JUGEMテーマ:植物

チランジア・ウスネオイデス

チランジア・ウスネオイデスを育てて2年が経ちました。今では1mくらいにまで成長しています。丈も長くボリュームのあるウスネオイデスに育つと美しく見応えがありますよ。

ウスネオイデスはエアープランツの仲間ですが、とても水を好む植物です。水やりのコツさえつかめば、案外メンテナンスフリーで枯らすことなく長く育てることができます。

2年育てて、気付いたことや育て方のコツなどを紹介します。

 

目次

 


ウスネオイデスを育てる環境

ウスネオイデスは空気中の水分を吸収して育つエアプランツで、パイナップル科チランジア属、原産国は北アメリカから南アメリカで、木に着生しています。

ウスネオイデスは気温に敏感なので、育てるには暑くも寒くもない、風通しの良いところが適しています。

 

春〜夏〜秋…明るい日陰で風通しの良いところで管理する

うちでは、春から秋は屋外に一日中出してます。夏場の日中は直射日光に当たらないように気を付けています。やはり夏場は室内より屋外の方がコンディションはいいです。風通しは大切ですが、屋外で育てると風が強い日などは、勝手にちぎれて風に飛ばされ、細かなウスネオイデスがあちこちで育っているという事態が起きます。長く伸ばすなら、野ざらしにならないように空気が通るくらいの穏やかなところに吊るしてください。水は早朝と夕方にたっぷりあげれば、ほぼ枯れることはありません。

チランジア・ウスネオイデス 夏 屋外
〔2018年夏〕

 

明るく風通しの良いところに置くと、トリコームが厚くなり美しい姿を保てます。

チランジア・ウスネオイデス

秋〜冬〜春…室内の明るいところに吊り下げて育てる
日中暖かく風も穏やかな時は数時間でも屋外に出す

耐寒性のあるウスネオイデスですが、一日中冷え込み乾燥する季節になると主に室内で育てると管理しやすいです。

冬場は明るい室内、できれば陽の入る窓際で吊るして育てましょう。ウスネオイデスは風通しがよいところで育てますが、全体から水分を取り込むので、カラカラに乾燥した環境は要注意です。特にエアコンの風が当たるところなどは乾燥しやすいので避けましょう。加湿器や空気清浄機で、室内の空気を循環させ、人にも快適な程度の湿度〔冬なら40〜50%〕を保っている環境なら大丈夫です。うちでは、ウスネオイデスが50cmくらいのまだ短い間はフィカスウンベラータの枝にフックで引っ掛けていました。長く、枝分かれしてボリュームがでて1mを超えるようになってからは、室内ではダイニングの上から吊るすようになりました。耐寒性もある程度あるので、冬場でもお天気が良く日中気温が高い時間帯はベランダに出しています。

 


枯らさない育て方

ウスネオイデスの水やり方法

2年を通して育てた感想ですが、ウスネオイデスは思った以上に水やりが必要です。過湿で腐るなどというのは、よほど高温・多湿で風通しの悪いところに濡らしたまま放置した場合だと思います。普通に吊るしておけば、過湿を怖がることは一切ありません。

ウスネオイデスに水をやる方法としては、

  1. 容器に溜めた水に束ごとひとくぐりさせる方法
  2. じょうろで水をかけてやる
  3. 霧吹きで水をかける

ウスネオイデスに水をかけるとシルバーグリーンの葉が鮮やかなグリーンにかわります。ムラなくすべての葉の色が緑に変わるくらいしっかり水やり出来ればどの方法でもOKです。手間なようでもっとも手っ取りばやい水やり方法は、1.容器に水を溜めて束ごとひとくぐりさせる方法かなと思います。この方法はミスティングではなかなか水が行き届かないところにもしっかりと水が届きます。3.霧吹きは簡単なようで満遍なくかけるには案外時間がかかります。

チランジア・ウスネオイデス ソーキング

 

春から秋まで屋外の穏やかな環境に吊るして水やり

屋外で吊るして育てている間の水やりは、じょうろで満遍なく濡れるように水をバシャバシャかけるのが簡単ですね。床に置いたりバケツに入れて、上からたっぷり水をかけてやっても大丈夫。もちろん、容器に水を溜めて、束ごとひとくぐりさせて、直射日光の当たらない日陰に吊るすのもいいです。

チランジア・ウスネオイデス 水やり

 

夏場の高温になる日中は水やり厳禁。気温の低い時間帯に水やりする。

うちでは、夏は雨の降る日を除いて早朝気温の低いうちと夕暮れ時にじょうろで水をかけていました。直射日光が当たったり、高温な日中の水やりは厳禁です。いわば蒸しているようなものですから。ウスネオイデスだけでなく、どのような植物も真夏の日中の水やりはよくありません。

 

打ち水で植物の過ごしやすい環境をつくる

夏は水やりのついでにベランダに打ち水すると気化熱で熱気が穏やかになる上、空気の流れも生まれます。打ち水は人間にもエコですが、植物にも効果的ですよ。もちろんウスネオイデスにも効果的です。ポイントは植栽の土やベランダの日陰など、直接日の当たる場所は避けて打ち水した方がより効果的です。我が家では朝は6時、夕方は18時ごろに打ち水していました。

 

冬は容器に水を溜めてひとくぐり

冬場室内で育てているときは水やりが結構面倒くさくなりますが、穏やかな気温の日中に外に出した時に水やりしたり、夜に浴室で水に浸けて吊るして水を切ってから、室内に持ってきて吊るすなどしています。また、水に浸けた後は大きな観葉植物の幹に吊るし、ウスネオイデスから滴るしずくが、観葉植物の鉢の中に落ちるようにしておくのもよい方法だと思います。

冬でも毎日水やりをしても蒸れたりしません。水やりの頻度という点でいうと太葉でしたら2〜3日水やりを忘れていても大丈夫だったりします。ウスネオイデスは一節が一株で、株が連なったかたちです。束ねた部分の古い株が枯れていくのは自然の摂理ですが、真ん中や先の方の新しい株の葉先が枯れだすと水が足りないサインだと思ってしっかり水をやる必要があります。

出来れば、葉先が枯れだす前に水やりするのが美しく保つ上で大事ですね。そうなるとほぼ毎日水をあげていると安心です。一日一回で十分ですが、冬はエアコンや暖房で室内が乾燥しがちなので、様子を見て必要なら回数を増やせばよいと思います。

経年で枯れるのは仕方がないにしても、水やりやストレスがかからなくするなどの管理によってその速度を緩やかにすることはできるます。

 

水やりの時間帯

原生地では昼夜の温度差によって夜に霧や露が発生しウスネオイデスはそれを吸収するので、水やりのタイミングは夜がいいとされています。

しかし、我が家での経験でいうと、比較的穏やかな気温の時間帯ならば、いつでも大丈夫です。ただし、何度も繰り返しますが、夏の高温時だけは水やりは厳禁です。ウスネオイデスが水分を取り込むのはトリコームの働きなので、夜だけでなく日中でも水分を取り込みます。習慣として、夏は早朝と夕方、冬は夕方など、水やりする時間を決めておけば、やり忘れないし安心ですよね。

 

ウスネオイデスの肥料やり

ウスネオイデスの追肥は、月に一回ほど希釈した液肥を与えます。夏場は水やりする際に、じょうろに2,3滴の液肥を混ぜて(適量よりも大分希釈)、冬場は日中に希釈した液肥をミスティングし、夜は水にくぐらせて余分な肥料成分を落としています。水分が乾燥したあと肥料成分が濃く残ってしまうとウスネオイデスを傷めてしまうので、うちのような水やりの仕方は結構あっているのかもしれませんね。

 


ソーキングは本当に必要か?

よく2〜3日に一度、霧吹きでミスティングし、時々、夜に4〜8時間程度ソーキング(水に浸けたままにする)と説明される場合がありますが、霧吹きで湿らせる程度では、葉が先から枯れていってしまいます。

毎日しっかりと水やりができていれば、うちでは夏場でもソーキングなしで元気に育ちましたし、冬でも、水にくぐらせているだけで、ソーキングなしでもふんわりとした元気な状態を維持できています。

もともと、ウスネオイデスは昼間は過度な蒸散を防ぐために気孔を閉じており、夜になると気孔が開いて呼吸を行います。日光から身を守る役目のトリコームは、昼間は日光を反射しますが、夜霧や大気中の水分を効率よく捉え、基部に水分を導く役割もしています。原産地のような環境では、自然に夜霧や大気中の水分をとりこめるのですが、日本の空気に含まれる水分は十分ではありません。かなり乾燥している時期や地域も多いので、水やりが必要となります。しかし、ソーキングは長時間水に浸けてしまうため、この間の呼吸ができなくなります。うちでも最長8時間位ソーキングしたことがあります。その結果、呼吸が出来ないことで枯れるようなことはなかったのですが、毎晩束ごと水にくぐらせるやり方でも十分に潤っています。長時間水に浸けるソーキングに疑問を感じられた方は、毎晩水にくぐらせる方法を試してみてはいかがでしょうか?

 


購入するなら太葉がおすすめ

チランジア・ウスネオイデス

ウスネオイデスには、細葉・中葉・太葉と葉の長さや太さに多少差があります。細葉はすごく細いのでわかりやすいですが、中葉と太葉の差はわかりづらいです。下の写真のように並べてみると下のウスネオイデスの方が若干太く葉が長いです。

上のウスネオイデスを購入して、数か月後に下のウスネオイデスを購入したのですが、下の太くて長いウスネオイデスの方が丈夫で水やりを多少怠っても枯れにくいです。ですので出来るだけ葉が長くふっくら太いウスネオイデスを購入すると育て易いです。通販なら太葉と記載されているもの、店舗で購入するのなら、枯れた部分がなく、葉が長くふっくら太いものを選びましょう。また、購入の際にはすこし大きな束を購入した方が、水分の維持が楽になるせいか枯れにくいようです。

 

チランジア・ウスネオイデス 中葉 太葉

 

ウスネオイデスの一個体

ウスネオイデスは、長い紐状のものが1個体ではありません。複数のユニットが連なって紐状になっています。不思議ですね。

チランジア・ウスネオイデス ひと株

 


丈を長く生長させるには

きちんと水やりをして生長させるのはもちろんですが、丈を長く、ボリュームを出すために気を付けたことは次のことです。

  • ちぎれないように気をつける
  • 束ねているところが枯れてきても頻繁に切らない

 

ちぎれないように気を付ける

風の強いところで野ざらししていると、ちぎれてあちこちに飛んで行ってしまったします。長い丈に育てたいなら日ごろからちぎれないように気を付けます。

 

束ねているところが枯れてきても頻繁に切らない

ある程度長くなっていくということは、束ねているところは古い株です。経年によって枯れてくるのは当然のことです。

また、針金で束ねている場合が多いかと思いますが、ある程度きつく締めないと抜けてくるので、しっかり留めますよね。束ねているところを頻繁に外して束ね直していると、その部分にストレスがかかり、束ねているところが枯れやすくなるでしょう。

それに、枯れたところをいつも切り落としていたら短くなるばかりです。

 

下の写真は、一株から房が増えて連なっている様子です。

チランジア・ウスネオイデス 房

 

まるで枝分れするように分岐して房ができていきます。

一本一本がこのように長くなり分岐することによって、ボリュームのある束になります。

 


束ね方

針金で、最も古い株の部分を集めて束ねるのが一般的ですね。

チランジア・ウスネオイデス 束ね方

 

以前、針金で束ねた数束をフックで吊り下げていました。ですが、やはり束ねたところにストレスもかかるし枯れがおこるのもこの部分なので見映えか今一つに思っていました。なんとかストレスがかからず見映えもふんわりとできないかと考えた結果、下の金具を自作しました。

チランジア・ウスネオイデス まとめる金具

 

作り方は簡単です。針金をペンに巻き付けてコイルを作成します。コイルの長さは、飾り付けるウスネオイデスの量に合わせて調整するとよいです。

 

コイルをリング状にして細い針金で固定します。このとき、コイルを作った針金の端は残しておいてフックをかける輪を作り(右下の写真)、リングの反対側に留めます。吊った時に安定するように、この輪とクロスするように針金を通して(左下の写真)完成です。これは外径6cmくらいです。

 

コイル状の部分の内から外に引っ掛ける形で吊るします。一本一本掛けるので多少面倒でしたが、仕上がりには次の写真のような差が出ました。

チランジア・ウスネオイデス 針金
〔針金束ね3束をフック掛け〕

 

チランジア・ウスネオイデス まとめる金具
〔自作金具で束ねる〕

 

チランジア・ウスネオイデス 束ね方

 

自作の金具に吊るすとき、枯れた部分を整理したので少し丈が短くなりましたが、吊っている部分もふんわりし、全体のフォルムもボリュームが出てきれいになりました。

 

自作金具のコイル状のところに引っ掛けた部分のウスネオイデスが少し枯れ、見映えが気になったら枯れた部分を切り戻して掛け直します。金具から一本づつはずすより、枯れた部分から切り離すと早くて簡単です。

 

 


生長の様子

下の写真は、最初にウスネオイデスを購入した2016年末のものと、2018年3月のものです。途中で一株買い足したのと、新旧の株が少し混ざってしまっているので、正確な比較にはなりませんが、どちらもすくすくと育っています。

ウンベラータとウスネオイデス ウスネオイデス 生長ウスネオイデス

 

2018年3月と9月、植木鉢でのウスネオイデスの位置をみると半年での生長がわかります。

チランジア・ウスネオイデス 生長 ウスネオイデス 生長 

 

2019年3月の様子です。束ね方を変えたのでふっくらとボリュームが出ています。

チランジア・ウスネオイデス