
小型のウチワサボテンのバニーカクタスです。銀小判とも呼ばれていますね。いくつも並んだ姿はまるでガウディの建築物を彷彿とさせます。アートな一鉢ですね。小型で愛らしい姿が人気です。ふっくらふわふわな感じでつい触りたくなりますが、実は細かい棘が無数についていて、皮膚に触れると簡単に刺さり、取り去るまでちくちく痛ので、取り扱い要注意です。すごく細くて小さい棘だけにとても厄介。だけど触れさえしなければ、育てるのも増やすのも簡単です。
我が家での育て方について紹介します。
ウチワサボテンの育て方
育て方は簡単♪太陽の光に当てて、時々水やりするだけです。
サボテンが生息する砂漠のイメージ
サボテンって、乾燥しきった砂漠に適応するために姿形を変えて生き残った植物、というイメージですね。サボテンの棘は葉が変化したもので、大部分のサボテンは葉を持ちません。サボテンの体は肥大した茎で、ウチワサボテンは小判型の茎節〔けいせつ〕が連なったかたちをしています。茎の細胞には水分を溜めこみます。
ほとんど雨が降らず、一日の気温差も大きい砂漠、少量の雨や一日の気温差で生じる水分を吸水し溜めこむ多肉植物…。過酷な環境に適したつくりになっているから、周知のとおり、かなり乾燥に強く、丈夫な植物です。
上の写真の鉢は、プラ鉢をアクリル絵の具でペイントしてます。ご興味のある方はこちらを見てくださいね。
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陽当たりと風通しを十分に
春~夏~秋は、屋外の陽の当たる風通しのいい場所で育てています。夏の直射日光もいきなり当てると葉焼けしてしまいますが、春から日差しに当て慣らしておけば大丈夫です。肌寒くなり、最低気温が5℃を下回ると、室内の光が差し込む窓辺へ移動します。
日光不足では徒長して細長くなる
逆に日陰で育てると徒長して細長くなってしまいますので、丸いかたちに育てるためにも出来るだけ陽に当てます。冬、肌寒くなり最低気温が5℃以下になれば、室内の陽に当たる場所で育てるといいですね。
水やりはごくたまでOK
乾燥にかなり耐えます。夏場は、日中に水を与えると高温で根が蒸れて傷みますので、気温の穏やかな夕方以降に水やりしてます。
春・秋で、月に2,3回くらい、鉢の底穴から水がでるくらい、たっぷりと水やりします。梅雨時期断水し、7月~8月の真夏は、月に1~2回程度です。
冬場はほぼ断水してもよいのですが、日中暖かで日差しの入る窓辺で管理するなどして、冬でも休眠させない場合は月に1度程度の水やりで十分です。我が家では暖かい日にあげてます。
肥料は植え替え時に固形肥料を混ぜ込む
肥料は、植え替え時にマグァンプKなどの固形肥料を混ぜ込んでおくと、次の植え替え時までそれで充分です。
植え替え
水はけのよい土に植えます。市販のサボテン・多肉植物の土が使いやすいです、土に粉塵が多いと水はけが悪くなるので、ふるって粉塵を落としたものを使うとよりよいです。水やりが多くなりがちな方は、鉢自体も素焼きやセメント鉢のような通気性のよい鉢に植えると多少水やり頻度が多くなっても根腐れしにくくなりますよ。
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触るときはゴム手袋かピンセットで
小型で細い棘ですが、触れると皮膚に刺さりやすいです。刺さるとちくちく傷みます。植え替えや株分けなどの時には、厚手のゴム手袋やピンセットを使っています。棘が刺さった時は、ピンセットで抜きます。細かく無数にささるのでガムテープで接着して剥がすのは有効かどうか試してみましたが、あまり効率はよくありませんでした。やっぱり一本ずつ抜くのが的確です。
増やし方・株分け
大きくなったり、バランスが悪くなったりすると茎節を切り取って土の上に置くか挿しておくとそのまま根付きます。
我が家は、落としたり引っ掛けたりしてちぎれた茎節を同じ鉢内に並べて立てて置いています。なかなかアートな一鉢になりますよ。固定できる程度に挿して放置します。多肉植物を挿す場合、雑菌による腐敗を避けるため切口を乾燥させてからといいますが、我が家は余り気にせず、ちぎれたらそのまま挿してますが失敗したことないです。ただし水やりは一週間程度空けてからがいいと思います。乾燥に強いので、切口を乾燥させてからのほう尚よいのでしょうね。
上の写真の茎節は、大きくなり過ぎたので切り取って別に植えることにしました。株分けの時はピンセットを使っています。強く挟むと傷めてしまうので、優しくつまみます。
はさみで切り取って、ピンセットに挟んで固定します。
土を適量いれて固定すれば完成です。非常に簡単♪

このまま、しばらく水やりも控えます。大きいの一枚もなかなか面白いですね。茎節が出てくるの楽しみです。
〔2021.07.12〕更新

10か月経ちました。四角い鉢はずいぶん込み合ってます。どんどん増えますね。株分けした一枚のものにも茎節が付きました。なかなかいい感じです。
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