〔2019年5月24日〕
フィカス・ウンベラータの剪定と挿し木・取り木のコツについてはこちらの記事にまとめました。この記事の内容も含まれていますので見てください。

大きな葉っぱで、立ち姿の良いフィカス ウンベラータ。おしゃれな上に丈夫で育てやすい観葉植物なので人気が高いですよね。この植物は生長が早いので、ある程度大きくなったら剪定が必要になります。
うちのウンベラータもずいぶん伸び伸びと育って、横に広がり過ぎてきたので剪定することにしました。単に枝を切ってしまうのは勿体ないので、取り木や挿し木で増してみようと思います。そのコツをご紹介します。
挿し木や取り木で小さな株から育てると、元の木とは異なる樹形に育て上げることができますので、先の楽しみが広がります。
剪定で樹形を整える

うちのウンベラータは、横に伸び過ぎになっていました。ウンベラータはひと夏で20cmは大きくなるので、このまま育てるには厳しくなってきました。また、もう少し左右のバランスを良くしたいとも思いました。季節も頃合いなので剪定をしてみることにしました。
ウンベラータは、枝を切るとそこからY字型に新しい芽が出て上に伸びていきます。ですので、横に長く伸びすぎた枝(写真の赤線2か所)を思い切って剪定し、樹形を整えることにしました。
剪定するとき、どんな樹形にしたいのか想像して切ることが大切です。どこを切るか悩んだときは、ここはという所を一か所切って、芽の出方を見てから、また進めることもできます。剪定期間は、春から夏の終わりくらいまでありますから。
取り木で増やす
取り木とは、木の皮をはいで水苔などを巻いておくと、そこから根が出てくるので、ある程度根が育ったら枝を切って植え替え、木を増やす方法です。挿し木に比べ、確実な方法です。
上の写真の左側は枝が大きいので、取り木にします。
皮をはがす
枝を切ろうとするところより先端寄りの所を約5cmくらい皮をはぎます。

ウンベラータはゴムノキの仲間で、樹皮に傷をつけると白い樹液が出てきます。この樹液がとても粘り気があり、服につくとなかなか取れません。また、人によってはかぶれることもあるようなので、手袋をする、床に新聞を敷くなどの準備をしてから作業をしましょう。わたしはかぶれたことないので手袋しませんがね。


樹皮は、カッターで簡単に剥くことができます。

枝にぐるっと切り込みを入れ、割と厚めに樹皮を剥ぎます。

目安としては緑色の樹皮は全部取り除く位の厚さを剥ぎます。樹液が結構沢山出てきますので注意してください。樹液は5分もすれば止まります。
尚、カッターナイフの刃に樹液が付着すると取れません、刃は折り取って廃棄するつもりで作業してくださいね。
※取り木をしてから、なかなか根が出てこなかったため、一度樹皮を剥き直して植え替えました。詳しくは、こちらの記事を見てください。
水苔を巻く
樹皮を剥いだ後は、水苔を十分に湿らせて巻き付けます。片手一杯から少し多いくらいが目安です。



樹皮を剥いだところが乾かないようにしっかりと巻き付け、ビニールでくるんで乾かないようにします。



水分は水やりのタイミングで少しずつ足していきますので、水やりができる程度の隙間が作れるように、ビニールの重ね合わせを工夫するのが良いと思います。うちは、ビニールをちょっとずらすとすぐに水やりができる程度の重ね合わせにしています。水苔が少なめなら追加することもできます。

このまま2週間~1ヶ月ほどすると根が育って鉢に植えられるようになります。確実に太い根が出てくるまで水苔が乾かないように水を含ませ置いてきます。
※先日、無事に取り木を行い植え替えました。詳しくはこちらの記事を見てください。
切った枝を挿し木で増やす

挿し木は、切った枝をそのまま植えて増やす方法です。上の写真の右側は枝が小ぶりなので挿し木にしました。
切ったばかりの枝には、まだ根が出ていないので、さすがにそのまま土に植えたのではなかなかうまくいきません。そこで、根が出てくるまで水差しした方がよいです。

切った枝を、そのまま水に浸けるのですが、根がないので水分の吸収がまだうまくいきません。ですので出来るだけ葉を落として蒸散を防ぎます。水は毎日変えるのが良いです。

根がある程度育ってきたら鉢に植え替えられます。
1か月後に根が育ってきて植え替えをしました。「簡単!フィカス・ウンベラータを水挿しで増やす」の記事を見てください。
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