ガガイモ・黒竜角(カラルマ属)の育て方・増やし方 

ガガイモ キョウチクトウ カラルマ 黒竜角
サボテンのように見えますが、棘のような突起は軟らかくユニークな姿で人気の多肉植物、キョウチクトウ科カラルマ属の黒竜角です。夏場はグリーンですが、秋めいてくると独特の模様が黒くなり、少々厳めしい姿になってきます。

南アフリカの乾燥地帯が原産で、ほぼ春秋型の多肉植物と同じ育て方です。脇芽をよく出し、少し生長したら切り取って、切口を乾燥させて、多肉・サボテン用の土に挿して放置しておけば、案外簡単に根付きます。我が家は育ててまだ半年程度ですが、育てながらの感想や我が家の育て方などをご紹介したいと思います。

我が家では、同じカラルマ属クレヌラータも育ててますので、ご興味のある方はこちらも見てください。

黒竜角の属性について

学名はカラルマ・メラナンタ、キョウチクトウ科カラルマ属です。園芸ではガガイモ科の仲間の黒竜角の名前で知られています。

ガガイモ科は、遺伝子による新しい分類法で現在はキョウチクトウ科に含められたそうですが、ガガイモの方が名前が通っていますね。日本のガガイモはつる性の多年草で、のどかな田舎の道端にふつうに生えている、いわば雑草扱いの植物です。

黒竜角は、南アフリカの乾燥した地域で生息し多肉植物になった種類のひとつで、葉が退化して見た目はまるでサボテンのようです。

我が家では、同じカラルマ属のクレヌラータも育てていますが、クレヌラータはわずかばかりの小さな葉が突起の先端についていますが、黒竜角の先端には葉もなく尖っています。

写真は、クレヌラータの突起部分…小さな葉(?)がついてます

続いて黒竜角…尖っています。柔らかいですけどね。

そして、なんとハートカズラ(写真左)やディスキディア(写真右)などもガガイモの仲間なので、植物の多様性には驚きますね。

ちなみに、ハートカズラはセロペギア属、ディスキディアはディスキディア属です。

ハートカズラ
ディスキディア シュガーエメラルディ

基本的な育て方

春秋型の多肉植物とほぼ同様の育て方です。ポイントを整理すると以下の通りです。

  • 生育適温20℃~30℃
  • 耐寒温度5℃
  • 乾燥に強く、高温多湿に弱い
  • 春・秋は風通しのよく陽当たりの良い場所で育てる
  • 夏場は直射日光を避け、風通しのよい明るい日陰で育てる
  • 冬場は、寒さに弱いので室内の明るい窓際で育てる
  • 春秋の水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水をあげる
  • 夏場の水やりは、土の表面の様子見て、乾いてから5~7日くらいしてから。まぁ7日~10日に一度くらい
  • 冬場の水やりは、休眠期なので秋が深まったら徐々に水やりを減らしていき、一番寒い時期は月に一度くらい
  • 肥料は、生育期に緩効性肥料を適量与える
  • 用土は、サボテン・多肉植物用の用土
  • 植え替え・挿し木は4月~6月位が適期

生長の様子

初夏

植え付け

6月の上旬に発根した苗を一本いただきました。セメント鉢+サボテン多肉用の土に植えました。セメント鉢もサボテン・多肉用の土も通気性がとてもよいので、乾燥気味に育てる植物に使うと管理しやすいです。植え付け時にマガァンプKを適量土に混ぜ込みます。我が家では、2.5号~3号鉢に多肉を植え付ける場合、マガァンプKを1g程度入れています。

いただいた苗は、土から抜かれて数日経っていて根も乾燥していたため、植えつけてすぐに水やりしました。次の水やりは、しばらく様子を見てから開始しました。

根づいて、根が機能すると水分が適切に行き渡たり茎がふっくらしてきます。しばらくすると脇芽も出てきました。

梅雨時期・夏

草木と違って多肉植物は具合がいいのか悪いのかすぐにはわからず、気が付くと手遅れのようなことが起こります。

土や鉢、水やりや管理場所など、育てる環境で水のやり方は違ってきますよね。多肉植物は乾燥には強いので、トラブルが起こるとすれば、過度な水やりや蒸れによる根腐れです。新しい植物に接するときは、様子を見ながら水やりするようにしています。水不足になれば茎にしわが寄ってくるので、少し水やりの頻度を多くするなどして、水やりの量や頻度を調節していくといった具合です。特に夏や冬の水やり加減は注意しています。ただ、ガガイモは、夏の高温多湿に案外強いように思います。水やりは週に1度くらい、夕方にさらっと与える程度で控えていましたが、夏の間もすくすくと脇芽が育ちました。

上の写真の斜めに伸びている茎がそろそろ本体より長くなってきました。新しい茎からさらに芽がでていますが、芽の先端が植木鉢に当たっています。挿し芽は生長期を迎える春がベストシーズンですが、秋にも生長期があります。9月下旬頃もいいシーズンです。発根して、生長も確認できるなど、安定してから冬の休眠期を迎えるとすれば、9月下旬頃も挿し芽していい時期ですね。

挿し木〔挿し芽〕

茎が分岐している所から切り取ります。下の写真のようにカッターナイフで切り取りました。切口はみずみずしいです。切り口が乾燥するまで、日陰で乾かします。乾いたら、倒れないくらいの深さに植え付けます。うちは、同じ鉢の親株の横に並べて植え付けました。そのまま、動かさずに、土が乾いたら水やりを続けます。

〔2020.09.26〕切り取り

〔2020.10.12〕発根確認

撮影のために抜いてみました。約2週間でこの程度根が生長しました。

実は切り取った茎の先端には蕾ができていたのですが…。やはり挿し芽の間に枯れてしまいました。何本か増やして、来年は花を見たいと思います。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ 黒竜角 つぼみ

現在の様子

〔2020.11.20〕
ガガイモ キョウチクトウ カラルマガガイモ

寄り添う様に立っていますね。親株の方にもまた、脇芽が出てきました。ここしばらくは、日中晴天続きで空気も乾燥していたので、2~3日に1度くらい水やりしていました。小型のセメント鉢は、よく乾くので結構頻繁に水やりしても大丈夫です。今日は、気温が高く、生暖かい強い風が一日中吹いてました。11月半ばも過ぎているとは思えないお天気でした。来週からは冷え込みそうです。この秋は、結構水やりしていましたが、そろそろ頻度を抑えていくつもりです。

冬、無事に越せますように。

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