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センリョウ 実 12月

〔12月30日更新〕

赤い実が美しくお正月にはかかせない、日本人にはなじみの深いセンリョウですが、昨年の年末に購入した鉢に、6月になって不思議な花がつきました。一気に関心度上昇です。その後、夏の間に青い実が大きくなり、10月には色づいて現在に至ります。

年末なので、そろそろ剪定してお正月の飾りに使います♪2018年の花実となる若い枝もたくさん育ちました。

センリョウはお正月に切り花で購入することが多いですが、一鉢あれば冬のベランダも華やかです。毎年実がなるならお得ですよね。直射日光に弱く、半日陰で年中管理する植物のため、マンションのベランダは環境的にも向いていますね。南向きのベランダで鉢植えで育ててみてわかったこと、育て方のポイントや実を付けるための注意点などを紹介します。

目次


センリョウは特殊で原始的な植物?!

センリョウの花は、雄しべと雌しべ一対のみ

センリョウは、センリョウ科の植物です。同じように赤い実のなるマンリョウがありますが、マンリョウはヤブコウジ科なので、全く種類が異なる植物です。

センリョウは冬の赤い実がなる頃に出回りますが、どんな花が咲くのかあまり知られていないのではないでしょうか。

千両 花

黄緑に見えているところが雌しべで、その横に付いている白く見えるものが雄しべです。雌しべ一個に雄しべ一個がくっついた状態のシンプルな花が連なって穂を形成しています。花弁もガクもありません。雄しべ雌しべはそれそれ径1×2个らいです。これら一対が受粉して1つの実になるんですよね。あまりの単純構造にびっくりです。

風媒花は受粉の媒体が風なので花粉を大量にまく必要がありますが、虫や鳥を媒介して受粉する虫媒花や鳥媒花のように蜜や色で誘う必要がありません。なので、一見目立たない花をつけますね。稲や麦、松も風媒花です。

調べたところ、センリョウは風媒花と分類されていることが多いですが、小型の甲虫が媒介する甲虫媒花としても紹介されています。雄しべの先端付近に葯があり花粉は黄色いようです。

木部の構造が原始的

樹高は50僉腺牽悪僂如⊂鑪仂低木です。しかし、被子植物なのに、木部をつくる主要な組織である導管がなく、裸子植物と同様の仮導管から形成されていて、原始的な植物と考えられているということです。

日本人としては、とてもなじみの深い植物ですが、そんなにヘンテコだったなんて驚きです。


センリョウの育て方

植え付け

湿った環境を好むので、プラスチック製の鉢が乾燥しにくく良いようです。もちろん、陶器や素焼きの鉢なども大丈夫。要はカラカラになるような極度の乾燥を避ければいいのです。

我が家では4月頃、購入時のプラ鉢から一回り大きい素焼きの鉢に植え替えました。土は、適度な水持ちと水はけのよい、よくある「花木の培養土」で植え付けました。

環境

暑さに強く、年中明るい日陰で管理します。日陰でもよく育ちますが花や実のつきがやや悪くなるともいわれています。午前中の木漏れ日程度の日当たりがベストのようです。うちでは、直射日光を避けて明るい日陰で育てています。

直射日光は、葉やけをおこして黒く変色するので要注意ですね。特に夏はすぐに葉焼けをおこし、葉の先が黒くなるので気を付けましょう。実は枝の先端になっているのでその周辺の葉も陽に当たりやすいです。葉の先など黒くなると見映えが悪いですよね。

水やり・肥料

植木鉢の土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥しすぎないように注意です。

肥料を与えすぎると、葉が茂るばかりで実の付きがよくないようです。3月頃培養土で植え替えたのでその後肥料は与えていません。通年では2~3月頃に緩効性肥料を少量与える程度で十分なようです。


季節ごとのお手入れ方法と注意点

12月〜1月 古い枝や実の付いている枝を根元から剪定(2017年12月更新)

枝が多すぎると風通しが悪くなるので、古い枝や実がついた枝を根元から切って整理します。剪定に適した時期は12月・1月なので、ちょうどお正月の飾りに使えば一石二鳥ですね。

剪定

剪定の方法は難しいことは何もなく、実の付いた枝を根元から切るだけです。

剪定後 若い枝

剪定後です。実を付けた背の高い枝はなくなりましたが、次の初夏に花をつける若い枝がたくさん育っています。

センリョウは、前年に芽を出した枝の先端にだけ花が咲くので、先端部を切ってしまうと花がつかなくなってしまいます。前年春以降に出て伸びた枝(実の付いていない若い枝)は切らないように注意しましょう。

春 新しい枝が地面から出てくる(2017年春)

センリョウ 地下茎

春になると新しい枝が次々と地面から出てきます。枝は春にたくさん出てきますが、秋も出てきます。この枝は翌年に花を咲かせ実を実らせる枝なので、大切に育てましょう♪ といってもセンリョウは丈夫で殆ど手間がかかりません。

初夏 花が咲く。雨に当たらないよう注意

千両の花

6月になり花が咲きだすと注意するのは雨です。ちょうど梅雨の時期ですね。花粉が雨で流されてしまうと受粉できなくなります。もちろん水やりも土にかけて花にかからないようにあげてください。

雄しべの葯からでる花粉は黄色ということなので、葯から花粉が出てくる受粉の時期を見ようと観察してみましたが、よくわかりませんでした。なので、花が咲くと実を付けるまでは雨に当たらないように、常にベランダの奥で管理し、台風や夕立など雨が吹き込む日は、部屋に取り込んで育てました。

雄しべがついたままの時期は結構長く、雌しべの部分が膨らんだのに気付いた時は感動でした。

実をつけるために注意する点

実を付けるために注意する点は以下の通りです。

  • 直射日光に当てない
  • 水切れをおこさない
    直射日光や、水切れなどにより株が弱ると実を付けない場合があります。
  • 花が咲いている時期に雨に当てない
    ちょうど梅雨時期に花が咲きますが、花粉が洗い流されてしまうと受粉ができないので結実しないですね。
  • 肥料を与えすぎない
    窒素が多いと枝葉ばかり茂って実のつきが悪くなります。

だけど、たわわに実らせるのは難しい!

千両の実

7月の頃。実が膨らんでいます。もう少し大きくなるでしょう。うまく受粉できなかったものはしぼんでいきます。いろいろ気をつけたのですが、すべての花が受粉して実になることはありませんでした。センリョウは、1株でも自家受粉で実を付けますが、やはり他の株と受粉させた方が良いと思いました。そこで、来年は違う株と交配(他家受粉)させようと思います。さらに筆で撫でて受粉させる「人工授粉」をやってみようかと思っています。

夏:直射日光と水切れに注意

千両の実

8月初旬に実が大きくなりました。実の先端の黒い点は雄しべが付いていたところです。青い実も涼し気でいいですね。

この時期注意するのは直射日光が当たらないようにすることと水切れです。水は1日2回、朝夕の気温が穏やかな時間にたっぷりあげていました。常に明るめの日陰で管理です。植木鉢で育てると移動が可能なので、センリョウなどは結構ベランダガーデニングに向いていると思います。

秋:実が色づきはじめます。

センリョウ 実〔10月18日〕

千両の実 10月〔10月24日〕

10月中旬は長雨が続き、台風もやってきたりと、ぐっと気温が低かったのもあるのでしょうか?急に色づきはじめました。今は朱色といったところです。

センリョウ 実 12月〔12月30日〕

10月中旬で赤くなってお正月までもつのか心配でしたが大丈夫でした。

冬:赤い実がついたら鳥に注意

センリョウは鳥に実を食べてもらい種子を散布します。赤い実は鳥に見つけてもらうための戦略なんですね。センリョウは、先端の一番目立つところに実をつけますから、鳥に狙われやすいです。人間にとっては観賞のためのものですから、軒下の奥の鳥にみつからないところに置くか、切って室内に飾るかですね。

センリョウ栽培の一年を綴りました。2018年は、もっとたわわに実らせたいと思っています。