食虫植物 セファロタス・フォリキュラリスを育て始めました

〔2022.08.08〕更新 捕虫袋が次々と大きくなり好調です。最近の様子をこちらに追記しました。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2022.08.06
フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2021.09.08

セファロタス・フォリキュラリス〔Cehaloutas follicularis〕は1科1属1種でオーストラリア西南部に自生する食虫植物です。高湿度の環境で育てる必要がありますが、コンパクトサイズなので植物が入る蓋付き容器があれば、管理場所を移動させながら、うまく管理できるのではないかとトライすることにしました。

大きく開いた口がとてもユーモラスで、蓋の裏側には個性的な模様があります。秋~冬にかけて低温で光に当てると紅葉します。暑さには弱いようですが、暑さもおさまってきたし、栽培するには、9月~10月がちょうどいい季節なのではないでしょうか。ということで、我が家は、9月頃から育て初めました。

初心者で、育て始めたばかりですが、栽培の様子を綴っていきたいと思います。

尚、同時に ヘリアンフォラ・プルチェラ も育て始めました。ほぼ同じように管理し育てています。こちらに記事がありますのでよろしければご覧ください。

我が家の育て方・環境

フクロユキノシタ  セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis

環境によって、生育や捕虫袋をつける温度帯なども違うと思うので、育てながら探っていきたいと思っていますが、基本的な管理条件として、温度・湿度・光の条件はざっくりと押さえておきたいと思っています。指標は、次の通りです。

  • 夏場でも25℃以下、冬場でも5℃以上の温度を保てる環境
  • 夏は直射日光を避けるが、年中日当たりを好む
  • 目標空中湿度は50~70%。

そこで、蓋付きのガラス瓶で管理します。霧吹きで常に湿らせて瓶の内側にも水滴を付けています。風通しは植物を育てるのに重要なので、1日に数回換気させて、蓋をするときに霧吹き。

気温により、室内で管理する。大まかにいえば、暑い時期と5℃以下になる時期は室内管理。室内管理で充分な光を当てられない時は植物育成用のLEDライトを使用。それ以外は、屋内外で穏やかな日照のもと管理する。

こんな感じでしょうか。

栽培容器を選ぶポイント

フクロユキノシタ  セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
栽培している容器

苔栽培やテラリウム・アクアリウム水槽などもありますが、手ごろなのが見つからない場合は、保存用ガラス瓶などキッチン用品から手ごろなものを探すのも手ですよ。

選ぶポイントとしては、ガラス製であることや大きさ寸法や容積、使いやすい形状などですが、蓋も透明なものを選びました。上から光が通るほうが栽培しやすいと思います。夏の直射日光は避けますが、基本的に日当たりを好みます。秋から冬にかけては、光を十分に当てると紅葉もするということなので、やはり蓋も透明がいいのではないでしょうか。

我が家はいろいろ探したのですが、IKEAのPOMP(ポムプ)花瓶/ランタン・クリアガラス高さ18㎝・直径14㎝と同じくIKEAのIKEA365+シリーズの蓋・ガラス直径14㎝を選びました。

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この花瓶を選んだポイントは、

  • ガラス製は樹脂製に比べて経年劣化がない。
  • 2~3号くらいのポット苗を入れるのにちょうどよい容積です。特に高さがいい感じです。
  • 上に広がった形状で、植え替え時やお手入れ時に手を入れやすい。

蓋については、

  • ガラス製であること
  • 花瓶の蓋にちょうど大きさが合った

が選んだポイントです。この蓋について詳細説明すると、この保存容器の蓋は、蓋だけ別売りしています。もちろん花瓶と保存容器の蓋は、セット商品ではなく、売り場も違います。が、径も同じでぴったり合いました。蓋はシリコン付きなので、シリコンを付けたまま密閉するか、シリコンを取り外して、ただのガラス蓋として使用するかは育て方次第です。我が家は、常に多少の空気の出入りがあるほうが安心かと思いシリコンを外して使ってます。ちなみにシリコンを取り外すと密閉はされないし、蓋はガタガタと動きやすいです。

育てるときの留意点

用土

ミズゴケに植え付けました。栄養もあり、通気性も保水性もあります。ガラス容器では、乾き具合がよくわかるのがいいですね。通気性を考え、あまり硬く詰め込まずふわっと株を包み込むように植え付けました。根が生長できるよう適度な深さと広さを考慮しました。

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食虫植物だけに餌は必要?

セファロタス・フォリキュラリス は、捕虫袋があるのですが、地に近いところにあり、蟻などの地を這うタイプの虫を捕食するようです。光合成をするので、餌を捕虫袋に入れてやる必要はないようです。でも大きな口をぱっくり開けていると何か食べさせたくなります。この前、コバエを一匹入れてやりました。なんの変化もないので、栄養になったかどうかわかりません。熱帯魚の餌を、様子を見て、与えてみようかなと思っています。

実は、ウツボカズラを3年ほど育てているのですが、こちらも袋に虫が落ちなくても、関係なく袋もできるしすくすく育っています。だけど、迷惑なコバエを捕獲したとき、ついつい袋に投入しちゃってます。熱帯魚のフレーク状の餌も少量入れてみたことがありますが、異変はありませんでした。

ウツボカズラ ネペンデス・アラタの記事はこちらにありますので、よろしかったらみてください。

具合が悪いと蓋を閉じる

乾燥しすぎたり、根腐れしたりと、不調になると蓋を閉じるようです。我が家はまだ、育てて1か月程度ですが、ずっと開いたままなので少し安心しています。

蓋付き瓶管理では通気性悪いのでは?

これは一番心配しています。植物たくさん育てていますが、高湿度の環境を好む植物でも空気の流れは必要です。風通しがわるいとカビや病気が発生しやすいですね。今は、朝夕二回蓋を開けて換気し、瓶の内面に霧吹きをしています。

容器中の温湿度をモニターする

容器内の温湿度がどの程度かきちんと知りたい場合は、小型の温湿度計が便利です。ある程度予想がつくようになれば必要ないですが、育成が初めてで、自宅での適切な環境や条件を探っている時にはあったほうが断然わかりやすいです。下の写真の温湿度計は、容器の内側にセロテープでつけています。簡単でいいですよ。

軽量コンパクトな温湿度計

我が家で購入したものとはちょっと違うようですが、ほぼ同じものをご紹介しておきます。

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育ちの記録

9月の様子

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis

まだ、暑い日が多いので、空調管理した室内の窓際で管理しています。

食虫植物 ヘリアンフォラ セファロタス フォリキュラリス ガラス瓶
(左)ヘリアンフォラ (右)セファロタス・フォリキュラリス

生育中の捕虫袋が一か月前より少し大きくなりました。日中の気温が25℃以下になったら、しばらくは日中は外に出して日光浴させてあげたいと思います。

10月の様子

ちびっこ達が少し大きくなって、2つほど口を開けるようになりました。めちゃかわいいです!

食虫植物 セファロタス・フォリキュラリス

アップにすると…。うっ!やっぱりかわいい。

食虫植物 セファロタス・フォリキュラリス

全体はこんな感じ。

食虫植物 セファロタス・フォリキュラリス

とりあえず、ゆっくりですが順調に育っています。気温の低くなってからはベランダに置くようになりました。陽に当てるときは、中の温度が上がりすぎないように、ガラスの蓋をずらして熱を逃がしています。こまめに霧吹きもしています。

11月の様子

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis 紅葉
2021.11.21

よく陽に当たっている部分が徐々に赤く紅葉してます。きれいですが、要するにストレス与えているということですよね。少しかわいそうな気もします。午前中は直射日光を当て、午後からは直射日光を少し外した場所に移動させています。状況に応じて、蓋をずらし、熱がこもらないようにしています。

1月の様子

捕虫袋が生長するに従って、下の方へ降りていき着地。重なるように数が増えてきました。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis

12月に入り、夜間かなり冷えるようになってからは、日が暮れると室内へ取り込むようにしています。晴天の日は、朝からベランダの陽の当たる暖かい所に置いています。熱がこもりそうな時は蓋をずらして換気しています。日光が当たると、冬でも密閉空間は蒸れますので注意してます。11月には紅葉していたのですが、寒気に当てないようにしてからは紅葉が無くなってきました。

ここしばらく、エケベリアの紅葉がきれいでそちらに夢中になっており、 セファロタス はあんまり注意して見てませんでした。気が付いたら、大きめのでかいコが口閉じてます。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis 紅葉
2022.01.19

他のは開いているのになんで!? ここ数日見てましたが閉じたままです。ところで、こんなコいたっけ?と、以前の写真と比べたのですが、突然出てきたコで間違いないです。大きいけど色からして若そうです。もう一つ口を閉じたコがいる(要するに口を閉じたデカいコが2ついる)のですが、それも若いようできれいなライトグリーンです。若いからかな…?それともやはり具合が悪い?口を閉じていたら具合が悪いんでしたね…。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis 紅葉
2022.01.19

でも理由がまだわからないのでしばらく様子見ます。葉も出てきて、冬でもぐんぐん生長しているし、元気そうなんですけどね…。

で…一週間後。一つ大きな口をぱっくりと開けました。杞憂だったようで。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis 紅葉
2022.01.26

そしてさらに2週間後…もう一つもぱっくり口をあけました。

2022.02.09

ホントきれいな色…。春は近いですね。

3月の様子

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2022.03.05

2月の終わりに寒さのピークが来た後、3月に入り、いきなり春めいてきました。大きな捕虫袋2つも堂々と鎮座しています。ちょうど、昨年の大きめの捕虫袋2つが役目を終えるかのようにしぼみだし、その上に重なったので、新旧交代のようです。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2022.03.05

最近、日中ベランダで陽に当てるとき、ガラス蓋を取るようにしています。少しずらすだけでは、中がムッとするくらい蒸し暑くなるからです。開放状態は乾燥するので、心配していたのですが、初めは霧吹きをこまめにかけ、徐々に慣らしていくと、最近では、朝・夕2回の霧吹きで大丈夫になってきています。案外乾燥にも強い印象です。まあ少しづつ乾燥した空気に慣らす必要はあると思います。

また、ミズゴケが乾いてカラカラの状況にはしたことがなく、常に湿り気があるようにしています。水やりは、ミズゴケの表面が若干乾いて白くなっているくらいになると、じょうろでさらっと水をかけています。だいたいですが、週に2回くらいですね。水やりは、定期的にではなく、様子をみて頻度を調節するといいですね。あとは、霧吹きで調整する感じです。

で、ガラス蓋を外したことで、赤く色づきました。紅葉は、アントシアニンが合成されて色づくのですが、主にUVAの紫外線域で合成されるようですね。ガラス蓋は、紫外線を結構カットするのですね。で、外したとたん、赤くなってきました。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2022.03.05

捕虫袋の蓋の裏の模様が赤く浮き出るととてもきれいなのですが、もう少しすると浮かび上がるでしょうか。下の写真は昨年のですが、このような模様です。かっこいいですね。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2021.09 捕虫袋の蓋の裏側に浮き上がる模様

4月の様子

株が二株あり、大きい株のほうは大きな捕虫袋が付きます。まだ小さい株も小さな捕虫袋がポコポコできて順調です。下の写真では、矢印が株の位置で、上側が大きい株、下側が小さい株です。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
大きい株の方
フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
小さい株の方

ちなみに上の写真の右側のまだ蓋が開いていない大きなコは、大きな株から出ています。

4月に入って、曇り空の日や雨の日が増えました。気候はさわやかで気温も穏やかです。昼夜ベランダでの管理になりました。日中は、ガラスの蓋を外しているため赤味がでて、捕虫袋の蓋に特徴的な模様が少々現れてきました。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis

夕方になるとガラスの蓋をして、空中湿度を高めています。置き場所は、下の写真の場所で、ベランダの半透明フェンスの内側です。この場所は、同列に置いているハオルチアに合わせて遮光ネットを使い照度を調節していて、晴天の日には10,000~12,000 lux程度の照度になる場所ですが、セファロタスやヘリアンフォラにも適しているようです。お天気の良い日は朝夕霧吹きし、水やりは、じょうろで様子を見て〔一週間に一度程度〕さらっと水やりしています。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis 管理場所 ベランダ
セファロタスの管理場所 4月    

6月の様子

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis
2022.06.03

5月は例年よりも曇りがちで気温も穏やかだったせいか、状態も良く、捕虫袋も増えてます。上に積みあがるように増えますね。袋が大きいのでなかなか見ごたえがあり楽しいですが、押し合いへし合いで、下になる捕虫袋がちょっと気の毒な気がします。

4月からの置き場所は変えていませんが、容器は蓋をせず昼夜開放状態です。温湿度ともに今の季節はちょうどよい環境なのかなと思います。朝夕毎日霧吹きは欠かさずしており、表面の苔を触ってみて、湿り具合を確かめ、少し乾燥気味かなと思えば水やりをしています。ガラス容器なので、用土に使っているミズゴケの湿り具合は見た目でも、かなりわかりやすいです。

フクロユキノシタ セファロタス フォリキュラリス Cehaloutas follicularis

じきに梅雨に入りますね。もうしばらくは、このままの環境で育てたいと思います。

8月の様子

暑さに弱いと思っていましたが、思いのほか元気です。捕虫袋が次々と大きく育っています。3方向から撮った写真を下に載せてます。

2022.08.06 

小さい株の方もかわいい捕虫袋が次々出てきて、旺盛に生長してます。

2022.08.06
2022.08.06

今年は梅雨明けが例年に比べ早かったですね。突然に猛暑がやってきたかと思いきや、戻り梅雨になり、変動の激しい7月でした。猛暑の日は、室内の窓越しで管理するようになりました。

2022.08.08 室内窓際で管理

夏の窓際は光の差し込まないし、明るそうに見えて植物を育てるには暗いので、雨で建物の熱気が抜け気温が下がった時や過ごしやすい早朝など、折を見て、こまめにベランダ〔軒下〕に出すようにしています。ベランダに出すときは熱がこもるとよくないので、蓋を外すようにしています。

セファロタスは耐陰性があるとはいえ、猛暑日が続くと室内管理の時間が増えます。調子を崩しそうなら植物用のLEDライトを使いたいと思います。

お手入れはほとんど必要ないですが、朝夕の霧吹きと、土の湿り具合を見てじょうろでの水やりを続けています。

まだ、8月初旬で容赦ない暑さが続きますので、こまめに様子をみたいと思います。

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