マンションのピアノの防音対策(壁・床・窓)

ピアノ

マンションでピアノを弾くには、やはりご近所さんへの配慮が必要ですよね。

我が家にはアップライトピアノがあります。息子はピアニストを目指しているわけでもないため、我が家では基本的にアコースティックで弾くのは10時から18時の間の1時間位までと決め、それを外れる場合は消音ユニットを使うようにしています。息子としては、やっぱり生の方が音が練習しやすいようです。

そこで、我が家のLDと和室の一体化リフォームのときに実施したピアノの防音対策について書きたいと思います。

壁や床になどの構造体に振動が伝わらないようにする

壁対策

我が家では、壁を伝わる音について以下のように対策しました。

  • ピアノの背に防音パネルを貼る
  • ピアノの背を壁から離す。
  • ピアノの背は、隣家と接しない壁に向ける

自宅に来られた業者さん6社のうち、3社は建築士さんも同席されたので、隣家との壁の防音性能について詳しくお伺いしました。

うちのマンションのコンクリート壁・床は結構厚いため、上のような対策を取ることで壁を伝っての音はまったく問題ないだろうといわれました。そうは言われても気になってしまいますよね。

アップライト・ピアノは背面に共鳴板がついているので、背面から大きな音がでます。直接壁に音圧がかからないように防音できるパネルがあります。我が家では背面の音対策としてイトマサの「しずかねDX」を使っています。「しずかねDX」は音色を損なわず、効果的に防音できていると思っています。そしてピアノの背と壁を100mm程度空けています。

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さらに、ピアノの背は隣家との壁方向には向けず、寝室のクローゼットの壁に向けました。また、ピアノの隣もクローゼットにして、衣類や布団類を入れることで防音効果を高めています。

「しずかねDX」は最大で25dBの遮音性能があるようです。一般的なマンションのコンクリート壁で30dB程の遮音性能があるので、ピアノの音が90dBだと仮定すると、

ピアノ(90dB) - しずかねDX(25bB) - 壁(30dB) =35dB (非常に静かなレベル)

もちろん、周波数域で遮音特性は違いますから、本当はそんな単純計算ではないとは思いますが、上記3つの対策で、壁を伝わる音はかなり軽減できていると思います。

床対策

階下へは、ピアノの打鍵・ペダルの操作の音が響きます。リフォーム前は、フローリングの上に10mm厚の防振ゴムマット+厚めの絨毯+インシュレーターを使っていました。今回のリフォームで、床の補強はもちろんのこと旧和室のフローリングの下全体に10mm厚の防振ゴムマットを敷き詰めました。振動はフローリングも伝っていくので、ピアノの下の一部より、広範囲に貼るほうが良いと思いました。さらにピアノと床の間には専用の防振・防音マット+インシュレーターを入れました。

リフォーム前はピアノを弾くと、床がわずかに振動しているのがわかったのですが、リフォーム後は全く感じなくなりました。

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空気を伝わって窓や換気口から漏れないようにする

我が家の窓ガラスに使っている6.2mm厚のスペーシアは30dBの遮音性能があるようです。窓のリフォームの記事はこちらです。しかし、音はサッシの隙間から漏れるので、サッシの気密性がやはり大事です。やはり防音のことを考えると取り付け可能なら二重窓の方が安心出来ると思います。

それから忘れてはならないのが換気口です。マンションの場合、24時間換気など換気口が空いていますよね。ここからの音漏れも大きいと思っています。実際換気口を閉めるだけでも結構効果があります。何とかしようと色々と調べているのですが、ここは未だ調査中です。

現時点でも「しずかねDX」とスペーシアと気密性のいいサッシだけで音漏れは随分小さくなっています。お隣も窓を閉めていたら、耳を澄まさなければ聞こえない程度にはなっていると思います。ベランダを挟んだお向かいも大分離れているので同様かと思っています。

近隣の方へのご挨拶を欠かさず、弾く時間帯を配慮する

どんなに防音対策してもこれは大事ですよね。

我が家は、お隣さんもピアノの弾く方だったり、階下の方がピアノを弾く時間にはお留守なことが多いようなので、その点では恵まれているかなと思います。

防音には関係ありませんが…スポットライト

ピアノ部の天井には、ダクトレールを取り付けスポットライトを2灯つけました。楽譜や鍵盤が陰になることなく照らしてくれるので、ピアノを弾くのにも快適なスペースを作れたと思っています。

ピアノ

親としては息子には細々とでもよいので弾き続けていてくれればうれしいです。今はショパンのエチュードやバラードを練習しています。それを近くのソファで聴くのも幸せなひと時です。

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