JUGEMテーマ:花のある暮らし

〔2019年4月3日更新〕首都圏で鉢植えのレースラベンダーをベランダで育てて6年目の春を迎えました。育てた経験を通して、地植えではなく植木鉢で、毎年、花期を長く元気に育てるために必要な育て方のポイントや、一年を通じた剪定のタイミングと方法、同じ大きさの鉢に植えなおす注意点などをまとめました。

レースラベンダー
〔1月のレースラベンダー〕

レースラベンダーは、レースのように切り込んだ葉が美しいラベンダーです。我が家では6年目の春を迎えました。花期が長く、性質的に植木鉢で育てるのに適しているので、ベランダガーデニングにはぴったりです。我が家ではほぼ年中花が咲いています。比較的暖かい冬では、秋から途切れず1月でも花盛りの年があります。上の写真は2018年1月のものです。2019年も秋から継続して花が咲き続けていました。

何年も元気に花を元気に咲かせ続けるには、強剪定と数年に一度の植え替えが大切です。

毎年2月〜3月に一度思いっきり切り戻して、新芽の生長を促します。また、植え替えも株を元気にするために必要です。我が家ではこれ以上株を大きくしたくないので、同じ植木鉢に根を整理して植え戻しています。

我が家でのレースラベンダーの育て方や剪定、植え替えについてご紹介します。

 

目次

 


レースラベンダーの特徴

レースラベンダー 鉢

レースのように切れ込んだシルバーリーフか特徴的で美しいです。高温多湿をきらうので、比較的乾燥気味に、風通し良い環境で育てます。また、多年草で花期が長く、環境によっては年中花が咲き、冬場でも花が見られます。

 


レースラベンダーの日常の管理

基本的にレースラベンダーは乾燥気味にして育てるのが良いです。

鉢や土の選び方

レースラベンダーを植える鉢にはプラスチックの植木鉢より、素焼きのものなどのほうが水の通りもよいので夏場は蒸れにくいです。また、プラスチックのように熱がこもらないので、高温多湿をきらう植物は素焼きやヤシマットなどの素材の植木鉢を使い、プランタースタンドなどで植木鉢を浮かしておくと床からの熱も伝わらず、夏場も快適な環境を保てます。

また、土は水はけのよいものを使いましょう。
 

水やりについて

レースラベンダーは乾燥気味に育てるのがよいので、毎日の水やりは必要はありません。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。春から秋は、気温の穏やかな早朝か夕方に土の表面の乾き具合を確かめて頻度を調節します。11月頃から3月くらいまでは、土の表面が乾いてから3日くらいあけて水やりするくらいで十分です。週に一度くらいのペースですね。様子をみて調節してください。

 

肥料について

肥料もあまり必要ありません。春から初夏までと秋ごろに薄めた液肥を1週間に一度くらいあげています。

植え替え時に元肥や培養土を使った場合は、その後の一年は特に追肥の必要はありませんが、植え替え2年目以降は、花芽がつく前(3月、9月)くらいに緩効性肥料を適量与えるとよいでしょう。

 

環境について

日当たりの良い屋外で育てますが、蒸れないよう梅雨時期は長雨に当たらないような軒下にいれ、真夏の強い直射日光は避けて育てるとよいです。梅雨時期や真夏で、葉が込み合って蒸れやすい場合は、軽く剪定して風通しよくするとよいです。

秋から冬も乾燥気味に育てます。レースラベンダーは他のラベンダーより寒さに弱いようですが、我が家(関東)では、ベランダで冬越しできているだけでなく、暖冬では冬場でも花が咲いています。霜が当たらないような環境なら冬越し可能だと思います。

 


レースラベンダーを長く楽しむための方法

毎年早春に強剪定して株をコンパクトに保つ

植物が生長し、何年もすくすく育つと株は徐々に大きくなっていきます。そのためひと回り大きい鉢への植え替えが必要になるのですが、地植えでもないかぎり限界がありますよね。植木鉢には。同じ大きさの植木鉢で長く育てるためには、株はコンパクトに抑える必要があります。レースラベンダーを長く育てると茎が木質化して低木化していきます。剪定により出来るだけ株元に近いところで切り戻すことで、長年株を小さく保つことができます。

 

新芽の生長に力を集中させる

春から初夏までと秋が、レースラベンダーの従来の開花期なのですが、環境になじんだ株は、夏でも冬でも花が咲き続けます。葉や花穂を保つのに力が分散され消耗するばかりでは、新芽の育ちが悪くなります。余分な枝や花穂、葉を剪定することで、新芽の生長のみに力を使えるよう、新芽の時期に行うのが、もっともよいタイミングといえます。

 

植え替えによって株が若返り元気になる

株が元気なのは、根がしっかり機能し元気だからです。伸びすぎて根詰まりをおこすと、水分や養分をうまく吸収できなくなります。また土も劣化し押しつぶされていくと通気性も悪くなり、根腐れの原因となります。根詰まりすると土に水が浸み込みにくくなりますので、そうなると植え替えが必要です。概ね2〜3年に一度くらいです。必ず新しく清潔な土を使って植え替えましょう。また、根が新しく作られることで機能が正常化します。植え替えはひと回り大きめの鉢に植え替えると安心ですが、鉢を大きくしたくない場合は、根を整理して同じ鉢に植え戻すのも可能です。我が家は大きさを変えず植え戻しています。

我が家では4年も植え替えせずに放置していましたが、2017年に植え替えました。そのときの詳細はこちらに書いてあります。

 


一年を通した剪定のタイミングと方法

春先は強剪定で大きく切り戻す

毎年2月〜3月初旬頃、茎に新芽を確認したら、それから上の部分を剪定します。我が家は、浅型の内径35僂らいの鉢に3株入れて育てています。下の写真では、木質化した枝しか残っていないかのようにみえますが…、このくらい切り戻しても大丈夫です。

レースラベンダー 剪定

 

拡大すると下の写真のように小さな芽があちこちから出ています。木質化した枝には新芽が出ないものあるので、新芽が出ていることを確認した上で新芽が出ている部分から上を剪定すると安心です。

レースラベンダー 新芽

 

3月の下旬には、さらに新芽が増えたくさん確認できるようになりました。

レースラベンダー 新芽

 

4月には、新しい葉がたくさん育ってきます。

 

5月になると花が咲きはじめます。

レースラベンダー 花

 

花後の剪定

レースラベンダー

花は穂の下の方から咲きはじめ、段々上に向かって咲いていきます。花穂は上に伸びていき、また3枝に分かれるので、一度咲くと長く咲き続けますが、花が終わった花穂の下の部分が多少見苦しくなったら、花穂の茎を元でカットするか、脇芽を残してその上の部分までをカットします。

 

梅雨時や真夏の剪定

葉が込み入って蒸れやすい場合は、込み入った部分の枝ごとカットして、隙間をあけて風通し良くするといいでしょう。また、伸びきって見苦しくなった花穂を根元からカットします。高温多湿の夏はレースラベンダーが弱る時期なので、伸びすぎた花穂や枝を整理してやることによってエネルギーの消耗を押さえます。

 

秋にも花の盛りがやってくる

レースラベンダー

真夏、伸びきった花穂をカットし、風通しがよいように枝をカットして夏越しすると、例年、気温が穏やかになる9月下旬〜10月初旬に花芽が次々と出てきます。関東では11月でも日中は20℃前後でカラッとしているので、本来四季咲きのレースラベンダーにとって開花に適した条件が揃っているのでしょう。日向に移動し陽にたっぷり当てるといいですね。写真を撮るのに便宜上縁側に置いていますが、いつもは背の高いプランタースタンドで持ち上げて陽にあてています。水やりも土の表面が乾いていたらたっぷりとあげます。今の季節でも日差しが強くて水不足になるときがあるので、乾いていたらたっぷりあげて大丈夫です。

2017年は、5月に植え替えしたので、株も元気を取り戻しています。花も多く、三枝に分かれて長く楽しめそうです。植え替えの様子についてはこちらをご覧ください。

 

冬も花後の剪定

レースラベンダー 2018

秋に花盛りを迎えたレースラベンダーですが、暖冬の年は、真冬でも花を咲かせ続けてくれています。

 

レースラベンダー 老い花

上の写真のように花穂の下の方が咲き終わり、穂としてちょっと見苦しくなってきたら剪定します。

 

レースラベンダー 新芽

穂の根元の方には、だいたい上の写真のように新しい脇芽が出てきますので、下の写真のように脇芽の少し上の所で切り落とします。

 

レースラベンダー 花摘み

そうすると脇芽が育ち、花数も増えていきます。

 

春、強剪定のタイミング

大きく切り戻している2月〜3月初旬まで咲き続けていても、株は、かなり力を使い果たしています。春が近くなってつぼみはたくさん付いてきたのに葉はずいぶんと黄色くなっています。

この頃になると木質化した株元には、小さな新芽が出始めているのに気づきます。

2019年は、2月の中旬に強剪定しました。

 


植え替えの方法

レースラベンダーの植え替えは、一般的に生長期の3月〜5月が適しています。

うちのレースラベンダーは、例年になく花穂が短かく花期が短いのが気になりました。4年も植え替えしなかったので土が硬くなって水が染み込んでいきにくくなっていました。そこで、花が一通り終わるのを待って、生長期で元気な5月のうちに植え替えをすることにしました。今回は根を整理して、同じ植木鉢に植えなおします。

ラベンダーは繊細で根を傷めないように植え替えするには、一回り大きな鉢に植え替える方が植物に負担がかからず安心です。

ですが、我が家はこれ以上鉢を大きくしたくないので、根を整理して植えなおします。

 

植え替えの手順

植木鉢の縁に沿ってスコップを入れます。

少し荒療治ですが、株の根本を持って慎重に外します。

レースラベンダー 植え替え

 

根が回り、詰まっていますね。ハサミで縦に切れ目をいれます。細い根は切ってしまってもよいですが、太目の根は出来るだけ傷つけないように残し、慎重に土を落とします。同じ鉢に植え直すので、根を整理するため3株を分けます。根は入り組んでいますが、ハサミを使って離します。

下の写真くらいの根を残しました。

レースラベンダー 植え替え

 

植木鉢に軽石を入れ、株を配置し新しい土で隙間を埋めていきます。水はけがよくなるように軽石は多めに入れましょう。

レースラベンダー 植え替え後

 

植え替え後、花穂はすべて切ります。花は終わりかけていますが、穂がついているだけで負担になるので切ってしまいます。水をたっぷり与えたら、その後日陰で管理します。水やりもしばらく必要ないでしょう。そのまま根の再生を待ちます。

 

2週間後の様子

レースラベンダー つぼみ

3株ともに、新しい花芽があちこちに付いているのを確認しました。これで安心です。

植え替えは、根が傷つき植物にとって負担がかかります。生長期でかつ花が咲いていない時期に行いましょう。

植え替え後に元気が無いようであれば、葉や枝を半分程度剪定してみましょう。根が傷ついているので、根からの水分の吸収が当然ながら少なくなっています。葉からの水分の蒸散を減らすために葉を落とします。負担を減らして根の回復を待ちます。

今回のケースのような同じ鉢に植えなおす場合は根をかなり整理するので、葉や枝の剪定も同じタイミングで行うのもいいですね。ただ葉を落とし過ぎると水分の吸い上げが悪くなりますから、半分程度までにとどめるのがよいと思います。

 

5〜6月に植え替えして花芽がついたとしても、じきに梅雨〜夏となるので頃合いをみて剪定して上手に夏越しさせてあげてください。比較的温暖な地域では、秋になるとつぎつぎと花芽があがってきて、また楽しませてくれますよ。