ガガイモ科の多肉植物カラルマ・クレヌラータ:サボテンのような姿、摩訶不思議な花

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〔2020.11.08〕一年間育てた経過をこちらに追記しました。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花
ガガイモ科は遺伝子による新しい分類法でキョウチクトウ科に含められたそうですが、ガガイモの方が名前が通っていますね。カラルマ属クレヌラータは秋になるとなんとも不思議で魅力的な花を咲かせます。手まりのように丸く五角形のつぼみが折り紙のように展開して星型の花になります。雄しべや雌しべどうなってんの?と中央の部分をみると、なんとも魅惑的な造形の世界に引き込まれてしまいます。

我が家は、育てて一年目ですが、半年ほど前には絶滅寸前になり、一本だけ残った地下茎から芽がでた茎を育っています。試行錯誤、紆余曲折の一年で、育て方云々を語れる者ではないのですが、失敗したことやうまくいったことなどクレヌラータの育ち記録を綴りたいと思います。


ガガイモのなかま

ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

日本のガガイモはつる性の多年草で、のどかな田舎の道端にふつうに生えている、いわば雑草扱いの植物です。

クレヌレータは、乾燥した地域で生息し多肉植物になった種類のひとつで、葉が退化して見た目はまるでサボテンのようです。なんとハートカズラ(写真左)やディスキディア(写真右)などもガガイモの仲間なので、植物の多様性には驚きますね。

ちなみに、ハートカズラはセロペギア属、ディスキディアはディスキディア属、クレヌラータはカラルマ属です。

ハートカズラ
ディスキディア シュガーエメラルディ

カラルマ・クレヌラータの特徴…毬状の花と香り

サボテンのような茎のとげとげした突起は針がなく案外柔らかいです。見た目もユニークで愛着がわきますが、やはり特筆すべき特徴は、その花にあります。ガガイモ科の見た目が似た種類のフェルニア属・スタペリア属の花も、クレヌラータと似たかたちで独特な色の花を咲かせますが、単体の花が多いです。クレヌラータは毬状に複数の花がつきます。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

つぼみは五角形です。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

つぼみについている線の部分から折り紙のように展開していきます。合弁花(花弁がくっついている)で先が5裂が通常です。と…あれ?下の写真に4裂のつぼみが2つあります。現物をもいちど見ましたが、やっぱり4裂で、ちょっとびっくりしました。

話はそれましたが、花は平面的で肉厚です。薄緑のつぼみの裏側がこんな個性的な模様になっているんですよ。意外性ありますよね。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

1つずつ順繰りですが、一日くらいで手毬状に開花します。もっとゆっくりかと思ってたのでこれも意外。ちゃんと毬状に開花した姿を楽しめます。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

花は3日ほど開花しています。その後は折りたたむように花が閉じて、もとの姿にもどります。つぼみの状態から一度裂けているので、隙間は空いています。色もだんだん褐色になって枯れていきます。

花の構造

裏からみたものですが、一枚につながっている合弁花です。

花の中心に、雄しべと雌しべが合体した蕊柱(ずいちゅう)があります。蕊柱を包むようにして5か所で蕊柱にタッチしているのが副花冠だと思います。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 花

花の断面図です。蕊柱部に花粉が団子状になった花粉塊があり、虫は花粉塊をくっつけて媒介するということです。

虫媒花…独特の臭いでくる虫は?

見た目で想像つきますが、この花に寄ってくる虫はハエなんです。ですので、いささか臭いがあります。この種類には、強烈な悪臭がするものがあるのですが、カラヌマ・クレヌラータは、においはありますけれど、それほどきつくないです。人によると思いますが、おそらくどなたでもあまり強く感じない程度だと思います。今の季節、もうハエがうろうろすることもないですが、ハエが寄ってこないように気をつけたいと思います。どんな実(種)がつくのか気になりますが…。


育て方

基本的な育て方を調べてみました。

  • 生育適温20℃~30℃
  • 耐寒温度5℃
  • 乾燥に強く、高温多湿に弱い
  • 夏場は直射日光を避け、風通しのよい明るい日陰で育てる
  • 冬場は、寒さに弱いので室内の明るい窓際で育てる
  • 水やりは、夏場は土の表面の様子見て、乾いてから5~7日くらいしてから。まぁ10日に一度くらい
    冬場は休眠期なので、秋が深まったら徐々に水やりを減らしていき、一番寒い時期は月に一度くらい
  • 肥料は、夏場に緩効性肥料を適量与える
  • 用土は、サボテン・多肉植物用の用土
  • 植え替え・挿し木は4月~6月位

調べた結果、だいたい春秋型か夏型の多肉植物と同様の育て方ではないかと思います。

カラヌマ・クレヌラータが春・秋型なのか、夏型なのか正確なところは調べてみてもよくわかりませんでしたが、いずれにせよ冬場は休眠期なので、11月に入ったら室内で水やりを徐々に控えて育てたいと思います。肥料も来年生長が始まるまで与えません。今後、育てながら様子を見ていこうと思います。無事に冬越しして、生長しだしたら、また更新したいと思います。

〔2020.11.08〕更新

丸一年成長記録を更新してませんでした。というのも、あんなにわさわさ生えていたガガイモが、花後、冬を迎え、どんどん衰えていったのです。春を迎えるころには、茎が簡単に抜けたり、しわしわになってしまいました。茎の上の部分を挿し芽してみましたがうまくいきませんでした。原因は正直わかりません。一番考えられるのは水のやり方の失敗による根腐れですが、水やりは極力控えめにしてました。どっちかっていうと水やりが少なすぎて枯らしてしまったのかもしれません。ぱさぱさだったので…。

ということで、絶滅かと思いきや、鉢の中の土を出してみると、ガガイモが一本真横に埋まっています。下の写真の下部に少しだけ顔を出して埋まっている茎です。当初は完全に埋まっていました。真っ白だったので地下茎?かなと思ったのですが、表面はガガイモの茎と同じく突起がついています。なにしろ購入して土ごと崩さずに我が家の鉢に移し替えただけだったので、茎の一部なのかよく判りません。今後は『地下茎もどき』と呼ぶことにします。調べてみたら一部のガガイモ科は地下茎を持つようです。ですが、ネットで多肉系のガガイモの地下茎の画像を見てみましたが、ちょっと我が家の『地下茎もどき』とは違うものにみえました。
ガガイモ キョウチクトウ カラルマ クレヌラータ 

そして『地下茎もどき』は、ふっくらとみずみずしくて生きていたのです。ということで、復活を試みました。

まずは我が家が愛用している多肉・サボテンの土に『地下茎もどき』を植え替えました。根はほとんどついていません。様子がわからないので、上の写真のように少しだけ土から見えるようにしておきました。

土の表面が乾燥していると、霧吹きで土の表面を満遍なく濡らし、水は週に一度くらい土の表面から2cmくらいの深さまでを濡らす感じをイメージして水やりを続けました。2か月近く何も変化はなかったのですが、5月頃、気が付くと小さな芽が出できました。

管理場所は、明るい日陰で風通しの良い場所に置きました。

ガガイモは、春秋型の多肉と比べて、夏にも強いし、猛暑の中でもよく育ちました。水やりの頻度も一週間に一度くらい与えてました。鉢の底穴から水がでるくらいたっぷり、ではなくて、半日で乾くだろうというくらいの水やりをさっと夕方に与えるくらいです。管理場所は、直射日光の当たらない明るい日陰で、風通しのよいベランダの軒下にずっと置いていました。

『地下茎もどき』から一本伸びた茎から脇芽がでてきました。

11月初旬には、上の写真のように育ちました。ちょっと斜めっていますが元気です。

脇芽は、下の写真のように退化した葉の突起の上の部分から出てきます。分岐点から切り取って挿していけば、簡単にふやすことができると思います。クレヌラータは、茎の先端に花が付き、花が枯れ落ちたあとそのまま上に伸びるということは、昨年はありませんでした。ですので、長く茎を伸ばすというより、脇芽を摘んで挿し芽して増やしたり、脇からどんどん芽が出てきて株が大きくなる感じの植物のように思います。

我が家では、6月あたりから同じカラルマ科の黒竜角も育てていて、こちらも出た脇芽を分岐点からちぎって、切断面を乾燥させてから土に挿しておけば、簡単に根がでてます。早春に萎れかけた茎を挿した場合はうまくいきませんでしたが、みずみずしく元気のある茎の挿し芽は、かなり簡単に根を出します。ただ、クレヌラータ先端に花芽が確認できたので、挿し芽せず様子を見ることにしました。下の写真の先端部、まだ小さいですが蕾が数個付いているんだ思います。

ただし、時期的にどうなんでしょうか。昨年、10月は満開でしたし、これから寒くなっていきます。無事につぼみは膨らんで開花するのでしょうか…。だめになる可能性も大きいような気がします。

秋になって、快適な気温になってからは、陽当たりの良い場所に置き、水やりは、土の表面が乾いてから1日~2日後くらいに鉢の底から水がでるくらいたっぷりとあげています。天候や気温によって水やりの頻度は調整しています。


根腐れや乾燥しすぎを防ぐために

購入した株を枯らしてしまったことの教訓は次のようなことです。

購入したら、自分の管理しやすい土に植え替える

多肉への水やりは、植えている土の水はけ具合な根の張り方で変わってきます。購入したての植物の土は、自分が育てやすい土に替えるほうが管理しやすいですよね。我が家は、水やり頻度が多少多くなっても根腐れしにくいように、水はけがいい土や通気性のよい鉢に植え付けるようにしています。また、購入した植物の根が回って根づまりした状態だったこともよくあります。根詰まりしてると根自体の水の吸収力が衰えています。確かに生育時期以外の植え替えはダメージがありますが、どんな土が使われていて、根の状態がどうなのか知らないで水やりするのも、結構リスキーだと思いました。

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