アデニウム・オベスム ‘スリヤンチャンター’を育てています。花の色は赤と淡い黄色のバイカラーなのですが、開花時の気温なのか日照なのか原因はわかりませんが、咲く時期で2色の比率や入り方の異なり、同じ株なのにニュアンスが異なる花が咲きます。不思議ですね。でも、いずれも艶やかで美しい花です。
アデニウム・オベスム’スリヤンチャンター’は、アデニウムの園芸品種です。
通常、アデニウム・オベスムの開花時期は、日本の梅雨時と重なり、丁度その頃、冷え込むことから蕾が育たず枯れ落ちてしまうことが多々あります。
ですが、’スリアンチャンター’は、我が家のある日本の首都圏でも、毎年開花し、枝の先端すべてに蕾が付くなど、花付きがとてもいいです。花が咲きやすく付きがいいよう品種改良されているのかもしれません。また、我が家の環境では、開花時期が晩夏から秋になります。
花もとてもきれいなので、アデニウムの中ではおすすめの品種です。’スリヤンチャンター’の開花についてご紹介します。
尚、一般的なアデニウム・オベスム(下の画像)も我が家では、小さな苗の頃から5年くらい育てています。毎年梅雨時期前後に蕾がつくのですが、蕾が大きく生長する前に枯れ落ちてしまいます。たまたま2022年は梅雨が短く、冷え込みのない晴天の日が多かったからか、一輪だけ開花しました。残念ながら2023年も蕾が付いても梅雨時期にすっぽりはまり、枯れ落ちてしまいました。アデニウム・オベスムの開花の条件・環境についてまとめた記事がこちらにございますので、ご興味があればご覧ください。
開花の条件
アデニウムは、アフリカ南部・東部、アラビア半島原産です。タイなどで品種改良が盛んです。四季咲きで、気候が合えば花が付きます。我が家の環境では、’スリヤンチャンター’は、盛夏に蕾を付けますが、7~8月に蕾を付けても、猛暑が続くと蕾が枯れ落ちてしまいます。うまく開花するのは、大体晩夏から秋口で、8月の末から9月に蕾を付けたものが、9月から10月にかけて開花します。
我が家の経験によるものですが、蕾を付けるのは、最低気温が20℃以上、蕾が大きく膨らみ開花するのは、最高気温が20~35℃くらいまでではないでしょうか。そして、陽当たりのよい環境が必要です。順調に開花するのは、最高気温が、暑さが落ち着いた24℃~28℃くらいの気温が続く時期だと思います。
ですので、我が家のある首都圏の気候で、特別な環境や育て方も必要なく、晩夏から秋口の間に咲きます。暖秋であれば開花時期は伸びます。2023年は、11月の終わりまで、3枝についた複数個の花が次々と開花しました。
‘スリヤンチャンター’は、とても育てやすく花も楽しめるので、満足度の高い品種だといえますね。
2022年度
実際、我が家での開花状況ですが、2022年の開花は8月下旬~9月下旬で、二枝に一ヵ月ずれて付きました。
一ヵ月違うだけで、結構、ニュアンスが異なりますね。2色がにじんだようにマーブル状に広がりとても綺麗です。
2023年度
2023年の開花は、10月中旬~11月末でした。
〔2023.10.13〕1つめが開花しました。
2023年は、8月に3本の枝の先端に蕾が複数付きましたが、全部枯れ落ちてしまいました。今年は例年に比べ酷暑でしたからね💦。9月にまた3本の枝の先端に蕾が付き、現在頂点が開花した状態です。今年は9月末まで暑かったせいか、開花は10月中旬にずれ込みました。しかしながら、目立った台風もなく、適温内の気温や天候が比較的順調に続いたので、蕾が大きく膨らみ開花までたどり着けたようです。
〔2023.10.19〕隣の2つめが開花しました。横のもう1つも明日には開くと思います。裏にある蕾もあと2~3日で開きそうです。
あと2本の枝に蕾がついています。こちらも徐々に膨らんできているのですが、最低気温が20℃以下になってきました。どんどん最低気温が下がってきているので、今後いつまで開花できるのかは、わからないですね。とりあえず、翌朝、明け方の気温が18℃以下になる場合は、日暮れとともに室内に取り込み、朝、陽射しが暖かい場所に出すようにしています。
〔2023.11.29〕
3枝に付いた蕾が次々と咲き続け、11月の末最後の一輪が咲いています。花も小さめです。
結局、気温が高かったため、11月以降も咲き続けました。夜間は室内管理です。また、日中の管理場所も陽当たりが良く暖かい室内管理の日が増えていっています。
複数の枝に複数個の蕾が付くのに、一輪ずつ咲くので、開花から咲き終わりまで1か月半ありました。一度に咲くと、さぞ綺麗だろうと思いますが、なかなかうまくいきませんね。
‘スリヤンチャンター’の特徴
我が家の’スリヤンチャンター’は接ぎ木です。八重咲きや高級品種に多いですが、トックリ型の塊根部は実生でしか得られないので、地味な実生アデニウムのトックリ部分を台木にして、花の綺麗な品種の枝を接木しているのです。
品種改良されているせいか、花付きがすこぶるよく、どの枝の先端にも花が付きます。
現在、アデニウムには、八重咲きやバイカラーの品種などバリエーションがありますね。その中で’スリアンチャンター’はバイカラーの品種です。赤に黄色が入りますが、赤と黄の配分は、花によってちょっと違います。比較的暑い時期に開花すると赤と黄の色も薄く、淡い黄色の割合が多いように思います。(下の2022年8月下旬開花の画像参照。)
2023年10月中旬に咲いた花は、随分赤と黄の色が濃く、明らかに赤の割合が多いですよね。開花時期の気温や日照の影響で変わってくるのかなと思っています(推測です)。
花は10日前後持ちますので、長く花を楽しめますね。
我が家の育て方
用土
我が家では、「国産超硬質焼成培養土VIIIXAGONO(エクサゴノ)」の小粒を使っています。配合は超硬質焼成の赤玉土・鹿沼土・日向土・有機バイオ肥料と天然ゼオライトで、清潔で粉塵もふるいわけして除去しているので、非常に清潔かつ効果的で使いやすそうです。主にサボテン・多肉植物・コーデックス・ハオルチア・ユーフォルビア・アガベなどを対象とした培養土です。
超硬質焼成培養土 小粒 1L 3mm-6mm サボテン 多肉植物 エケベリア ハオルチア コーデックス等に使用頂ける国産超硬質焼成培養土 価格:680円 |
我が家では、アデニウムの他に、パキポディウムやハオルチアにも使っていますが、育ちがよく、とても気に入ってます。
水やり
基本的に週一回の水やりです。幹を触って軟らかくなっていたら水やりします。水やりして翌日には、幹がぐっと硬くなっていたら、根に問題がなく健康な状態ですね。最低気温が秋、15℃をきるくらいになると徐々に水やり控えます。我が家では断水して冬越しせず、2週間に一度程度、サラッと水をあげています。春がきて暖かくなる頃には、葉は全部落ちているのですが、断水して休眠させた冬越しより、春の目覚めに失敗がないように思います。
環境
我が家は南向きのベランダで育てています。風通しと陽当たりの良い場所で管理します。最低気温が15℃以下になる時期は、夜間は室内で管理します。尚、冬でも晴天で暖かい日中は屋外で陽に当ててます。
肥料
土に緩効性肥料を混ぜて植え付けています。1年で植え替えしない場合は、6月頃と10月頃に液肥を標準より薄めて各時期2回程度与えています。
我が家では、もう一本アデニウム・オベスムを育てています。こちらは、2017年の夏からに育てており、現在も元気に育っています。記事は更新していませんが、トラブルや植え替え、開花の条件・環境など詳しく書いています。ご興味がございましたらご覧ください。
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