の入り方や色などで表情が豊かになります。ブラックオブツーサ錦は、とても人気があり、我が家も大好きなオブツーサです。いくつか持っているブラックオブツーサで特に窓が美しいと思うのはこの個体です。半分以上の葉が葉緑素を持っていないので、いつオバケ〔全斑〕になってしまうか非常に危ういのですが、絶妙なバランスの美しさがあります。斑は、バランスよく全体に入っている総柄が本来評価が高いと思いますが、この個体は、ゼリーのように煌びやかで、いつも見とれてしまいです。
クブシエ
Haworthia kubusie n.n kubusie Drift, W of stutterheim DMC03625
ストレートに窓がきれいと言えば、クブシエが頭に浮かびます。プリプリで生命力溢れてますね。大きく透明な窓は、ブルーグリーンに光ってとっても綺麗です。
巨大赤線オブツーサ
大きく透明度の高い窓が美しいオブツーサ。青光りNO.1だと思います。特に霧吹きして光にかざすと息を飲むほど美しいですね。光の方向で、いろんなニュアンスの青に輝くので、見飽きないです。
ブルーレンズ
オブツーサ×ベヌスタの交配種でオブスタと呼ばれますが、オブスタ=ブルーレンズなのか、オブスタの選抜種なのかといえば、おそらくオブスタの選抜種なのだろうなと思います。
条理が繊細で細く、細かい鋸歯(きょし)が生えています。光の加減で、窓の内側から青白く光り輝くように見え、ともかくとてもきれいなオブツーサです。表面はスリガラスのような艶消しで、シャーベットをイメージさせます。
ブルー水晶オブツーサ
大粒で先が尖り頂点に毛(ノギ)があります。作りが大きく条理も荒っぽく入っています。窓の透明度は高く、逆光で見ると透け感がすごい。窓は透明感のあるブルーです。
水晶オブツーサ、ブルーの他にグリーンやパープル、ブラックと色々ありますが、含んでいる色素の量のちょっとした違いで、フォルムはほぼ同じだと思います。おそらく誰もがひとつは持っていたいオブツーサではないでしょうか。
ちなみに白水晶や緑水晶は、違う品種ですね。白水晶は、『ピリフェラ錦』『ミルキークラウド』『アイススプライト』などと同じものだそうです。また、緑水晶は、『花水晶』『緑太線三角窓オブツーサ』などの異名を持っています。
白帝城
ウィミー系の交配種といわれています。ウィキペディアによると白帝城は中国の長江三峡にある地名で、一世紀前半頃、築城された城が白帝城と呼ばれたことが由来だそうです。ウィミー系にみられるぶつぶつした結節がきらきらしてとても美しい。こんなに美しいのに割とリーズナブルに入手できる大満足の一品ですね。
闇の森
ぶつぶつとした結節と気泡が連続してできた窓が大変美しい品種です。かなり小さい苗を入手して育てていますが1年でかなり生長します。頑張って大きくしたいですね。
朝の光の中にて撮影。逆光もキラキラしてきれいです。
雫絵巻〔パープルレンズ〕
雫絵巻ともパープルレンズとも呼ばれている、オブツーサとベヌスタの交配種です。ボルドーに染まる肌に、光の加減で窓の内側から青く輝きとてもきれいです。おそらく誰もが大好きな名品です。太陽光〔紫外線〕に曝さず育てても緑が美しいですね。色味でいればビリジアン〔viridian〕でしょうか。子供の頃の絵の具セットの緑色ですね。
紫絵巻
雫絵巻の次は紫絵巻。ボルドーに染まる絵巻繋がりです。裏窓の条理が美しく影絵のようです。
紫絵巻は、レイトニーとベヌスタの交配種です。透明な窓にボルドーの条理がよく映えるので、いつも横から見てしまいます。きれいですね。
裏般若 〔B型コンプトニアーナ ミュータント〕
立ち上がるように生えた大きな葉は、一筆書いた後の毛筆のような躍動感に溢れ、裏窓には掠り筆で描かれたような条理が荒々しく入り、類い稀な存在感がありますね。深い葉色と窓の碧さのコントラストがとても美しいです。
下の写真は、一年前のもので、大粒の葉のせいか、改めて見てみると一年間でかなり生長したような気がします。
葉の表に入る条理は、蛍光グリーンなのも特徴の一つです。
裏般若の錦は、また違った魅力がありますね。
ブルーコンプトSAN6×N1裏般若(本間裏窓×裏般若)
裏窓がとても美しいコンプトです。ステンドグラスみたい。大きくなって草姿が整うのが楽しみです。
白ミュータント
白ミュータント H.davidii(Peyne’s Hill)×ミュータント ピグマエアで、カクタスニシさんのハオルチアです。細く尖った葉形に細く走る条理などはダビディを、スリガラスのような艶消しの窓と白肌はミュータントピグマエアを感じさせ、2種の個性がいい感じに合わさっています
写真で見るよりも実物のほうが心惹かれるハオルチアだと思います。そのまま撮れればいいんですが💦実物みるとその魅力わかりますよ。
エンジェリカ
細葉で鋸歯がいっぱい、そして先端部の窓は抜群の透明度です。本当に透き通っていて感動ものですね。JDV 91-80の採集番号が付いています。イギリスのHaworthia Societyから入手したBayerの種子を実生したもの。だそうです。
水滴を纏うとキラキラしてすごく綺麗。
粉雪
ピグマエア ‘粉雪’です。窓の白い部分は、モフモフ柔らかいのかと思いきや、ザラザラと硬いのです。この突起は、乳頭状突起〔パビラ〕と呼ばれています。毛と同じく表皮から分化してできた付属物です。
粉雪は、より白く密なパビラになるよう選抜と交配を繰り返されてできた園芸種なんですね。名品です。
拡大すると舌のようですね。パビラには葉緑素がないのですが、紫外線で薄く赤く色づきます。
本来、窓は光を取り込むためにあるものなのですが、そこに突起を作ってしまうってどういうことなんでしょうね。毛状突起を生やす理由は、紫外線の防御や、虫が本体に近づけないように防御、撥水するなど、色々考えられます。ハオルチアの表皮は本当にバリエーション豊富で興味深いですね。
‘粉雪’のパビラは本来の働きはともかく、観賞価値を高めるためですけどね。
白銀鉄道×NSモンスター
白銀鉄道〔銀河鉄道×白銀ピクタ〕とNSモンスターの交配種です。銀河鉄道はピグアエア交配種ですね。ともかくパビラが、細かくて密で美しい! 我が家の’粉雪’よりも白いです。
神奈川の多肉の聖地、タナベフラワーさんで入手しました。Succulent Connectionさんの苗です。
パビラだけでなく窓全体が白いんですね。
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