‘バラ典’は、日本の古い園芸種ですが、今ではかなりレアなコノフィツムです。なんといっても花が魅力的で、コノフィツムでは珍しい薔薇色の花は、絹糸を束ねたような光沢のある質感と、先がふわりと丸まる形状を携えて、極めて優美な佇まいです。また、ずんぐりとしたライトグリーンの球体は艶消し肌で質感も独特です。

‘バラ典’の花
バラ典の花は、先が少し内側にカールするのが特徴です。ですので完全に開花するより、開きかけの時がとても美しい。絹のような光沢も開きかけの時に際立ちます。


色は、カメラの性能や光の当たり方によって、赤寄りに見えたり、紫寄りに見えたり…。ですので、コノフィツムによくある紫・ピンク系のカラーの’オーロラ’と色の違いを比べてみました。

下の画像は、上部の赤い花が赤花円空で、中央がバラ典、下部がツリゲルムです。

‘バラ典’の赤紫は、やっぱりコノフィツムでは類い稀なカラーです。まさにローズ色ですね。
育て方は足袋型に準ずる…丈夫で育てやすい
足袋型のコノフィツムを育てた経験のある方は、同様の環境・管理で大丈夫です。入手したのは2年前ですが、今のところ全部の球体が2つに分頭していますし、育てやすいコノフィツムですね。
日本古来の’バラ典’を入手するには?
どこかで札違いになり、’バラ典’として出品されているものがあります。日本古来の本物の’バラ典’を判断するには、球体の形や色の特徴は、撮り方次第で画像では判断しにくい場合もありますので、入手される際は、球体の特徴だけでなく、開花している花の色と特徴も確かめるとよいでしょう。
もっとも花の色も撮影条件で随分と変わりますし、肉眼とカメラ画像では色味の差が多少出ますので、最終的には自己判断になります。ですので、信頼できる売主さんであることも大事ですね。
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