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フペルジア ゴエベリ

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリーはシダの仲間です。鮮やかな緑が美しく長く垂れ下がって、ハンギングすると素敵ですよね。

早春、立派だった上の写真の株を根ぐされさせてしまいました。株がダメになる前に、先端だけ切り取って葉伏せという方法で増やすことにしました。1度目は失敗しましたが、その失敗を生かして、2度目を工夫したところ、うまくいき発根が確認できました。

フペルジア ゴエベリ 生やし方 発根 葉伏せ

やはり適した時期と環境があるので、育てるコツなどをご紹介したいと思います。

また、発根した芽を、普通のハンギングプランターの他に、スカイプランター(逆さ吊りにするプランター)にも植え付けしました。スカイプランターの構造やメリットなどと併せて追記しました。

 

目次

 


葉伏せって何?

葉伏せとは、用土の上に寝かせて発根させる方法です。ゴエベリーは、直立せず長く垂れ下がる植物なので、横に寝かせて発根させます。

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ

 


根が出るのは、胞子嚢穂(ほうしのうすい)のある先端近く

胞子嚢穂(ほうしのうすい)とは、胞子葉が枝の先端部に多数集まり穂のようになったものです。先端の細く枝分かれしている部分が胞子嚢穂です。胞子嚢穂が付いているものとついていないものと両方試しましたが、胞子嚢穂の付いている枝ばかりが発根しました。

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 胞子嚢穂

 

どこ(部位)に根がでるか

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 発根
リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 発根

胞子嚢穂の根元の部分から根が出できます。

 

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 発根

根が出る前にまず胞子嚢穂が上を向き、葉が開いてきます。その穂はそのうち根が生えてきます。

 

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 発根

写真の←辺りから根が出てきます。この辺りをミズゴケに接触させるように置きます。接触するように置くだけで発根していますが、この部分にミズゴケを被せるようにして穂を包むのもいいと思います。

 


葉伏せする穂の長さ

株から切り取る穂の長さですが、胞子嚢穂の根元から2〜5cmくらいで十分です。このくらいの長さで発根しているので、あまり長くとる必要はないと思います。穂の先端が多数分かれているケースもありますし、扱いやすい長さでカットすればいいと思います。

 


根元が弱ってきていても先端部が元気なら発根は可能

今回株の根が傷んで、枝の根元の方は葉がしんなりと元気がなくなっていきましたが、先端部はまだ青々としていたので切り取って『葉伏せ』にしました。ゴエベリーは、株の根元の部分が枯れたり切れたりしても、生長点付近は結構長生きします。我が家も根腐れしてかなり弱った茎の穂先で成功しているので、根元がダメになっても可能性ありますよ。

 


用土はベラボンとミズゴケ、適度な通気性が必要

ベラボンもミズゴケも吸水性・保水性に優れているのと同時に排水性もよく、吸水量に応じて膨張収縮するので通気性も良い植え込み材です。ミズゴケだけだと固くコチコチになってしまうし、ベラボンだけではパラパラしてまとまらないため、我が家ではほぼ1:1の割合で混ぜて使っています。水を含んだミズゴケは柔らかいので、生えたての根にもやさしく、根も絡みやすいので、発根後、鉢の植え替える場合も根を傷めず扱いやすいです。

 

ベラボンやミズゴケの水分調整がしやすいように、容器は平たいザルにし、その中にベラボンとミズゴケを半分くらいの深さに敷き、表面にはミズゴケを敷きます。切った穂の発根する部分がミズゴケによく接するように葉伏せをして、数か所穴をあけたビニール袋にザルごと入れました。下の写真の赤←以外にも底や側面に穴を空けています。

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 育て方
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通気性が悪いと発根より前に菌が繁殖

キッチン用のバット〔平容器〕にベラボンとミズゴケを用土に葉伏せし、容器の上部をラップで密閉して、時々ミスティングして湿らせていたみたところ、葉が菌に侵されだめになってしまいました。穴の開いていない容器では、必要以上に過湿になりやすく、密閉状態は、空気の流れもなく温度も上がりやすいので、発根より菌やカビの繁殖を招きやすいようです。しばらくすると下の写真のように菌に侵されてしまいました。葉も腐っています。

 

要するに、保水性がありながら過湿すぎてもダメで、通気性が適度にないと菌が繁殖するばかりで腐ってしまうのです。そのような理由で、ザルと穴あきビニールの環境で、時々ミスティングして保水量を調節しながら、約2か月で発根しました。

 


発根までの期間、葉伏せのベストシーズン

約2か月かかりました。時期は4月〜6月くらいが気温もちょうどよく順調でした。実は3月くらいから試していたのですが、切り取った茎や胞子嚢穂は生きているもののまったく発根しなかったのです。4月初旬に仕切り直し、ミズゴケ・ベラボンも新しくして茎の長さを短く切りそろえ、やり直したところ、数週間で穂の先端が持ち上がり生長しだしたので、やはり、葉伏せも4月〜夏がベストシーズンだと思います。

 


葉伏せの間の管理場所

4月中は室内の明るい窓際、5月くらいから暖かく明るい屋外で管理していました。屋外でも室内でもどちらでも大丈夫ですが、屋外に置く場合は、乾燥しすぎていないか気を付けましょう。穴あきビニールで覆うのをお忘れなく。

 


発根した芽の植え付け

発根した芽をハンギングできる植木鉢に植え付けます。ベラボンとミズゴケを入れ表面はミズゴケを敷きます。あまり押さえつけて詰め込まずに入れています。

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 用土

 

植え付けしやすいように発根した芽の余分な茎を切ります。

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 余分な茎を切る

 

根についたミズゴケと必要ならミズゴケを足して根の部分に巻き付けます。その際、芽が立つように植え込みます

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 植え付け

 

植え込み完了

リコポディウム・フペルジア・ゴエベリー 葉伏せ 植え付け

 

植木鉢に対して、苗多いですよね。生長に従って分けて調整していこうと思います。

 

100日後
フペルジア ゴエベリ 生やし方 発根 葉伏せ
フペルジア ゴエベリ 生やし方 発根 葉伏せ

100日経ってこのくらいの伸びです。発根したゴエベリーを植え付け後、根を張るまでが若干時間がかかるようです。根付いて葉を大きく広げるようになってから、伸びる方向に生長し始めました。割と順調です。夏の間は、明るい日陰に吊っていました。猛暑時に多湿になると蒸れてしまうので、ミズゴケの表面がわずかに潤って、中はしっとりしているくらいの状態を保てるといいようです。鉢がベストの水分量の時と、乾いた時の重さを覚えておいて、鉢が乾いたら水やりをします。また、葉水も朝夕ときどき与えていました。

肥料は、夏の間は与えていませんが、9月の終わりころ、熱気がおさまるようになってからは、観葉植物用の液体肥料を週に一度ほど与えるようになりました。これからの季節すくすく育っていってほしいです。

ゴエベリーの生長は結構ゆっくりだと思います。もし購入されるなら、最初からある程度の大きさのものを購入する方が良いかもしれません。

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スカイプランター(逆さ吊りにするプランター)のメリットと植え付け

葉伏せして、芽が次々発根するので、植物を逆さ吊りして植え付けるハンギングプランター『スカイプランター』にも植え付けしました。ゴエベリなど、長く垂れる植物はスカイプランターに植えるのにぴったりですね。メリットもあります。

 

茎に植木鉢が接触せずストレスがかからない

まず、普通の植木鉢にうえると長く垂れる茎は植木鉢の縁と接するところでストレスが生じます。特に茎が長く伸びると重みが、植木鉢の縁に接する部分の一点に重みがかかるし、擦れるなどしてしまう場合があります。

 

植え替えができる

普通の植木鉢の底穴から植物を植え付けると、植え替え時に植木鉢を割るか、根を切るかどちらか、あるいは植え替えせずに育てるかということになります。スカイプランターは、鉢をほぼ全開できるので、普通の植木鉢と同様植え替えできます。

 

スカイプランターの内容

大きさは、開口の直径75弌外径が95个任后植木鉢で言えば3号以下の容量の苗が植えられます。

下の写真はスカイプランターの箱で、植え方の説明になっています。

スカイプランター 箱

 

〔左〕吊りワイヤー、〔中上〕メッシュカバー、〔中下〕スライドロックの蓋、〔右〕プランター

スカイプランター 付属品

 

プランターには素焼きでできた貯水ポットが付いており、上から水をやるとポットに貯水され、貯水量を浮き(緑の棒の長さ)で知らせてくれます。うまくできていますね。

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ゴエベリー苗の植え付け

苗は小さく、根も生長していないので、根が十分生長するまで、しばらくは吊るさず、上向けで育てるつもりです。

ミズゴケにベラボンを混ぜたものに植え付けます。貯水ポットとプランターの隙間はミズゴケでつめました。上にミズゴケとベラポンを混ぜたもので満たします。

 

苗の根の部分にミズゴケを巻いた苗を配置しプランターの枠の高さまでミズゴケを詰めます。詰めすぎず適度に、ふんわりと詰めてます。スライドロックの蓋をつけて出来上がり。用土の落下防止にメッシュカバーが付属していますが、繊維の長いミズゴケを使用しているのでメッシューカバーは使いませんでした。

 

吊り下げてみましたが、まだまだって感じですね。

 

今回、根が未熟な苗を植えています。根が上に向かって張っていくことは出来ないので、普通の植木鉢の向きで十分に根が育ってから、逆さに吊りたいと思います。

 

約3か月後
4つの植えた苗の内、生きているのは2つです。スカイプランターの開口部を上にして(普通の植木鉢のように)育てていましたが、スカイプランターの場合、素焼きの貯水ポットのため、底の部分が開口していないので、蒸れやすいようです。発根したての苗を植え付けて育てるには不向きかもしれません。上の吊り鉢で育てている苗が良好に育っているし、鉢の大きさに比べて多いため、来年の春以降、スカイプランターに一部の苗を植え付けしようと思います。

 

なお、スカイプランターにフィロデンドロン・シルバーメタルを植え付けたものは、順調に育っています。通常の大きさまでそだっている苗にスカイプランターは問題なく使えます。詳しくはこちらの記事を見てください。