多肉植物 クラッスラ属の天狗の舞・静の舞・義経の舞の育て方/紅葉

左から義経の舞・静の舞・天狗の舞

多肉植物のベンケイソウ科クラッスラ属の『舞』を集めてみました。色鮮やかに紅葉して、我が家ではちょうどピークを迎えています。ベンケイソウは、弁慶のように生命力があり強いということから名がつけられたとのことですが、これらは更に義経ゆかりの名がついているのでおもしろいですね。

クラッスラ属は火祭りや茜の塔などが人気がありますが、同じクラッスラ属でも『カネノナルキ』によく似ています。大きさは『カネノナルキ』よりかなり小さいですが、草というより木の感じです。

3年前『静の舞』の小さな苗を購入して育て、1年半ほど前に『義経の舞』、1か月前に『天狗の舞』を入手しました。似ているようで少し佇まいが違う三種について紹介します。

静の舞

多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 静の舞 紅葉
クラッスラ属 静の舞
多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 静の舞 紅葉
静の舞

3つの中では葉が肉厚です。秋口から屋外の日向で寒さと太陽光にさらしてきましたが、葉先から少しづつ赤くなり、全体に美しい赤に発色したのは1月末ごろからです。3月初旬の今、緑と赤の具合が絶妙でとても気に入っています。紅葉はまだまだ進み赤くなっていきます。葉の丸みが愛らしく可憐なのに中からにじみ出るような凛とした赤味がさす佇まいは、源頼朝の御前で義経を想い慕う歌を唄い舞った静御前を彷彿とさせます〔個人的な見解ですが…(^^♪〕。

義経の舞

多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 義経の舞 紅葉
クラッスラ属 義経の舞
多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 義経の舞 紅葉
義経の舞

葉が薄いので、紅葉が早く11月には全体が紅葉します。秋から紅葉が始まり、初夏あたりまで赤さが残っているので、一年のうち、赤くなっている季節のほうが長いような気がします。紅葉が進んだ後、葉の表面や縁が白くなったので、病気かなにかを疑い薬を数回噴霧しましたが、まったく変わらないので、病気ではないようです。いろいろ考えてみて思い当たるのが、水垢…?でもこれもちょっとちがうように思うので、葉焼け…?。おそらく強い直射日光に当てすぎたのではないかという思いに行きつきました。深い赤が非常に印象的ですが、来年は強い直射日光は避けて、ゆっくりと焼いてみようと思います。葉は細長い形なので、スプーン型の『静の舞』より小さく見えます。シャープでシュッとした感じですね。

天狗の舞

多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 天狗の舞 紅葉
クラッスラ属 天狗の舞
多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 天狗の舞 紅葉
天狗の舞

義経は幼少期に京都の鞍馬寺に送られましたが、その時義経は、天狗に武芸と兵法の修行をつけてもらったという伝説がありますね。『義経の舞』と比べると、葉の厚みは同じくらいですが、葉の大きさや形は大きめで幅広いです。購入してまだ日が浅い〔一か月くらい〕です。葉の先端の縁がまず赤くなり、葉全体に広がっていく紅葉の仕方は、静も義経も同じなので、この先全体に赤くなると思います。葉のところどころにある斑点〔購入時も少しありました〕が増えてきたので、黒斑病を疑いましたが、乾燥して低温の冬ですし、斑点が大きく広がったり萎縮がないので、ちょっと違うかなとも思います。黒斑病は、高温多湿時期に発生する菌による病気ですので…。こちらも葉焼けのようにも思うので、強い直射日光を避けて、風通しの良いところで水を控えめにして、もうしばらく様子を見ようと思います。ちなみに購入直後の様子は下の写真です。一か月で紅葉進んでます。

多肉植物 ベンケイソウ クラッスラ 天狗の舞 紅葉
天狗の舞

美しい紅葉のための条件

屋外で管理し、寒さに十分晒します。生存できないくらいの低温はいけませんが、0℃前後なら屋外で冬越し可能です。

そして日中は、陽によく当てます。ですが、寒い季節であっても日差しが強い日がありますので、葉焼けさせない程度に日当たりを調整したほうがいいと思います。

水やりは控えめにすると赤くなりやすいといいますね。義経の舞などは、葉がうすく多肉にしてはぺらぺらで、あまり水を控えると萎びてきてしまうので適度に水を与えたほうがよいと思います。天狗の舞もうすいので同様だと思います。葉の様子を見ながら水やり頻度を調整するとよいと思います。

年間を通しての育て方

水はけと通気性がよい土と鉢

土は、水はけのよい『多肉・サボテンの土』を使っています。鉢もセメント鉢で水分が蒸発しやすい素材にしています。

風通しの良い管理場所

管理場所は年中屋外で、下の写真のようにベランダの西壁側に設置したワイヤーネットにカゴを取り付けて、そこに置いています。朝から昼下がりまで日当たりがよい場所です。夏以外は日当たりのよい位置にカゴごと移動します。夏は、直射日光を避けて、明るめの陰に移動。高い位置に吊り下げられているので、通気性は抜群です。

季節で水やりの頻度

春先の最低気温が10℃を上回るくらいから徐々に水やりを増やします。真夏はほぼ断水します。秋口暑さが和らいでくると水やりの頻度を徐々に増やし、最低気温が10℃以下になってくると、また水やり頻度を徐々に減らしていきます。土に竹串を挿して内部の土の湿り具合を調べたり、葉の様子を見て水やり頻度を調整するといいですね。

春と秋

日当たりの良いところに置き、水は土の表面が乾いたらたっぷりあげています。多肉なので、少し水やりの間隔があいても平気ですが、張りのある葉を維持するように水やりしてます。

梅雨~夏

春秋型の多肉植物には、高温多湿の夏は一番苦手な季節なので、水やりを控えめにし、風通しよくしています。管理場所も直射日光を避けて、明るめの日陰に移動してます。床から離れたワイヤーカゴの上は、風がよく通るうえに照り返しによる熱も無いので、どの多肉植物もトラブルなく夏越し出来てます。うどん粉病や黒点病など菌やカビ性の病気が発生しやすい時期でもあるので、風通しが一番ですね。水やりは、葉にしわが寄ったり葉が垂れてきたら、夕方などの気温が比較的穏やかな時にさらっと土の表面を濡らす程度に与えています。

冬 

日当たりのよいところに置きます。寒さには強いですね。だいたい2週間に一度、さらっと表面がぬれるくらいです。小春日和の暖かい日を選んで午前10時くらいに水やりします。

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