JUGEMテーマ:植物

ウツボカズラ ネペンデス〔ネペンテス・アラタ〕

ベランダ&室内で色々な植物育てています。食虫植物のウツボカズラを6月末に購入しました。購入したそのままの状態で2週間ほど水やり続けていても新しい芽も育たず全く生長が見られなかったのですが、ミズゴケ&あく抜きベラボンに植え替えたとたん元気な新葉が次々でて、袋も数を増やしすくすく生長しています。植えこむ素材でこんなにすぐに差が出るなんて初めてです。

また、上の写真のウツボカズラの他に下の写真のレッドアラタも同時期に購入。こちらも購入したまま2週間ほど育てていたのですが、新芽はまったく伸びず、しかも袋がつぎつぎと枯れていってたところ、ミズゴケ&あく抜きベラボンに替えると新芽がでて、袋の枯れも途中で止まりました。気難しいと思ったウツボカズラが植え替えでぐっと育てやすくなりました。

ウツボカズラ初心者ならではの視点で、我が家のウツボカズラの育て方を紹介したいと思います。

食虫植物 ウツボカズラ 〔ネペンデス・レッドアラタ〕

 

目次

 


スモールサイズなら比較的管理が楽

ウツボカズラもいつか育たててみたいと思ってはいました。ですが、ネットでいろいろ調べてみると、結構繊細な植物のようですし、冬場は室内で管理するにしても捕虫袋が付いたまま冬を越すのは難しいようです。高温多湿を好むウツボカズラの冬越しとなると、温度管理はともかく、多湿に部屋を保つのは困難なのでは?とか、捕虫袋が枯れてなくなる冬場の室内での観賞価値はどうなのか、と思ったりして、なかなか購入に至らなかったのです。しかし、ここ数年の食虫植物ブームで、ホームセンターでも比較的リーズナブルに入手できるようになったし、スモールサイズなら冬場の室内でも置き場所を工夫したり管理しやすいのではと思い、今年は購入しました。記事の最初に貼ったネペンテス・アラタは2号鉢で¥500くらいでした。ネペンデス・レッドアラタは3号鉢で¥1980でした。

 


購入したままではなかなか育たない?

購入したポット苗を2週間ほど適度な水やりと葉水を心掛けてみたのですが、まったく育つ気配がありません。初心者には水やりが難しいのでしょうか?苗が育てられたナーサリーでは、専門家によって一日中適切な環境で管理されていたでしょうし、一般の家で育てるとは違いますよね。温度や湿度が管理されない屋外で育てるにはやはり植え替えは必要なのだと思います。お手入れは簡単に越したことはないわけで。

いろいろ調べて、我が家ではミズゴケに植え替えることにしました。厳密にいうとミズゴケ&ベラボンです。

 


ウツボカズラに適した環境

ウツボカズラには、以下の環境が適しています。

  • 酸性で水はけがよい用土
  • 陽当たりがよい場所。夏場は直射日光に当てず明るい日陰
  • 育成温度は15℃〜30℃。屋外で夏場育て20℃を下回る時期は室内で育てる
  • 空中湿度は50%以上がよい。こまめに葉水して湿度を補うとよい

 

ミズゴケはウツボカズラの植え込みに最適な理由

ミズゴケは含んだ水を酸性にするので、酸性土壌を好むウツボカズラには合います。また、ミズゴケは、保湿性と通気性を兼ね備えているし、ほんの少し栄養分もあります。ウツボカズラはもともと栄養の乏しい土壌で捕虫袋に虫を捕らえて養分とするように進化した植物なので、養分が十分あると捕虫袋をつけなくなります。ミズゴケのごくわずかな栄養分はウツボカズラにとってちょうどいい塩梅なのですね。いろいろな土は配合してウツボカズラに合う用土を作るよりも、初心者にとってミズゴケは、とてもシンプルでウツボカズラの生育に適した素材なのです。

 

ミズゴケにも欠点がある

しかし、ミズゴケを使うにも欠点はあります。ウツボカズラのような高温多湿を好む植物に使うとミズゴケ自身の劣化が早いということです。ミズゴケは劣化するとぼろほろになりますし、過湿になったり逆に吸水性が落ちたり、菌も繁殖しやすいため、植物の病気を招く結果にもなります。土に植えるよりも植え替え頻度が多くなります。ミズゴケを使う場合は質の良いミズゴケを使用するに越したことがないですが、それでも植物の生育が悪くなったら植え替えをする必要があります。

また、ミズゴケは植え替えの際に根に絡んで除去しにくいという点もあります。

 


ミズゴケ&ベラボンで植え替え

ミズゴケは確かに劣化しやすいです。しかし、苗がまだ小さくて根があまり張っていない場合はやはりミズゴケが扱いやすいと思います。そこで、根の周りにはあく抜きベラボンをまぜて植え替えすることにしました。うちではあく抜きベラボンを用土に多用しています。あく抜きベラボンは、どのような植物にも使えますし、とても軽く、水持ちと排水性、通気性を兼ね備えています。水を含むと膨らんで、乾燥すると縮むことによって土の中に適度な隙間をつくって通気性よくしてくれるのです。それに腐りにくいという性質もあるのです。大概の植物は通気性がないと根詰まりしてしまいます。植物を育てていくのに植え替えが必要な理由は根詰まりの解消が大きいです。

ミズゴケ単独が性質的にはウツボカズラには最適だとは思うのですが、ミズゴケは通気性がいいといっても常に濡れていると通気性は悪くなってしまうだろうし、根の周りに腐りにくくて水の吸排水を収縮することによって調整してくれるベラボンがあることでミズゴケの劣化の弊害を受けにくいのではと思うのです。

要するに多少水をやり過ぎても根腐れしないようにベラボンを配合してみたということです。

ちなみにミズゴケのpHは4.5〜5.0、あく抜きベラボンは6.2くらいです。ベラボンもやや酸性よりなので気になりませんね。

 

スモールサイズは苔玉に

苔玉はスモールサイズの植物に向きます。表面の状態や重さでミズゴケの湿度がわかりやすく、苔玉の表面が白く乾いたら水につけるか少しの間、腰水させればいいので、わりと管理が楽です。適度な保湿と水はけを好むウツボカズラにも向いています。苔玉がカラカラに完全に乾かないように注意しましょう。

スモールサイズの苔玉は、お好みのお皿に置いたり、ぐい呑みやそば猪口にいれても素敵です。うちではガラスのキャンドルホルダーに入れてみました。

 


ミズゴケ&ベラボンの苔玉の作り方

我が家の作り方を紹介します。植え替えは基本的には真夏をさけて6月くらいがいいですね。しかし、どうしても必要がある場合は、暑い日でも気温の落ち着いた日や夕方を選んで行うといいと思います。

 

ミズゴケはできるだけ品質のよいもの、一本の長さが長いものを

品質がよい方が劣化は遅いです。また、苔玉を作るときに一本の長さが長いものを選んで使うと、仕上げるときにまとめやすく使いやすいです。

 

水で振り洗いして土を落とす

ウツボカズラの根は細く繊細なので出来るだけ傷めないように土を取り去ります。土を落とす際は、ボールに水を張りやさしく振り洗いして落とすとよいです。無理に土を全部落とそうとしないで落ちる分だけ落とす程度で切り上げましょう。

 

苔玉を作る

ミズゴケをぬるま湯で戻して軽くしぼり、手のひらに薄く広げたらベラボンを少量置きます。ウツボカズラの根の部分を下から包むようにするとベラボンが落ちにくいです。そしてミズゴケを巻いていくように足してまるくまとめます。あまり固く握らずふんわりまとめながら、苗がグラグラしないように苔玉と茎の接点部分にしっかりミズゴケ一本一本を足していきます。

苔玉は、多少大きめに作った方がいいです。作ってからの一ヶ月でウツボカズラがかなり生長して、大きな葉4枚と大きめの捕虫袋が2つ出来、3つ目生長中です。すぐに苔玉が小さくなってしまい、9月初旬の気温が落ちついた日に作り直して大きくしました。

 

細い針金を全方向に巻く

まとまったら針金をいろいろな方向に巻きながら形を整えます。針金のはじめを少し残して巻きます。針金の巻き加減は強すぎず弱すぎずです。針金のはじめと終わりは結ぶかねじって止めると完成です。完成後ミズゴケが乾くと縮むので、針金がたるんできた場合は、その部分だけ針金をねじってミズゴケの中に隠してしまえばいいです。

ウツボカズラ ネペンデス

ウツボカズラ ネペンデス〔2018年7月13日〕

 

約1ヶ月半後

新しい葉が伸びて捕虫袋が増えました。

ウツボカズラ ネペンデス〔2018年8月29日〕

 

約2か月後

苔玉を1.5倍くらいに仕立て直しました。

ウツボカズラ ネペンデス〔2018年9月9日〕

先日の台風21号で転んでしまい、右手前の葉についていた新しい捕虫袋一つが折れてしまいました。しかし、その後別の捕虫袋が生長しつつあります。

 


ハンギング植木鉢の場合の植え替え

食虫植物 ウツボカズラ 

ネペンテス・レッドアラタですが、ガーデニングショップで購入後、こちらも捕虫袋が枯れつつあるのに生長がないため、植え替えしました。

緑のネペンテス・アラタと同じく、水で根を洗い土を落としたのち、軽石を植木鉢の底に1/3入れ、手のひらにミズゴケとベラボンを広げた上に苗をおいて下から包むようして植木鉢に移し、隙間にミズゴケをつめました。ミズゴケは詰めすぎず、苗がぐらぐらしない程度にふわっと詰めましょう。

 

新しい葉が生長するのに捕虫袋がつかない場合

捕虫袋がつかない原因は、以下の点が考えられます。

  • 栄養分が多い
  • 陽に当てていない
  • 枯れた捕虫袋がついたままになっている

ミズゴケで植えていれば追肥は殆ど必要ありません。

陽当たりのよい状態で育てると捕虫袋がよく育ちますが、真夏の直射日光は避け出来るだけ明るい日陰におきます。9月に入って陽が斜めになり日差しが穏やかになってきたら、朝の間は陽に当てるようにしています。

捕虫袋は、1か月から1か月半くらいで枯れます。枯れた捕虫袋をいつまでもつけていると新しい捕虫袋が育ちにくいようです。我が家でも植え替え後、新しい葉が何枚も出てきたのに捕虫袋がなかなか大きくならないので、便宜上かけてあった物陰から明るい日陰に出し、枯れた捕虫袋を取りました。そうしたら捕虫袋が膨らみはじめました。

 


日ごろのお手入れで気を付けること

こまめに葉水するのが、ウツボカズラにはかなり効果的です。

秋が近づくにつれ、湿度が低くなっていきます。夏場でもこまめに葉水するといいですが、これから乾燥しやすくなりますので、よりこまめな葉水を心掛けたいと思います。