ウツボカズラ〔ネペンテス・アラタ〕の育て方

〔2023.09.21〕更新 最近の様子を追記しました。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ レッドアラタ
2023.09.21

ウツボカズラ〔ネペンテス・アラタとレッドアラタ〕を育てて丸5年になります。ネペンテス・アラタは、とてもポピュラーなウツボカズラで、育てやすい品種です。特に梅雨時期と9月は、絶好調でたくさんの捕虫袋を付けます。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ
2018.07.13 購入して、苔玉に仕立て

購入当初はスモールサイズの株を苔玉に仕立てて、その後生長に合わせて仕立て直したり、器を替えて育ててきました。初めは、別々に育てていたアラタとレッドアラタですが、大きく成長して何度か剪定したり、新しい株が増えたりして、3年目くらいから大きな鉢に寄せ植えにして育てています。剪定したつるは、挿し木すると比較的簡単に発根します。挿し木の方法についてはこちらに詳しく書いていますので、ご興味があれば見てください。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ レッドアラタ
2022.07 ネペンテス・アラタとレッドアラタの寄せ植え

生長期の夏は屋外の直射日光を避けた明るめの日陰で、乾燥しやすい冬の間は陽が差し込む窓際で室内管理にしています。秋から冬の間でも、室内の光が差し込む暖かい場所で十分な湿度を保てば捕虫袋も途切れることなく育ちます。

捕虫袋を付ける環境条件や捕虫袋を生長させるためにいろいろ工夫した点などを中心に、一年間を通した育て方と、植え付け・育てる環境・冬越し・増やし方などを、ウツボカズラ初心者ならではの視点で紹介したいと思います。

尚、ウツボカズラ以外の食虫植物、セファロタス・フォリキュラリスヘリアンフォラ・プルチェラ も育て始めました。よろしかったら見てください。

ウツボカズラに適した環境

ウツボカズラには、以下の環境が適しています。

  • 酸性で、水持ちと排水性・通気性がよい用土に植え、用土は常に適度に湿った状態がよい
  • 肥料は年間通して与えない
  • 陽当たりがよい場所。夏場は直射日光に当てず明るい日陰
  • 生育温度は15℃~30℃。屋外で夏場は育てられる。20℃を下回る時期は室内で育てる。
  • 空中湿度は50%以上がよい。こまめに葉水して湿度を補うとよい

捕虫袋が付きやすい環境

  • 生育状態がよい
  • 陽当たり…真夏以外は陽に当てる
  • 気温…25℃~30℃くらい
  • 高湿度(できれば70%~80%)
  • 肥料を与えない
  • 霧吹きで葉の先までたっぷりと葉水

生育がよくないと捕虫袋を付けないのでもっともな重要な条件ですが、捕虫袋が育つには、陽当たり・気温・湿度が必要です。肥料が多いと捕虫袋を付けません。

そして、結構重要だと思うのが、葉先まで十分潤う水やりです。葉先が干からびて捕虫袋が育たない場合があるので、葉先の捕虫袋になる部分に水滴が付くくらいまで水をかけてやります

これらが満たされていれば、問題なく捕虫袋が付きます。

また、次々と捕虫袋を育てるには

  • 枯れたは捕虫袋は、葉ごと切り取る

枯れた捕虫袋をいつまでもつけていると新しい捕虫袋が育ちにくいようです。尚、 捕虫袋が枯れた葉は、二度と捕虫袋をつけることはありません。捕虫袋は、新しい葉の先に付け、一度きりです。

捕虫袋の寿命

陽当たりと適度な温度と湿度に保たれていれば、大きく生長し長持ちします。我が家では、半年前後保ち、徐々にクビレの部分が枯れていくような感じです。適度な温湿度が維持できないと枯れていくのが早いです。

ウツボカズラの一年

ウツボカズラを育てる上での特記事項を簡単にまとめてみました。尚、季節を通した育て方(湿度の維持方法)の詳細は、下項をご覧ください。

梅雨時期と9月がベストコンディション

ウツボカズラが生き生きし、捕虫袋をたくさん付ける季節は、梅雨時期と9月です。夏期は我が家では南向きのベランダで育ててます。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ
ネペンテス・アラタ

ネペンテスでも種類によって、捕虫袋を付けるのに適した温度帯があるようです。我が家では、アラタは、春から秋までコンスタントに捕虫袋を付けますが、レッドアラタは高温が苦手で、真夏は捕虫袋が育たず、梅雨時期(6月前後)と秋口(9月前後)に捕虫袋が付きます。

ウツボカズラ ネペンテス・レッドアラタとアラタ 寄せ植え
ネペンテス・レッドアラタ

年末~新春に新しい株が増える

我が家では、春に新しいミズゴケに植え替えした年の年末にだけ、新芽が出てきています。ウツボカズラは肥料をほとんど必要としませんが、ミズゴケに含まれるわずかな養分がちょうどいいのかもしれません。

4月~5月に古い株の剪定と植え替え、挿し木

ウツボカズラは、葉の先に捕虫袋が付きますが、その捕虫袋が枯れたら、同じ葉に再び捕虫袋をつけることはありません。ですので、つるの様にひょろっと長くなり、新しい葉にだけ捕虫袋がつきます。見た目が悪くまとめにくくなったら、春の生長期が始まる時期に剪定し、仕立て直しするといいです。また、新しい株も育ってきている頃なので、その株の生育のためにもこの時期の仕立て直しはおすすめです。

ウツボカズラの用土はいつも湿った状態ですので、劣化しやすいです。この時期に新しい用土で植え替えするとするといいです。前項にも書きましたが、植え替えした年だけ、冬に新しい株が増えるので、新しい株を出すには、用土からの若干の養分が必要なのかもしれません。仕立て直しの様子はこちらを見てください。

我が家では2年に1度くらいで剪定しています。剪定した元木から新しく芽が出ることもありますが、そのまま芽が出ず枯れてしまうことも多いです。剪定した枝は挿し木にしておくと比較的簡単に発根します。挿し木の方法はこちらを見てください。

温室は必要?

ウツボカズラは、穏やかな日当たりを好み、温度と湿度を適切に保つことが出来れば、年中捕虫袋を付け生長します。高温多湿を好むので、夏場は屋外で育てることができますが、乾燥しやすい冬場でも捕虫袋を付けてほしい場合は、温室など温度と湿度を保てるような工夫が必要となります。

スモールサイズであれば、温室などの設備がなくても、ちょっとした工夫で冬場も元気に育てることが可能です。例えば、下の写真のように苗ぼうしと呼ばれるプラのドームに厚紙で高さを付け、苗に被せています。このまま、日当たりの良い窓際などで管理すれば、冬場でも捕虫袋が付きます。

ウツボカズラ ネペンテス・レッドアラタとアラタ

もちろん、温室やドーム無しで、ただ冬越しさせることも可能です。その場合は、捕虫袋は育ちませんが、上のドームのような湿度を保つ工夫も必要ありません。ただし、光の差し込む暖かい室内で管理します。暖かい日は、日中数時間だけでも屋外に出して陽に当てるのもおすすめです。

捕虫袋には本当に虫が入るのか?

ウツボカズラ ネペンテス 捕虫袋に虫

捕虫袋に虫が入っているのを発見!は何回かありました。屋外で育てている時期は、コバエなどそれなりに捕獲しているようです。しかし、必ずしも虫を捕まえなくてもウツボカズラは生長します。捕虫袋にわざわざ虫を入れたくなりますが、その必要はないようです。

育て方

購入して育ちが悪かったら植え替えしてみる

我が家が初めてウツボカズラを購入した時の話です。夏、購入したポット苗を2週間ほど適度な水やりと葉水を心掛けてみたのですが、まったく育つ気配がありませんでした。初心者には水やりが難しいのでしょうか?苗が育てられたナーサリーでは、専門家によって一日中適切な環境で管理されていたでしょうし、一般の家で育てるとは違いますよね。温度や湿度が管理されない屋外で育てるにはやはり植え替えは必要なのだと思います。お手入れは簡単に越したことはないわけで。もし、購入したそのままの状態で育ちが悪い場合は、植え替えを考えてみてください。

我が家では、ミズゴケ&ベラボンに植え替えました。植え替えた後は、すくすくと育ち捕虫袋を付け始めました。植え替え方法については後ろの方に記載しています。

季節を通した育て方(湿度の維持方法)

我が家の季節に合わせた育て方と、冬場の湿度の維持方法をご紹介します。

夏~秋の管理

陽当たりのよい状態で育てると捕虫袋がよく育ちますが、真夏の直射日光は避け、出来るだけ明るい日陰におきます。9月に入って陽が斜めになり日差しが穏やかになってきたら、朝の間は陽に当てるようにしています。

用土の乾燥には気を付け、葉にもたっぷりと水をかけます。葉先に捕虫袋が出来るので、葉先にもたっぷりと水がかかるようにします。

追肥は不要です。

尚、30℃以上の猛暑では、日陰でこまめに葉水しても、捕虫袋になる部分が干からびて小さいまま枯れてしまう場合もあります。

明るく25~30℃で高湿度の環境というと、夏場一般の家庭では難しいと思います。暑さが和らぐ9月を待ちましょう。

冬の管理

最低気温が15℃を切るあたりから、室内の陽当たりの良い窓辺管理に切り替え、お天気の良い日の日中数時間はベランダに出します。

関東の真冬は乾燥が激しく、加湿器なしでは湿度は30%を切る状態となります。我が家では室内の陽当たりの良い窓辺で管理していると日中の温度は24℃前後と安定していますが、大容量加湿器をフル稼働しても湿度は40%前後がやっとです。そこで、上にも書いたようにプラのドーム型のカバー(苗帽子)を使って湿度と温度を保つようにしました。このカバーはなかなか優れもので、65~80%くらいの湿度を保てます。温度も安定して高めなら捕虫袋も付きます。

ウツボカズラ ネペンテス・レッドアラタとアラタ
2019.01.30

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また、冬越しさせるだけなら室内で10℃あれば、水やりするだけで可能です。その場合は冬場生長したり、捕虫袋を付けることはありませんので、気温が上がる生長期を自然に待つということになります。

冬の間も水を切らすことなく、水を与えます。葉水も十分に与えます。

ウツボカズラの植え替え

苔玉仕立てやハンギングする場合の用土は、ミズゴケが扱いやすい

ミズゴケがウツボカズラの植え込みに最適な理由

ミズゴケは含んだ水を酸性にするので、酸性土壌を好むウツボカズラには合います。また、ミズゴケは、保湿性と通気性を兼ね備えているし、ほんの少し栄養分もあります。ウツボカズラはもともと栄養の乏しい土壌で捕虫袋に虫を捕らえて養分とするように進化した植物なので、養分が十分あると捕虫袋をつけなくなります。ミズゴケのごくわずかな栄養分はウツボカズラにとってちょうどいい塩梅なのですね。いろいろな土を配合してウツボカズラに合う用土を作るよりも、初心者にとってミズゴケはとてもシンプルでウツボカズラの生育に適した素材です。

また、軽いのでハンギングしても安心です。

ミズゴケにも欠点がある

しかし、ミズゴケを使うにも欠点はあります。ウツボカズラのような高温多湿を好む植物に使うとミズゴケ自身の劣化が早いということです。ミズゴケは劣化するとぼろほろになりますし、過湿になったり逆に吸水性が落ちたり、菌も繁殖しやすいため、植物の病気を招く結果にもなります。土に植えるよりも植え替え頻度が多くなります。ミズゴケを使う場合は質の良いミズゴケを使用するに越したことがないですが、それでも植物の生育が悪くなったら植え替えをする必要があります。

また、ミズゴケは植え替えの際に根に絡んで除去しにくいという点もあります。

ウツボカズラの根は、細くとても貧弱です。ですので我が家では、新しいミズゴケに植え替える際、根を傷めないよう、除去できる範囲内で水苔を取り去り、新しいミズゴケに交換しています。古いミズゴケが残っていても、今のところ根腐れしたことがありません。あまり神経質にならなくても大丈夫だと思います。

ミズゴケ&ベラボンを用土に使う

ミズゴケは確かに劣化しやすいです。しかし、苗がまだ小さくて根があまり張っていない場合はやはりミズゴケが扱いやすいと思います。そこで、うちでは根の周りにはあく抜きベラボンをまぜて植え替えすることにしました。

うちではあく抜きベラボンを用土に多用しています。あく抜きベラボンは、どのような植物にも使えますし、とても軽く、水持ちと排水性、通気性を兼ね備えています。水を含むと膨らんで、乾燥すると縮むことによって土の中に適度な隙間をつくって通気性よくしてくれるのです。それに腐りにくいという性質もあるのです。大概の植物は通気性がないと根詰まりしてしまいます。植物を育てていくのに植え替えが必要な理由は根詰まりの解消が大きいです。

ミズゴケ単独が性質的にはウツボカズラには最適だとは思うのですが、ミズゴケは通気性がいいといっても常に濡れていると通気性は悪くなってしまうだろうし、根の周りに腐りにくくて水の吸排水を収縮することによって調整してくれるベラボンがあることでミズゴケの劣化の弊害を受けにくいのではと思うのです。

要するに多少水をやり過ぎても根腐れしないようにベラボンを配合してみたということです。

ちなみにミズゴケのpHは4.5~5.0、あく抜きベラボンは6.2くらいです。ベラボンもやや酸性よりなので気になりませんね。

スモールサイズは苔玉にすると管理が楽

苔玉はスモールサイズの植物に向きます。表面の状態や重さでミズゴケの湿度がわかりやすく、苔玉の表面が白く乾いたら水につけるか少しの間、腰水させればいいので、わりと管理が楽です。適度な保湿と水はけを好むウツボカズラにも向いています。苔玉がカラカラに完全に乾かないように注意しましょう。

スモールサイズの苔玉は、お好みのお皿に置いたり、ぐい呑みやそば猪口にいれても素敵です。うちでは最初ガラスのキャンドルホルダーに入れてみました。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ
苔玉をキャンドルホルダーに入れて

ミズゴケ&ベラボンの苔玉の作り方

植え替えは基本的には真夏をさけて6月くらいがいいですね。しかし、どうしても必要がある場合は、暑い日でも気温の落ち着いた日や夕方を選んで行うといいと思います。

ミズゴケはできるだけ品質のよいもの、一本の長さが長いものを

品質がよい方が劣化は遅いです。また、苔玉を作るときに一本の長さが長いものを選んで使うと、仕上げるときにまとめやすく使いやすいです。

水で振り洗いして土を落とす

ウツボカズラの根は細く繊細なので出来るだけ傷めないように土を取り去ります。土を落とす際は、ボールに水を張りやさしく振り洗いして落とすとよいです。無理に土を全部落とそうとしないで落ちる分だけ落とす程度で切り上げましょう。

苔玉を作る

ミズゴケをぬるま湯で戻して軽くしぼり、手のひらに薄く広げたらベラボンを少量置きます。ウツボカズラの根の部分を下から包むようにするとベラボンが落ちにくいです。そしてミズゴケを巻いていくように足してまるくまとめます。あまり固く握らずふんわりまとめながら、苗がグラグラしないように苔玉と茎の接点部分にしっかりミズゴケ一本一本を足していきます。

苔玉は、多少大きめに作った方がいいです。うちでは作ってからの1か月でウツボカズラがかなり生長し、すぐに苔玉が小さくなってしまいました。最初に苔玉に植え替えてから2か月もしないうちに作り直して大きくしました。

ウツボカズラ ネペンテス 用土 ベラボン 水苔

細い針金を全方向に巻く

まとまったら針金をいろいろな方向に巻きながら形を整えます。針金のはじめを少し残して巻きます。針金の巻き加減は強すぎず弱すぎずです。針金のはじめと終わりは結ぶかねじって止めると完成です。完成後ミズゴケが乾くと縮むので、針金がたるんできた場合は、その部分だけ針金をねじってミズゴケの中に隠してしまえばいいです。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ 苔玉
2018.07.13
ウツボカズラ ネペンテス・アラタ 苔玉
2013.08.23 すくすく生長

約2か月後

葉が大きく育ち、バランスが悪くなったので、苔玉を1.5倍くらいに仕立て直しました。苔玉は大きさを簡単に調整できるのでいいですね。

〔2018.09.09〕

ウツボカズラ ネペンテス アラタ

1年後

一年後も、苔玉を大きく仕立て直して育てています。上の写真と比較すると大きくなりました~。ちょうどいい大きさの植木鉢に苔玉を載せてます。苔玉にしておくと、乾いた時には取り出して水に浸ければいいので楽ですよ。

2月に子株が2つ出てそのまま育ててます。中央後ろの親株と遜色なく子株が育ってます。

〔2019.09.20〕

ウツボカズラ ネペンテス アラタ

剪定〔切り戻し〕

以下、レッドアラタを『レッド』、アラタを『グリーン』と呼びます。

植え替え・切り戻し・挿し木は、6月~8月がベストシーズンです。『レッド』も『グリーン』も捕虫袋が枯れ始め見苦しくなってきたので、新しい捕虫袋を生長させるために葉の整理をします。また『レッド』は、つるが伸びてバランスが悪くなったので切り戻しし、整えることにしました。下の写真は、『レッド』のつるです。新しい株が4つ生長していますが株分けせず、全体のバランスを整えました。

ウツボカズラ・ネペンテス・レッドアラタ 剪定前

捕虫袋と袋がついていた葉を切り取ります。

つるは2節ほど残して切りました。

古く枯れた葉も切ります。

ウツボカズラ・ネペンテス・レッドアラタ 剪定後
ウツボカズラ・ネペンテス・レッドアラタ 剪定後

すっきりしました。

なお、剪定した葉を使った、挿し木での増やし方はこちらにあります。ご興味のある方はご覧ください。

『グリーン』も同様に整理。2019年1月に生えてきた株2つも育ち、計3つで割にバランスよく育っています。

ウツボカズラ・ネペンテス・アラタ 剪定後

苔玉の仕立て直し

苔玉が大分どす黒くなって、劣化してきたので仕立て直します。

苔玉に巻いていたワイヤーを切って、やさしく手でとれる範囲内でミズゴケやベラボンを除去します。

水に浸けて、劣化して細かくなったミズゴケなどをきれいに落とします。

洗った後です。思った以上に根が張っておらず、心もとない感じでびっくりしました。こんなものなのかちょっと判断つきませんが、葉や茎は元気なので、よしとしましたが、苔玉にしてワイヤーで成形しないとしっかり立たないと思いました。

材料は、やはりミズゴケとベラボンです。


手のひらにミズゴケを置き、ベラボンをのせて、根に巻き付けるように付けていきます。ある程度全周つけたらワイヤーで巻いていき、足りない部分を補いながら巻いて形を球形に整えていきます。一度に綺麗な形にしようとすると難しいので、少しずつ足しながら巻いていくといいですよ。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ

完成です。和の鉢に入れてみました。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ

『グリーン』はテイストの違う鉢に。いえば有り合わせの鉢を使っただけですが?

また、これ以上大きくなると倒れてきそうなので、支柱が必要ですよね。しばらく様子をみます。

自作した支柱で形を整える

〔2020.9.15〕
7月中旬の仕立て直しから2か月経ち、真夏期間も毎日朝夕水をジャバジャバかけるだけで放置気味でしたが、ずいぶん伸びてバランス悪いので、支柱を立てることにしました。ちょうど合うものもないので、自作しました。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ

作り方はとっても簡単です。

軟らかいアルミのワイヤー一本をイラスト〔左下〕のように曲げます。径と高さは、この辺押さえればしっかりまとまるという位置を見つけて見積もりました。

二重になっている部分を細い針金でしっかりまとめれば出来上がりです。アルミのワイヤーは軟らかくて加工しやすいし、低くて小さな支柱を作る程度なら、十分強度があります。我が家は、径9cm・高さ8cmくらいで作っています。

ウツボカズラ ネペンテス 支柱

けっこういい感じでまとまりました。

生長の様子

2019年の2月に入ると、『レッド』の根元から初めて脇芽が出ているのに気づきました。

〔2019.02.01〕

ウツボカズラ ネペンテス 脇に新しい株 誕生
ウツボカズラ ネペンテス 脇に新しい株 誕生

『レッド』の株の根元に脇芽を見つけてからしばらく観察していると、出てくる出てくる。。。4週間で5つ位の脇芽が育ち、それぞれ1~2cmの小さい捕虫袋を生長させています。

〔2019.02.28〕

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ 脇芽

少し遅れて、『グリーン』も脇芽が二つ出てきました。

4月になると『レッド』も『グリーン』も捕虫袋がたくさん付きました。順調に育っています。

〔2019.04.29〕

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ

『レッド』

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ

『グリーン』

ウツボカズラ ネペンテス アラタ

〔2019.09.20〕

ウツボカズラ ネペンテス アラタ レッドアラタ

左『グリーン』は年中良好、右の『レッド』は9月になって、捕虫袋が次々と膨らみ始めました。やっぱ『レッド』は28℃前後が快適温なのですね。日差しが少しづつ低くなり、室内も窓際は明るくなってきました。『レッド』は、室内窓際でドーム状カバーの中で管理してます。『グリーン』は今でも屋外・カバー無しで管理してます。朝夕2回の水やりと、葉水は欠かさず行っています。

部屋の中に陽が差すようになったら、両方とも室内管理に切り替えます。

〔2020.04.11〕

ウツボカズラ ネペンテス

〔2020.07.17〕

ウツボカズラ ネペンテス アラタ レッドアラタ

今年の4月の写真と見比べるとあまり大きくなっていないように見えますが、実は苔玉は倍くらいの大きさになっているので、捕虫袋も結構大きいです。ここ2か月くらい家のセルフリフォームに熱中していて放置気味でした。今年の梅雨は本当に雨が多く、こちら関東も嵐のような激しい雨の日もあったり、梅雨冷えの日も多く、湿度だけがやたら高い日が続いています。

そんな訳で、ウツボカズラもいつものカバーを外し、ベランダに置いたままで、湿り気だけをチェックする日々なっていました。

ちょっと汚らしくなっていましたが、特に『レッド』は絶好調で捕虫袋の数といい大きさといい、いままでにないコンディションだったのでそのままにしていましたが、苔玉の色を見たらどす黒くなっているので、そろそろ仕立て直そうと思い立ちました。梅雨が明ける前の気温が25℃前後で一日安定しているので、今を逃すとしばらくないですよね。

〔2020.9.15〕
7月中旬の仕立て直しから2か月経ち、真夏期間も毎日朝夕水をジャバジャバかけるだけで放置気味でしたが、ずいぶん伸びてバランス悪いので、支柱を立てることにしました。ちょうど合うものもないので、自作しました。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ 支柱
ウツボカズラ ネペンテス 支柱

〔2021.01.28〕

新年、グリーン・レッドどちらにも脇芽が出てきました。グリーンは3つ、レッドは2つです。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ 脇芽
グリーンはすでに小さな捕虫袋をつけて、立派な子株になっています。
ウツボカズラ ネペンテス・レッドアラタ 脇芽
レッド

子株がでてくるのは、12月~2月あたりですね。昨年は出なかったので、2年ぶりです。昨年夏にミズゴケを新しくして、苔玉を大きく仕立て直したのがよかったかもしれません。夏期に新しい水苔に換えて仕立て直しをすると、その年の暮れ~翌年新春に子株が出てきています。肥料はまったく与えていませんが、ミズゴケが新しくなったことで栄養が供給されたのでしょう。子株をつくるには栄養が少しばかり必要なのだと思います。

古くなって枯れてきた捕虫袋や葉を整理しました。

ウツボカズラ ネペンテス・アラタ ネペンテス・レッドアラタ

背丈が伸びてきました。枝分かれせず、ひょろっと一本で伸びると行燈仕立てしないと保てなくなります。

〔2021.09.09〕

8月にグリーンとレッドを一つの鉢にまとめました。面倒で剪定の時期を逃したので伸び放題?。ですが、元気に育っています。

ウツボカズラ ネペンテス アラタ
2021.08.06 
ウツボカズラ ネペンテス アラタ
根も元気。

一つにまとめるとちょっと見栄えがまとまりました。鉢はフラワーポットで、足+透かし彫りの鉢カバーに底穴無しの容器をセットしています。足は取り外しできるので、鉢カバーにチェーンをかけるように工作すれば、吊り鉢にもできそうです。

ウツボカズラ ネペンテス アラタ
ウツボカズラ ネペンテス アラタ

我が家はフラワーポットのLサイズを使っています。

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7月~8月の間は、グリーンの捕虫袋がたわわです。今年は、ずっとベランダ放置だったので、レッドには暑すぎでした。レッドの捕虫袋はほとんど育たなかったのですが…

9月に入り、雨続きで気温も20~25℃、レッドが喜ぶ気候です。おかげさまでレッドの捕虫袋が膨らみ始めました。

ウツボカズラ ネペンテス レッド アラタ
2021.09.09

〔2021~22・冬〕

大きな鉢に植え替えたので、ドームに入らなくなりました。なので、この冬は、覆いをせず冬越しします。晴天の暖かい日中は直射日光に当て、16時頃には室内に取り込みます。新しい生長はありませんが、新しい株は6本くらい出てきました。秋までに付けた捕虫袋は、徐々に枯れていってます。

〔2021.04.28〕

春を迎えました。そろそろ活発に生育する季節なので、剪定をして、新しい用土に交換します。また、冬の間に枯れた捕虫袋も取り、葉も整理します。剪定後のつるを今年は挿し木にしました。

2022.04.28 上部が枯れた捕虫袋
2022.04.28 伸び放題
ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ
剪定後 すっきり

〔2022.07.18〕

梅雨時期に捕虫袋が育ちだし、今年も絶好調です。捕虫袋もかなり大きいのが育つようになりました。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ
2022.07.18
ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ
ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ

〔2023.09.21〕

今年は、5月下旬に思い切り剪定しました。夏の間に樹形が整い、捕虫袋も大きく生長しつつあります。やはりアラタは夏の間も捕虫袋が生長しましたが、レッドアラタの捕虫袋が膨らみだしたのは最近のため、両者の間には大きさや数に差があります。下の画像は、鉢を表裏2方向から撮ったものです。クビレがあり、底の方がやや黄緑なのがアラタ、寸胴で、全体に濃赤なのがレッドアラタです。

ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ
ウツボカズラ ネペンテス レッドアラタ アラタ

レッドアラタの捕虫袋は、もう少し大きくなるでしょうし、数も増えると思います。これからしばらく楽しめそうです。

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