〔2023.07.01〕更新 今年は、我が家のコノフィツム全般に脱皮が早いなと思っていたのですが、毎年一番初めに花をつけるサマーレッドが開花しました。コノフィツムは、秋に花が咲きますが、サマーレッドは名前の通り、夏に咲く早咲きの赤花です。2022年は9月中旬、2021年は9月初旬の開花だったので、今年は2か月も早い開花です。
赤にもいろんな赤がありますが、サマーレッドの花は、だれが見ても『red』と答えるであろう赤だと思います。夏の終わりの開花は、無事夏越しまでたどり着けたご褒美のようでうれしいです。
我が家でのサマーレッドの育て方をご紹介します。
コノフィツムの花の咲かない理由
夏の間一生懸命育てて、無事脱皮したのに、花が咲かなかったらショックですよね。我が家でも経験があります。花が咲かない理由は、一般的に下のような事が原因と言われています。
- 水やりの加減が適切でない
- 日照が足りなかった
- まだ育ち切っていない
ですが、水やりと日照は、環境によっても変わってきます。我が家では、育てる環境でのベストをつかむべく試行錯誤しています。
花の色を濃く鮮やかにするには?…日照と気温
サマーレッドは、2021年の2月頃に4頭入手しました。2021年の9月に1頭だけ開花したのですが、レッドというより、濃いオレンジ色でした。この年は赤花に拘って収集しており、きれいな赤花が咲くことを期待して入手したので、ちょっとショックでした。
それに比べ今年は、誰が見てもおそらく『red』と表現するだろう赤花で、7頭全部に花をつけたので、とても満足しています。上〔2021年〕下〔2022年〕の写真を見比べても違いがわかると思います。
色が違うというより、色の濃さが違うといったほうが正しいように思います。昨年と今年で何が違うのかというと、おそらく、日照や気温の条件によって、色の鮮やかさや濃さが違うのだろうと思います。昨年よりも今年は、日照や気温、風通しなどに気を付けました。
コノフィツムは、陽当たりのよい所で育てるといいのですが、サマーレッドの開花は7~9月と直射日光が強い時期なので日焼けさせる可能性があります。経験的な所感ですが、日陰では赤が濃く出なかったので、やはり適度な陽当たりで育てるといいですね。
また、気温が高いと発色〔彩度〕がよくないようです。ですので、夏場は、風通しを良くして気温の影響を受けにくくするといいように思います。
我が家では遮光ネットや寒冷紗を用い、5月からは遮光率22%、6月下旬~8月下旬の時期は遮光率65%で、8月下旬~現在は遮光率40%で管理しています。ベランダ軒下で育てているので全天ではありませんが、南向きで日照時間も長くなる場所に置いています。
遮光ネットは、遮光率65%のものを使っています。
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寒冷紗は、遮光率22%のものを使っています。
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遮光率40%は、寒冷紗の遮光率が22%=透過率78%なので、2重に重ねることで透過率が0.78×0.78≒0.6となり、40%遮光できます。
こうして適度な陽当たりと風通しを心掛けました。
開花後、徐々に色褪せる
また、開花から3~4日経つと徐々に色が薄れ、オレンジ色に感じるようになります。これは、褪色するからですね。色褪せは、自然現象なのである程度仕方がないことだと思っています。
色は褪めますが、花の径は大きくなります。咲き始めと終わりの色が薄くなっても、それはそれで楽しめます。
育て方と育ちの様子
植え付け
2021年2月頃、抜き苗で4本購入しエクサゴノの細粒で植え付けました。日当たりの良い場所に置き、しわが出たらたっぷり水やりしていました。
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花後、秋~冬~春の育て方
花が咲く頃から翌年4月頃までが生育期です。
夏の暑さが一段落したら、週に1度程度底穴から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。土は水はけのいいものを使っているので、一週間たたなくても、土が乾いていて球体にシワが寄ってくればたっぷり水やりしています。ぐんぐん大きくなります。
コノフィツムは肥料少なめがいいようです。植え付け時に肥料を混ぜた後は、生育期の始まりの9月~12月頃まで、薄めた液肥を月に1度程度与える程度です。
10月頃、陽射しが穏やかになってきたら、遮光ネットを外して、陽当たりのよい場所で、出来るだけ長い時間、陽に当たるように管理します。
我が家では、冬場もベランダの雨や雪、霜の当たらない場所で管理しています。気温がマイナスになる場合や吹雪く場合は室内に取り込んでます。雨に当たらないようには年間を通して気を付けています。
冬から春までの間に新しい球体が中で育ちます。生育期によく陽に当たらないと、夏に溶けてしまったりと夏越しが難しくなるので、十分に陽に当てます。
4月頃には新しい球体が大きくなりパツパツになってきます。
初夏~開花までの育て方
5月になり、日差しが強くなってきたので、寒冷紗〔遮光率22%〕を張りました。水やりもシワがよれば水をサラッと与えます。1~2日でシワが無くなりピンと張ります。
梅雨時期や夕立など、雨に当たらないように気を付けています。
5月の末頃 はち切れそうです。手前のは少し破れてきました。シワがでても少し放置し、水やり頻度を控えめにしていきます。
6月に入ると陽射しが強くなり、梅雨が明けるといきなり猛暑ですね。遮光ネットを遮光率65%のものに替えました。
6月の末から7月にかけて、色が徐々に茶色くなり外皮が硬くなってきます。我が家では夏場断水しません。球体のシワの様子を見て、シワが強くなるようであれば、雨や曇りで気温が少し和らいだ日の早朝や夕方の時間帯にサラッと土を湿らす程度に与えるようにします。
脱皮
水やりすると、球体が膨らんで大きくなるので、殻をバリバリ破って出てきます。5頭のうち2頭が分頭して7頭になりました。
その後、水やりの度に大きくなっていきます。
9月に入り、陽射しが少し弱まってきたので、寒冷紗を2重にして遮光率を40%にしました。
開花
昨年に比べ、開花が約1週間遅れました。夏の間、曇り空多かったからでしょうか。蕾が見えてきたときホッとしました。
光の当たり方で若干色が違って見えますが、色が褪めてオレンジ色になっています。ですが、皆しっかりと開いてきれいです。
コノフィツムの開花の期間は長く、ずいぶん楽しめます。
我が家の他のコノフィツムもちらほらと開花がはじまりました。コノフィツムの季節到来ですね~。
2023年の開花の様子
今年は、暖春だった影響か、どのコノフィツムも脱皮が早いです。脱皮後すぐにサマーレッドは開花しました。2022年よりも2か月以上早い開花でちょっとびっくりしています。植物って、同じ環境で育てていて、その年の気温や天候で花が咲く時期は数日から10日くらい前後することはあっても2か月も変わることはあまりないと思います。
そうは言っても、咲いたのは2頭のみで、他はまだ蕾が出てくるなど変化がありません。昨年などは、時期を同じく全部開花したのですが、今年はどうでしょうか…。ひょっとしたら、残りの開花はしばらく間が空くかもしれません。この夏、注意して様子を見たいと思います。7頭→11頭になりましたが、数を減らすことなく夏越し出来ればと思います。
早くても、やはり花が咲くのは嬉しいものですよね。今年もきれいな赤花です。それにしても、本日は風雨が激しく嵐のような天候で、ビュンビュンと風切る音がするビニールシートで雨除けされた棚の中で徐々に開いていきました。花が開ききった頃には、雨は止み明るくなりましたが曇り空です。サマーレッドの赤い花には、鮮やかな青空がよく似合うと思うのですが…こればっかりは仕方ないですね。
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