ハオルチアの斑入りは、冬季に斑の部分が美しく発色するものがあります。ハオルチアが魅力的なのは、品種のもつ美しさはもちろん、『斑入り』によって更に違った表情を見せてくれることです。オブツーサ系の斑入りの魅力については前回書きましたが、今回は、レツーサ系で斑が黄~赤に発色する人気のハオルチアについてご紹介したいと思います。ベイエリー〔コレクタ〕錦とタイガーピグの2種です。今年は3月から暖かく桜の開花も早いようですね。美しく紅葉しているハオルチアも少し色が褪めてきたので、絶頂期だった1月~2月の写真をアップしています。
ベイエリー錦
ベイエリーは、コレクタの品種の一つですが、園芸品種としてベイエリーのことを『コレクタ』と呼んでいるようです。要するに、コレクタ=ベイエリーなんですね。窓がすりガラスのようにザラザラしていますが透明感があります。
錦は、斑の入り方や割合、紅葉した場合の色などの要素で、美しさが倍増します。斑の部分の発色は個体差があるので、紅葉を楽しみたい方は、秋~冬にどのように色づくか見て購入するといいと思います。窓の透明度が高いので、葉の裏側に斑が入っていると色が透けて見えて、内側から輝くようです。一方緑の部分は墨のように黒くなるので、コントラストがはっきりとして大変美しくなります。
斑の色づき
上の写真の2つは、同じくベイエリー錦です。右は赤斑です。赤斑は、太陽光に当てると色づくのも早いし色も褪めにくいです。そして、やはり真っ赤に色づきます。左は、蛍光オレンジに色づきますが2~3日曇天になると色も徐々に薄れていきます。
柄の出方も選ぶポイントの一つですね。オレンジに色づく左のベイエリは、斑が株の半分側に偏っていますが、逆に変化があって気に入っています。どの葉にも斑が入っている総柄もいいし、斑の割合によっては偏っていても面白いです。
コレクタはハオルチアの中でも生長が遅いといいます。斑入りはさらに生長スピードが落ちるので、それなりの株に生長するまで数年かかりそうです。徒長させずにきれいなロゼッタ状にがんばって育てたいと思います。
タイガーピグ錦
タイガーピグは、ピグマエアと毛蟹の交配種です。ベイエリーと比べると比較的安価で錦を入手できます。仔を吹きやすいですね。斑の色も発色すると黄色~オレンジ・ピンクとトロピカルなカラーで人気がありますね。我が家のタイガーピグは、きれいな黄斑で焼くとオレンジがかってきます。
下の写真のタイガーピグ錦は、窓が大きい個体です。かなり派手斑ですが、透明感がありシャーベットオレンジのカラーが美しいです。これも育つの遅いと思いますが、かたちの良い株になるのを目指してがんばって育てます。
冬の季節を彩ってくれて、ずいぶん楽しめました。もう春ですね…。グングン育つ季節です。
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