耐陰性のある模様の美しい熱帯観葉植物 クテナンテ・サトーサ ‘グレイスター’

〔2023.10.29〕無事に夏越しを終えて、よいコンデションを保ちやすい季節になりました。最近の様子はこちらを見てください。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

細く伸びるボルドー色の茎・葉柄にシルバーグリーンの葉を付けます。葉裏もボルドーで表裏のコントラストが印象的。南国らしい情緒のある美しい観葉植物です。クテナンテは熱帯アメリカを原産とする高温多湿を好む植物です。耐陰性に優れており、明るい室内なら、ほぼ年中栽培可能です。

我が家は、クテナンテと性質がほぼ同じのカラテアを5年ほど育てています。その経験や調べたことなどを含め、クテナンテ サトーサについてご紹介します。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’ 2023.06.04
クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’ 2023.10.29

我が家で購入したクテナンテは、観葉植物の生産・販売の老舗である荒木植物園さんのものです。個性的でスタイリッシュな草姿と大きさは存在感抜群です。ガーデニングショップで見かけたときは、思わず見とれてしまいました。これ一つ室内に置くだけで、室内の格が2~3段はレベルアップしそうです。長い年月かかってこんなに大きくなったんだろうな。お値段はそれ相応しましたが、やはりこの魅力にかなわず、おうちに連れて帰ることにしました。

クテナンテ サトーサ ‘グレイスター’の特徴

クテナンテ サトーサの名称で購入しました。ですが、よく見るクテナンテ サトーサとちょっと葉の葉脈の感じが違います。調べて見ると、我が家のは’グレイスター’という品種のようです。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

新しい葉は細く綺麗に巻かれており、伸びるに従って開いていきます。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

クテナンテ サトーサの育て方

生育環境とお手入れのポイント

クテナンテはクズウコン科でブラジル原産の熱帯植物です。高温多湿を好みます。生育温度は15℃~30℃くらいで、冬でも最低10℃必要です。

直射日光に弱く、明るい日陰で育ちます。他の観葉植物と比べても耐陰性があり、室内の明るい窓際などで栽培可能ということです。陽が強いと葉焼けし、暗すぎると葉の模様が鮮明に出なくなります。丁度よい明るさを様子を見ながら探ってく必要がありますね。

土から上の部分の茎や葉は、乾燥に弱いので霧吹きでこまめに葉水することで葉を美しく保てます。

土の状態を見て土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりします。水やりは多すぎても根腐れさせてしまうので、受け皿に水を溜めないようにします。

肥料は、生長期の春から夏に観葉植物用の置き肥をしてます。また、液体肥料も適切に薄めて与えます。

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育て方はカラテアと同じで、難易度は?

クテナンテは、カラテアに草姿や色どりが似ていますが、カラテアもクズウコン科の熱帯アメリカの植物で性質も似通っていることから、育て方はカラテアとほぼ同じです。カラテアを育てた経験がある場合は、とっつきやすいと思います。

カラテア サンデリアーナ
カラテア・サンデリアーナ

初めての場合は、コンディションを保つのに丁度よい環境や水やりの加減など、多少慣れるのに時間がかかるかもしれません。

我が家でのカラテアでの経験をお話しすると、秋~冬~春の陽の入る室内での管理は容易でコンディションもよいです。少し難しくなるのが夏ですね。夏は室内では暗すぎる為、屋外の明るい日陰に置くことも多いです。ただ、なかなか遮光の程度が難しく、少し陽当たりが強いと丸まったり葉の縁が茶色く枯れますし、強い風にも弱いため、夏の屋外管理は少々慣れが必要です。乾いても葉が枯れやすいですしね。我が家のカラテアは小さいサイズなので、天候に合わせて管理場所を容易に変えられますが、150㎝を超えるクテナンテは大変なので、この夏はずっと室内の窓際管理で様子をみようと思います。コンディションよく保てるよう頑張ってみます。夏場も室内管理で大丈夫なら、とても楽ですよね。

就眠運動

クテナンテは、夜になると葉をまっすぐ立てます。これを就眠運動というそうです。夜は葉の蒸散を防ぐために株の中心に向かって葉を立て、朝になると光合成するために光を受けやすいよう葉を開くように角度を変えます。就眠運動するのもカラテアと同じですね。

通常、植物は葉裏の方に気孔が多いので、蒸散を防ぐなら葉裏が表になるよう立てるのは道理に反するのでないかと思いますが、この手の植物は葉裏より葉表の方が気孔の密度が高いそうです。なるほど。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
午前~日中
クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

乾燥しているサイン

乾燥に弱いクテナンテですが、乾燥している場合に下記のサインをだすので、速やかに霧吹きで葉水してやるといいと思います。いずれも蒸散を防ぐためのものです。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
陽当たりが強すぎて丸まった葉
  • 葉が丸まる…陽に当たりすぎて丸まった場合も、日照による乾燥が原因です。
  • 葉が立ったままになっている

また、葉水だけで解消されない場合は、水が足りないのかもしれません。水やりや葉水の頻度や方法を見直します。また、根腐れ・根詰まりなどで根から水を吸えず乾燥している場合も考えられるので、根回りの方もチェックが必要です。根腐れが進行していると回復させるのも困難です。サインに出来るだけ早く気付いて、対処してあげたいですね。

就眠運動をしなくなった

夜になっても葉を開いたまま閉じない場合は、老化やコンディションが悪いということがあります。尚、室内管理では、見た目は元気なのに、夜も葉が開いたままになったら、夜も照明で明るいことが原因かもしれません。日周リズムが狂ってしまうんですね。

害虫に注意

乾燥した所が好きなコナカイガラムシやハダニに注意します。葉の裏など人目に付かない場所に取りつきます。一度取りつかれると完全に駆除するのは難しいので、予防に徹するのが一番です。一番の予防方法は葉水です。湿った所が苦手なんです。クテナンテも乾燥を嫌うので、こまめ葉水するといいですね。

我が家は、ハダニの被害はほとんどないのですが、コナカイガラムシには頭を痛めています。コナカイガラムシの成虫は薬も効きにくいため、ピンセットやブラシを使ったり、ティシュでぬぐい取るなど手作業で駆除し、その後にベニカXファインスプレーなどを使っています。なかなか駆除しきれないのが現状です。ただ、薬は回数制限があるので、ここぞという時だけにして、毎日手作業での駆除を繰り返せば少しずつ良くなります。さぼるとまた増えますので根気が必要ですね。

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大きい観葉植物は、鉢カバーで見栄えするバランスをとる

リビングなどには、背丈のある観葉植物がひとつあるだけで絵になります。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

ただ、観葉植物は背丈に合わせて大きな鉢を使うと、用土でかなり重くなってしまいます。また、根がまわった植物の植え替えは、一まわり大きい鉢に植え替えるのが一般的ですが、大きい観葉植物の場合、生長に伴い鉢を大きくしていくと、やはり用土でかなりの重量になってしまいます。ですので、植え替える場合は、古い根を切り、根を整理して、同じ鉢に植え直すなどするといいです。

鉢を大きくするために軽い土を使ったり、発泡材を土に混ぜて重さを軽減する方法もありますが、土が軽すぎても大きい観葉植物を支えきれず倒れる危険性があります。ですので、鉢は大きくせずに通常の観葉植物用の土を使うほうが固定されやすいですね。

鉢と用土は、軽すぎても、小さすぎても転倒しやすくなるので、転倒しない適度な重量と大きさと選ぶ必要があります。

しかしながら、植物が大きいのに、鉢が小さいと貧相に見えてしまいがちですね。その場合は鉢カバーを見合った大きさやデザインにするといいですね。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

我が家がクテナンテに使っている鉢カバーは、もともと持っていたもので、あり合わせですが、そこそこ合っているため使用しています。ですがもし、このコに合わせるとしたら浅めの壺型なんかいいのではないかと思っています。色は暗めの鉢がいいかも。なんて思いは広がります。鉢カバーを選ぶのも楽しみの一つですね。皆様ならどんな鉢を合わせますか?ちなみにこの鉢カバーは口が大きく中が見えるので、ココヤシファイバーを使ってマルチングしています。

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我が家では、カラテアの育て方と育ちの記録をブログにしています。ご興味があれば、こちらをご覧ください。

クテナンテの育ちの記録

〔2023.06.04〕

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

購入から数日。なかなか美しい立ち姿です。購入時のまま、少なくとも1年は植え替えしない予定です。ハイポネックスの観葉植物用置き肥プロミックを3錠ほど与えました。

夏の管理

メインは室内の窓際管理です。ただ、窓際でも夏は陽が差し込まないので、早朝に2時間程度、水やりのタイミングにベランダの軒下に出しています。水は、1~2日に一度程度、土の表面の状態を見て与えています。水やりはたっぷりと鉢底から水が出るくらい与えます。朝夕、葉全体に霧吹きしています。

ベランダに出して陽に当たると葉がすぐに丸まってくるので、軒下で直接日に当たらないよう気を付けます。尚、葉が丸まっても室内に戻して霧吹きし、しばらく放っておけば、葉の丸まりはおさまります。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’

秋の管理

〔2023.10.29〕

6月の頃とあまり変わらないと思っていたのですが、5か月程度経つとやっぱり茂っていますね。低かった葉も育ち、旺盛に育ってはいますが、少し乱れた印象でもあります。

クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
2023.10.28 日中
クテナンテ・サトーサ  'グレイスター'
Ctenanthe setosa ‘Grey Star’
2023.10.28 夕方、葉が少し立ち上がってきた頃

太陽高度が低くなり室内に陽が入る季節になりました。置き肥を新しく与えました。水やりは、土の表面を触ってみて乾きを確かめて頻度を調節しています。これからの季節、湿度が低くなっていきますので、葉水は十分に与えます。

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コメント

  1. さとまり より:

    こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
    クテナンテの調子が悪くてこちらのブログにいきつきました。
    とても参考になりました!ありがとうございました。
    私たちも横浜市在住で主に観葉植物を育てている夫婦です。
    他の記事もこれからいろいろと読ませていただきます!

    • さとまり様、
      こんにちは。
      ブログ読んで頂きありがとうございます。
      クテナンテ サトーサについて、そろそろブログ更新しようと思っていたので、コメントをいただいて、とても嬉しいです。
      植物好きで色々育ててます。読んでいただけると幸いです。

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