カンパニュラ・ブルーワンダーの育て方:猛暑の屋外での夏越し、冬越し、そして開花まで – つぼみが枯れる理由は?

ブルーワンダー
〔2018年3月購入したブルーワンダーの苗〕

ブルーワンダー 開花
〔我が家で開花させたブルーワンダー:2019年6月中旬〕

2018年3月に購入したブルーワンダーを夏越しさせ1年育てて、2019年5月中旬に開花しました。ベランダでの栽培です。

ブルーワンダーは、春先にガーデンセンターに並び、花後は枯れてしまう一年草として扱われています。本来は宿根草なのですが、原産がヨーロッパの高山なので、湿度が高く猛暑の日本の夏を越すのはとても難しいのです。夏越しがうまくいけば、翌年の開花までわりと難なくたどりつけます。

しかし、原産地と気候条件が著しく合わないため、徒長するし、花は小さく色がうすくなりました。

尚、引き続き2年目もと頑張ってみたのですが、2年目は夏越し出来ませんでした。2年目は、開花させることに夢中だったので、花後だらしなく徒長した株が収まるように植え替えしたのですが、すでに蒸し暑い季節での植え替えだったのがいけなかったのだと思います。徐々に弱っていき終わりました。やっぱり、ブルーワンダーの難関は夏越しです。

育ててみた感想をいえば、一年草と割り切ってワンシーズン限り花を楽しむのがいいのでしょうね。ですが、是非夏越しさせてみたいとお考えの方もいらっしゃると思います。

夏越しを中心に、いろいろ試行錯誤して得たコツや反省点などと併せて、一年を通した我が家の育て方についてご紹介します。

今年(2021年)も、ブルーワンダーとホワイトワンダーの夏越しに挑戦しています。詳しくはこちらを見てください。

ブルーワンダーの開花株購入後の我が家の育て方

2017年に購入した株は、夏越しに失敗しました。そこで得た育て方のコツは次のことです。

  • 土は水はけよく、つぼみや葉には適度な潤いが必要

2017年の失敗を踏まえて育て方を工夫したところ、2018年に購入した株は夏越しができました。

植え替え

購入後、水はけのよい土に植え替える

水はけのよい土として、我が家では、さぼてん多肉植物用の土を使って成功しました。

ガーデンセンターで売られているブルーワンダーは、たいていピートモス培土に植えられているので、水はけのよい土に植え替えます。ピートモスは水持ちのよい土ですね。

2017年は花が終わってからの植え替えしましたが4月になると結構暑い日も出てきますし、加湿になって根腐れしてしまいました。この経験から、2018年は購入後すぐに植え替えました。

ブルーワンダーは水はけのよい土がいいので、思い切って「さぼてん多肉植物の土」細粒タイプとベラボンを混ぜたものに植え替えました。「さぼてん多肉植物の土」は細かい土で水をかければそのままスーッと水が通り抜けるほど水はけがいいです。根腐れ防止のため軽石ベースでゼオライトも入っています。ベラボンは吸水性がいいですが乾けば縮まり土に隙間を作ってくれます。水はけと水持ちを両立させるよい素材ですね。

肥料については、土に肥料は入っていない場合はマグァンプKなどのゆっくり効くタイプの固形肥料も適量混ぜ込むといいですね。また、植え付け後、花が咲いている期間と花後のお礼肥まで、定期的に液肥をあげます。

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暑い時期にさしかかっての植え替えは株が弱る

花後に植え替えするのって通常はよいタイミングですが、ブルーワンダーの場合、花後はもう5月~6月でかなり暑くなってくる時期ですし、梅雨も始まります。植え替えはどうしても根が傷みますので、根の回復期間に暑い時期が重なると株が弱ってしまいます。出来るだけ早い時期に植え替えたほうがいいと思います。3月中旬がよいですね。

購入時の鉢と変わらない大きさの鉢に植え替える

2017年は一度ひと回り大きめの鉢に植え替えて、結果的に失敗しました。というのも春から夏にかけて、株がぐんぐん育つ感じでもないので土の部分の体積が増えるとそれだけ土が乾きにくく根腐れする危険性があるからです。

植え替えの様子

ベラボンと「さぼてん多肉植物の土」を混ぜます。

カンパニュラ・ブルーワンダー ベラボンとさぼてんの土を混ぜる

購入した鉢からブルーワンダーを取り出します。根がかなりまわっているので十字に切り、無理のない範囲でピートモスを落とします。

カンパニュラ・ブルーワンダー 廻った根を切る
カンパニュラ・ブルーワンダー 廻った根を切る

こんな感じですね。

カンパニュラ・ブルーワンダー 廻った根を切った後

鉢底に軽石を入れ、さぼてん多肉植物の土とベラボンを混ぜたもので植え付けます。スプーンなどを使うとやりやすいです。

カンパニュラ・ブルーワンダー 植え替え

花後の管理

つぼみを枯らさないようにするには、ミスティングが有効

ブルーワンダーは、暑さと過湿に弱い植物ですが、乾燥し過ぎもよくないです。

購入後、一通り咲き終わった後も小さなつぼみがたくさんついていますよね。

カンパニュラ ブルーワンダー 5月

ちょうど一通り花が咲き終わるのは4月中旬くらいです。この時期って、関東ではもう暑い日もちらちらと出始めます。小さなつぼみは大きくならないまま枯れていってしまいます。

カンパニュラ ブルーワンダー つぼみ枯れ

ブルーワンダーは25℃を超えると環境的には適さないので、暑くなるに従ってつぼみのまま枯れていくケースが増えますが、つぼみや葉に霧吹きでミスティングするとつぼみの枯れにはいいようです。花は繊細でじょうろで水をかけるとへなっとなってしまうので、花に水がかからないように水やりしますが、つぼみや葉には、霧吹きでミスティングすると生き生きします。

ミスティングがいいと思ったきっかけは、枯れていくつぼみを見て、実験的に一輪だけ霧吹きでつぼみにミスティングを続けてみたら開花したことです。それで、つぼみや葉には潤いが必要と気付いたわけです。

夏越しを成功させるコツ

夏越しを成功させるコツは以下の通りです。

新芽を守るために古い葉を整理せず、そのままで夏越しさせる

2017年は梅雨時に若葉を残して下記写真のように切り戻ししましたが、暑さでどんどん若葉が減っていきました。葉の間を風通しよくするのが狙いでしたが、逆効果だったようです。ブルーワンダーは地下茎でも増えていきますので、ところどころに若い株ができる状態(下の真ん中の写真)になります。若葉だけの株では夏の高温に耐えきれません。つまり土の部分の体積は増え、水をやると数日しめったままなのに若葉は熱と乾燥で弱っていく状態で、どんどんしなびていき、9月初めには最後残っていた部分の根腐れで終わりました。

失敗例:若葉だけでは夏越しできない

花後の茎を摘み、風通しを良くしようとして失敗した例です。

〔2017年6月〕
カンパニュラ・ブルーワンダー 切り戻し

〔2017年7月7日〕

〔2017年8月30日〕

成功例:古い葉を残して若葉を熱波から守りながら育てる

2018年は、上に記した水はけのいい土に早い段階で植え替えて、土を触ってみてが乾いていたら水やりしていました。8月はほぼ毎朝水やりしていました。また、水やりをしない日も一日一回は霧吹きでミスティングをしていました。肥料については夏の間は与えません。株の根に近いところから脇芽がたくさん出てきますが、花やつぼみがついた茎を整理せずそのままにして、直接あたる熱波から若葉を守ります。置き場所は明るい日陰で直射日光に当てずに風通しの良いところに置いていましょう。ブルーワンダーは北欧の高山植物なので気温は低くめで陽当たりがいいのが適切な環境なのでしょうが、日本の夏の直射日光には耐えられません。多少徒長しても日陰で育てた方がいいです。

〔2018年7月20日〕
カンパニュラ ブルーワンダー

〔2018年8月10日〕
カンパニュラ ブルーワンダー

若葉が内側からたくさん育ってきています。明るい黄緑から緑に変わりつつある芽も増えてきました。また、地下茎から新芽が出て広がります。大きな株に隠れているので、古い葉に守ってもらって生長させたいと思っています。

カンパニュラ ブルーワンダー 新芽

猛暑の7月・8月を無事乗り切りました。

しかし、

夏の終わりにカイガラムシの被害に!

9月に入り、無事に夏越ししたと油断していたら、気が付いたらカイガラムシがいっぱい取りついていました。少しが元気がないと思っているうちに数日でかなり目立つくらい繁殖します。大きいのは取り除きましたが、ホコリのような分泌物が茎の根元あたりにたんさん付着しており、こうなると除去しきれないので薬を使うことにしました。まず弱った茎やカイガラムシの巣窟となった茎は切り取り整理しました。そしてベニカXファインスプレーを噴霧します。

一度では取り切れないので、様子を見ながら数日おきに3度ほどスプレーしました。葉が柔らかく弱そうなので、直接スプレーするのは少し心配でしたが、薬で枯れることはなかったです。

〔2018年9月25日〕

ずいぶんボリュームが減ってしまいましたが、なんとか枯れずに持ち直しました。

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気候が穏やかな10月からはすくすく生長

〔2018年10月5日〕
カンパニュラ ブルーワンダー つぼみ
ブルーワンダー 10月 つぼみ

週に2~3回水やりする程度で、特別な手入れをしていません。10日に一度くらいうすい液肥をあげています。

〔2018年10月23日〕
カンパニュラ ブルーワンダー10月

ブルーワンダーが開花するには長日処理が必要です。つぼみが出来ますが、これからますます日は短くなるし寒くなるので、何もせず放置し、開花することなく終わりました。

〔2018年12月4日〕
カンパニュラ ブルーワンダー 12月
カンパニュラ・ブルーワンダー 12月

2018年は12月初旬頃までは暖かく、霜が降りるような冷え込む日がないためか、枯れることなく緑がきれいです。冬の間は週に2回程度の水やりをしています。また、乾燥しやすいので毎日霧吹きで葉水しています。肥料は冬の間は与えません。

〔2019年1月29日〕
カンパニュラ ブルーワンダー 冬

12月から徐々に色が変わり始めました。1月には急に冷え込むような日があり、さすがにブルーワンダーも枯れだしました。緑の葉がかろうじて僅かに残り、立ち枯れしてないことを教えてくれています。週に1~2度の水やりと葉水で過ごしています。

春の兆し…2月下旬から長日処理の開始

新葉が育ちだしました。

〔2019年3月1日〕
カンパニュラ ブルーワンダー 春の兆し
カンパニュラ ブルーワンダー 春の兆し

〔2019年3月14日〕
カンパニュラ ブルーワンダー 若葉

店先にブルーワンダーが並ぶ季節になりましたね。最近では、花咲く化成肥料を適量施し、液肥を週に一度程度あげています。水やりも週に2回し、毎日葉水しています。

15時間以上の長日処理が必要になるので、2月下旬頃から夕方からは室内の照明の下に置くようにしています。長日処理を始めるのには少し遅かったのかもしれませんが、5月頃の開花を目指して様子をみながら育てたいと思います。

〔2019年04月16日〕
カンパニュラ・ブルーワンダー 若葉

若葉がのびのび育っています。陽当たりよく風通しの良い場所に置いています。まだつぼみがついていません。今年は春になってから気温の低い日が多く、春に咲く我が家の植物たちの開花も遅れています。

長日処理は数日抜けても問題なし

ブルーワンダーは15時間以上の日照条件で花芽がつくので、普段は陽が沈んでから23時頃まで室内の照明の下に置いていましたが、4月に入ってからの旅行のため3日間ベランダに出しっぱなしでした。屋外放置のため夜に外灯もないので少し心配しましたが、結果的につぼみの形成に問題なかったので、陽が長くなってきた後の長日処理はそれほど厳密なものではないように思いました。

〔2019年4月27日〕
カンパニュラ・ブルーワンダー 新芽が育つ
カンパニュラ・ブルーワンダー つぼみが付く

つぼみが付きました!
でも、ここからつぼみが膨らんで開花まで、まだまだ気が許せません。ここまできたらなんとか咲いてほしいです。

つぼみが付いてからの育て方

4月末につぼみが付いてからの育て方は以下の通りです。

置き場所

日中は直射日光の当たらない、風通しの良い明るい日陰に置いています。暗くなってきたら、明かりをつけたリビングに取り込み長日処理をしていました。

水やり

水やりは土が乾いたらたっぷりあげるようにしています。また、葉水は毎日欠かさず朝夕2回しています。

追肥

薄めた液肥を週2回に増やしました。花の終わりまで続けます。

そして開花

長日処理を続け、5月に入った頃になると少しずつつぼみが膨らみ始めました。そして、5月14日に最初の花が咲き、翌日2つ目の花が咲きました。

〔2019年5月15日〕
カンパニュラ・ブルーワンダー 開花
カンパニュラ・ブルーワンダー 開花

今年の3月から5月は比較的気温が低く、さわやかな日が多かったのもブルーワンダーの生長には良かったのかもしれません。つぼみはまだまだ沢山あるのでこれからが楽しみです。と同時にそろそろ夏日も出始めるのでつぼみのまま枯れないように、直射日光を避け、葉水をこまめにしたいと思います。

〔2019年5月27日〕
カンパニュラ・ブルーワンダー 開花

室内では照明が赤いので薄紫色に見えます。大部分のつぼみが大きくふくらみ、薄紫に色付いてきました。そして徐々に開花しています。最初に咲いた花がまだきれいに咲いています。長く楽しめますね。

せっかくブルーワンダーが咲き始めたのに、ここ数日真夏日が続いて心配になってきました。つぼみのまま枯れないように、ミスティングしながら気温に気を付けて育てたいと思います。この暑さ続くようなら、朝と夕方のみベランダにだして、日中は室内で管理しようかなと考えています。満開になるの見たいなぁ。

〔2019年6月12日〕

次々とつぼみが膨らんで、一気に開いてきています。今で、7分咲きといったところでしょうか。この先、本格的に梅雨が始まり蒸し暑くなるので、小さなつぼみはおそらく膨らむことなく枯れることになるでしょう。この辺が花の盛りかもしれません。

つぼみがふくらんでから完全に開くまで結構時間がかかります。

カンパニュラ・ブルーワンダー つぼみ
カンパニュラ・ブルーワンダー つぼみ
カンパニュラ・ブルーワンダー つぼみ
カンパニュラ・ブルーワンダー つぼみ
カンパニュラ・ブルーワンダー 開花

キキョウ科なので、花の開きが桔梗と同じですね!風船のように膨らんだつぼみが割れるように開花していきます。完全に開くまで数日かかります。一番初めに咲いた花を観察していたら、開花から枯れるまで約二週間でした。気温にもよると思いますが、開花期間は長いですね。直射日光を避けたのでつぼみが枯れるのは防げましたが、徒長気味なのかなと思います。つぼみがついて開花するまでの間に茎がぐんと伸びました。茎は細くつぼみは重いのか下を向きますが、完全に開花すると少し顔を起こすんですよね。不思議です。花を付けた茎は、頼りなく倒れていって植木鉢の縁の方に集まってしまいました。

カンパニュラ・ブルーワンダー 開花

カンパニュラ独特の匍匐(ほふく)しながら枝が広がっていくので、ひょっとしたら徒長気味でなくこれが自然の状態なのかもしれません。

カンパニュラ・ブルーワンダー 開花 匍匐

6月20日を過ぎるころになると、蒸し暑くなるにしたがって、せっかく膨らんだつぼみも枯れるケースも増えてきました。小さなつぼみも茶色くなっていくものが目立ち始めました。残念です。それでも昨年は5月にはつぼみの枯れが始まっていたのに比べ、今年は、真夏日がそれほど続かず梅雨に入り気温低めだったので、長く楽しめたのだと思います。

〔2019年6月26日〕

〔2019年7月2日〕

枯れたつぼみを摘んだらずいぶんと花が減りました。まるでつる性の植物のようですね。新しい花芽もたくさん付くのですがつぼみは小さいまま枯れてしまいます。花も盛りを過ぎたし、開花に従って茎がずいぶん伸びて横倒しになるので、植え替えることにしました。

2019年の夏越し…失敗

2017年も花後に植え替えして失敗したのですが、葉茎が鉢よりだいぶ広がってきたのと、過湿にならないように蔦で編んだバスケットにヤシマットを敷いたものを使えば大丈夫かと思い、植え替えました。

鉢から株を取り出すには、へらのようなものを植木鉢の縁に沿って差し込みます。今回はプラのスプーンの取っ手を使ってます。竹串などもいいと思います。

鉢から株を取りだすと細い根がすごく張っていました。

軽石を取り除いたところです。根がよく成長しています。

夏越しを考えて植え付ける

植え替えるのは風通しのよい蔦で編んだバスケットにヤシマットを敷いたものです。通気性がとてもいい素材です。

鉢の6分目の高さに収めるよう植え付けて、伸びた茎がすっぽり収まるようにしました。ヤシマットの縁が通気性よく囲いになって葉茎もまとまる上に夏の暑さから守ってくれることを期待して鉢6分目に植え付けました。

株自体はそれほど大きくありませんし、土の部分も多いですが、上を葉が覆って茂みを作っているので新芽をうまく守ってくれそうです。また、地下茎で増える芽もこれなら茂みに隠れて増えてくれそうです。

通気性と水はけを考えて用土を選ぶ

2018年は、素焼きの鉢に「さぼてん多肉植物の土」と「ベラボン」を混ぜたもので植え替えましたが、今回は「花の培養土」に「べラボン」を多めに加えて植え替えました。鉢自体の通気性も水はけもいいので、今回はこれで大丈夫だと思っていました。ですが、2019年は梅雨が長く、湿度の高い日が多かったせいか、蒸れた感じになってしまいました。

そこで、昨年夏越した今までと同じ「さぼてん多肉植物の土」と「ベラボン」を混ぜたものに再度植え替えました。

夏越し失敗

しかし…株は徐々に弱り始め9月の初旬に萎れてしまいました。残念です。蒸し暑くなってからの2度の植え替えで弱ってしまったのだと思います。徒長していても株自体は大きくないので、やはりわざわざ弱る時期に植え替えせずそのまま育てるか、3月くらいのまだ涼しい生長期にはいったばかりの頃に植え替えておけばよかったのかもしれません。また、土もゼオライト入りのさらっとした水はけ第一の土がいいのだろうなと再確認しました。

開花させて気づいたことと次回に向けての改善点

開花時期3月を目指す

夏越しして、開花まで漕ぎ付けたのはとてもうれしいのですが、プロの生産者さんはやっぱりすごいなと思います。やはり、家で育てると花の色が薄めで徒長気味になります。原生国の高山のような環境を再現できるわけはないのです…。しかし、改善できることはあると思います。大きく改善したいのは、開花時期です。5月の中旬~梅雨時が盛りでは、気温や湿度などすべてにおいて遅すぎます。5月半ばを過ぎると、暑すぎてつぼみが開き切らなくて枯れてしまうし、日光を避けて育てるため花の色は薄くなって徒長してしまうのですよ。気候さえあえばそれほど難しくない丈夫な花なんだと育ててみての実感です。なので、3月中旬開花、つまり2か月前倒しにするのを目指したいと思います。

開花時期に合わせて長日処理は1月中旬から

2019年の1月は、ブルーワンダーは冬枯れしていました。次回は枯らさないように寒い時期は室内の光の入るところで育てたいと思います。室内外の温度差に気を付けなければなりませんが、暖かくお天気のよい日中のみベランダに出して陽に当てるなどし、あとは室内メインにしてみようと思います。長日処理は、室内照明程度で大丈夫なので、長日処理も兼ねられますね。

植え替えるなら3月

2019年の夏の植え替えの失敗から、もし植え替るなら、涼しくて生長期入ったばかりの3月に行うようにしようと思います。

矮化剤を試してみる価値があるかも

4月~6月、どんどん蔓〔つる〕のように茎が伸びていきます。これは徒長なのかブルーワンダーの自然の姿なのかわかりませんが、おそらくどっちもなのだと思います。引き締まった株にするために矮化剤を使ったらいいのかもしれません。我が家では使ったことないので散布時期や希釈量、散布方法など不明です。矮化剤『ビーナイン』は、開花時期や花や葉の大きさ、結実の大きさに影響なく、節間の伸長だけを抑制するとのことです。植物成長調整剤なので、用法を間違えると生育に悪影響がでる場合もあるとのことで、取り扱いは注意が必要ですね。ですが、ひょろひょろと伸びるのは抑制できそうですね。

2020年は、ブルーワンダーとホワイトワンダーの寄せ植えで

今年は2色を寄せ植えにしました。ホワイトワンダーもとってもきれいですね。

ブルーワンダー ホワイトワンダー 寄せ植え
ブルーワンダー ホワイトワンダー 寄せ植え

ポット苗は、ボットから出して、十字に切れ目をいれ植え付けます。土はやっぱり、「さぼてん多肉植物の土」細粒タイプとベラボンを混ぜたものを使っています。元肥はマグァンプKを適量。今年は夏越せるでしょうか。越すことができれば、来年はいろいろ試行錯誤してみたいと思います。

コメント

  1. 下條郁代 より:

    ブルーワンダーにはまり、記事にあるようにベラボンと、サボテン用土で、7月20日現在元気です。といっても、昼間はエアコンの部屋。夜28度以下になれば、風通しのよい、軒の中へ置き直しています。
    読ませて頂いた記事のおかげです。

  2. 下條郁代 より:

    これまでバラばかり、育てていましたが、今年、草花をたくさんかいました。
    夏になって、枯れたものを見て、わかったのですが、売られている、小さなポットの土は、「水はけわるく」ピートモス主体かと、思われます。
    バラには、自信があったのに、今年、有名バラ園のミニバラのちゃんとした鉢植えの、葉先が枯れてきて、いかにも水不足の症状でした。
    が、結局それは、水はけ悪く、根が腐り、みずを茎に取り込めていなかったのでした。
    悩みながらも、鉢から出してみると、白い根は全くなく、思った通りでした。土はまるで土団子状態でした。
    今、根をあきらめて、挿し木として、なんとか復活はを目指しています。
    これからは、ポット苗は、そっくり土を入れ替えないとダメだと、勉強しました。

    • 下條郁代様、

      コメントありがとうございます。
      ポット苗のピートモスは、やっぱり要注意ですよね。水持ちがよいと種蒔きや幼苗には適しているでしょうし、出荷の際にも水持ちが良い方が安心だと思うので、ナーサリーがポット苗にピートモスを使う理由はよくわかるのですが…。お家で長く育てる場合、根が十分に育った植物には水持ちが良すぎるのでしょうね。

      本日、新しい方のブルーワンダーの記事を更新しました。植物自体は今のところコンディション良さげですが、開花についてはもう一歩のところで難しそうです。
      今年は例年より暑くなりそうですね。昼間の室内管理はいい手ですね。お互い無事に夏越し出来ますように✨

  3. 下條郁代 より:

    ブルーワンダーの植え替えは、3月がよいとありましたが、9月末か10月初め、暑さがおさまった頃はどうでしょう?
    もちろん、冬の管理が、成功することが、前提ですが、1月末の長日処理の頃に、株は充実して、ねらい通り、開花が早まるのではないかと、思うのですが~
    3月に植え替えては、開花にむかって、一旦、充実が停まるのでは、ないかと、、、
    それから、あの細い根鉢をほぐすのが恐ろしいですが、少々、根を切ることになっても大丈夫でしょうか?

    • 下條郁代様、

      秋に植え替えや株分けもいいと思います。ブルーワンダーが難しいのは日本の気候に全く合わないので育ちにくいだけで、気候が合えば普通の草花と同じです。春か秋の気候の穏やかな時なら、大丈夫だと思います。
      今育てている株は、2回目の夏越しとなるのですが、植え付けの時以来、植え替えしていません。カンパニュラは、他にもベルフラワーを育てていますが、植え替えや株分けせずに土壌改良剤や固形肥料・液肥を足すだけで、ここ数年毎年きれいに花を咲かせています。増やす目的が無い場合は、植え替えしない方がコンディションがいいような…。野草のようなものなので栄養分はそれほど必要ないようですね。試行錯誤しながらですが、植え替えは毎年しなくてもいいと思っています。

      春に花を咲かせるには、1月末から長日処理が始めるのが理想的だと思いますが、屋外で育てるには気温が足りないのだと思います。完全に室内や温室管理で、温度や陽の長さをコントロールすればいいんでしょうね。
      しかしながら当ブログは、出来るだけ屋外の自然の状態で、暑い首都圏の夏越しや通年育てててみるというのが目的としています。まぁ、そこまで、足を踏み入れたくないなと…。正直なところ、スペースもないし、電気代もかかる方向なので💦。

      ブルーワンダーの根は細いですね。気候の穏やかな生長期の初めでは、根は切ってもダメージの回復も早いし、切ることによって発根が促されますよね。我が家ではあまり気にせず根を切って植え付けていますが、繊細な根で切るのが心配な場合は、鉢から抜いたあと、土の部分を水に浸けて、やさしく振り、無理なく土を落とすといいですよ。

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