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〔2019年6月30日〕貯水葉の脇から子株が出てきているのを発見しました。その様子をこちらに追記しました。

アルシコルネ・マダガスカル

アルシコルネ・マダガスカルは、切れ込みが深く均一で光沢のある胞子葉と凹凸のない丸い貯水葉が特徴です。鉢植えで育てていたのを板付けして一年が経ちました。基本的に丈夫で育てるのに手がかからないのですが、真夏の暑さには弱く、冬の室内ではカイガラムシが付きやすいなど、少々気を付ける点があります。胞子葉の裏の胞子嚢が成熟すると胞子がぱらぱらと落ちてくるので、室内で育てていると、床は胞子でざらざらになっていたり…。管理上の欠点が少々あっても、その比ではない造形的な美しさがあります。

 

板付けした時の様子や年間を通した我が家の育て方を紹介します。

尚、植木鉢で育てても造形的にとても面白いですよ。植木鉢での記事はこちらにありますのでよろしければご覧ください。

 

目次


アルシコルネ・マダガスカルの特徴

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

マダガスカル原産のアルシコルネです。アルシコルネは十数種類あるようですが、他のアルシコルネとの違いは胞子葉の切れ込みが深く、幅が均一で先が丸みを持っているところです。胞子葉は、順調に育っていれば季節に関係なく何枚も出てきます。

 

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 貯水葉

若い貯水葉の色は写真のような色でとても美しいです。我が家のアルシコルネの貯水葉は一年に左右1枚ずつしか出ません。ですから、とても貴重なんです。そして割にすぐ茶色く枯れます。写真は板付け後一年ですが、昨年向かって右→左と出て、今年は右からのはずが、左に出てしまいました。

 

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

上の写真は貯水葉の断面です。ビカクシダの貯水葉の役割は、そのスポンジ構造により水を溜めこんでおくことが目的で枯れてもその役割を果たしているので切り取ってはいけません。茶色い貯水葉もなかなかかっこよくて気に入っています。

 

胞子嚢は胞子葉の先端の裏側にあります。成熟すると少しずつ落ちてくるので、室内で管理するときはご注意を。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 板付け 育て方

 

ちなみに、アルシコルネを店頭に置いているガーデニングショップは少ないですよね。我が家では通販で購入しました。

 

AYANASさんには、たまに売りに出ています。すぐに売り切れてしまっているようですが...

 


もっともよく育つ環境

高温多湿が苦手です。直射日光を避けた明るい日陰、気温20〜25℃くらいで風通しのよい場所がベストだと思います。

 


一年を通した育て方

春から夏

気温が15℃以上になれば、屋外の明るめの日陰で風通しのよい場所で管理します。

4月中旬〜6月末頃まで 春になるとアルシコルネ・マダガスカルが目覚めるように貯水葉をだします。気温や湿度の点でもっともコンディションのよい環境なのだと思います。

真夏の高温多湿の時期の屋外は日中になると胞子葉がぐったりしてきます。真夏の日中(だいたいですが11時〜16時)は、冷房の効いた室内などに避難させたほうが安心です。

水やりはミズゴケを触ってみて、乾いていたらじょうろで上からかけてやります。あまりカラカラに乾燥させず、少し指でミズゴケを押してみて、中に湿り気を少し感じるくらいの状態を保っています。

肥料は2ケ月に一度くらい観葉植物用の固形肥料を貯水葉に触れないようにミズゴケの上に載せています。古い肥料と交換です。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

秋から冬

夕方肌寒くなり、15℃を切るようになれば室内で管理します。

日中は室内の窓際の明るい日陰で管理します。冬場でも暖かな日は日中の数時間屋外の日向に置きます。

水やりはミズゴケを触ってみて乾いていたらやるのが基本ですが、冬場は何日も乾かない日が続きますので、3〜5日に一度くらいのペースになっています。また、霧吹きで芽が出る中心部を潤すだけで数日済ますこともあります。様子を見ながら水を与えます。

肥料はいつも秋に置き肥したまま、交換せずに春を迎えています。

 

カイガラムシに注意

空気の流れの悪い室内では、カイガラムシがつきやすいです。同じ環境でもリドレイにはカイガラムシがつきませんが、アルシコルネはカイガラムシの餌食になりました。

ビカクシダ リドレイ アルシコルネ

ヒラタカタカイガラムシと思われます。褐色で硬い殻を持ち、分泌物がべたべたします。殻のある成虫は薬が効かないので、爪楊枝などでこそげ取ります。何度も駆除し、薬も散布しましたが、一度取りつくとしつこく最終的には、胞子葉を切り取りました。

 

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 剪定

 


鉢植えから板付けに植え替えるきっかけ

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 鉢植え

購入した時はまるで噴水か花火のようなフォルムだったアルシコルネ。胞子葉が大きく育ち、存在感抜群になったのですが、鉢とのバランスが悪くなってしまいました。日中、ベランダの明るい日陰に出すのですが、風が吹くとすぐに転んでしまいます。そこで、1年前になりますが思い切って板付けにしました。

 

板付け・植え替えに適した時期

5月〜8月頃が適しています。板付けや植え替えによって多少ダメージを受けますので、生長が活発な時期に行います。肌寒くなれば生長が緩やかになっていくので、それまでにダメージが回復していると安心です。

 


板付けの準備

アルシコルネを板付けするために用意し物は以下の通りです。

  • バージンコルク板
  • ミズゴケ
  • ベラボン
  • ワイヤー
  • ドリル
  • 木ネジ

うちでは、ビカクシダやエアプランツの着生に、バージンコルクをよく使います。表面に凸凹があり、根が張りやすいのが大きなメリットですね。エアプランツの寄せ植えを作る記事にも詳しく書いてあるのでよろしかったら見てください。

ミズゴケとベラボンは、アルシコルネの株をバージンコルクに着生させるのに使います。

ワイヤーは、バージンコルクにアルシコルネを固定するために使います。以前、リドレイを板付けした記事では最初に麻ひもを使いました。ですが、麻ひもは経年劣化するため、最終的にはビニール被覆のワイヤーに変えたので、今回は最初からワイヤーを使います。使用するワイヤーは、花や枝を誘引する園芸ワイヤーを使います。

ドリルは、バージンコルクに給排水用の穴を空けたり、ワイヤーを通す穴を空けるのに使います。

木ネジは、板付けが終わった後、ハンギングするためのワイヤーを固定するために使います。

バージンコルクですが、ガーデニングセンターでなかなか良いものが見つけられないので、うちでは通販で購入しています。

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鉢植えから板付けに植え替える手順

我が家で鉢植えから板付に植え替えた手順は以下の通りです。

 

鉢から株を取り出す

鉢からアルシコルネを取り出します。ですが、うちのアルシコルネは、貯水葉が鉢にぐるっと巻き付いていて、根も植木鉢の中にこびりついているようで鉢から株を抜き出すことができませんでした。ビカクシダは案外丈夫で、株の芽がでる中心部さえ傷つけなければ大丈夫なのですが、あまり時間をかけず、株の傷みも最小限で作業するに越したことはないですよね。

そこで、少しもったいないですが、鉢を割って株を取り出します。鉢をビニール袋などに入れて、ハンマーで割ると、鉢のかけらが飛び散りません。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

根や鉢に巻き付いている貯水葉を傷つけないように、鉢の周囲をハンマーで叩き、割れ目を入れます。

うちのアルシコルネは、鉢底の穴から根が出ていたのですが、こちらも注意深く割れ目を入れるときれいに取れます。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

鉢のかけらを手で取り除くと、完了です。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

ビカクシダにとって根は着生するためのものといいますがこんなに根が張るんですね。

 

根をほぐす

鉢の形にしっかりと根が回っていて、このままでは思った形や高さに板付けできません。ですので、思い切ってはさみを入れます。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

はさみは、下の写真のように十字にいれます。うちのアルシコルネは、ミズゴケを用土に使っていたので、割と簡単にはさみが使えました。ベラボンが入っていたら少しやりにくかったかもしれません。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

切れ目の深さは、板付けした際にちょうど良い高さになるように調整します。ちょうどよい高さで切りそろえてもいいと思いますが、切り取ってしまう必要もないので根を残し、十字に切り込みを入れて切った部分を外に広げた状態で植え付けました。

 

位置を決める

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

着生させる位置を決めたら、バージンコルクの表面の凹みに水を絞ったミズゴケとベラボンを混ぜて敷き詰めていきます。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

形を整える

その上にアルシコルネを置き、周りにミズゴケを盛り付けて形を整えます。ミズゴケは水に浸けた後、硬く絞って使います。

 

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

うちのアルシコルネは、鉢の直径よりも大きく育った貯水葉があって、葉の一部が丸まってしまっていました。植木鉢の時は、この貯水葉の端が丸まったフォルムが好きだったのですが、板付すると不自然です。どうにも形が整えられないので、思い切って貯水葉をカットしました。貯水葉がここまで育つ前に、もう少し早く板付けすればよかったと後悔したところです。しかし、もう片方の貯水葉が育ってきているので、今年の植え替えのタイミングは今しかないと思い決行です。

 

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

形を整えるために、結構大きく切り取りました。丸まった先をズボッと切り取り、全周切り取ってしまいました。雑菌が入って腐るかもしいう心配はありますが、完成後数日は水をきることで、切り口を乾燥させるつもりです。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

下の写真は貯水葉の断面です。結構分厚い葉で、少し硬いスポンジのような弾力がありました。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

バージンコルクに固定する

形がある程度整ったら、一度ビニールひもで仮止めします。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

ミズゴケごとアルシコルネを固定するために、バージンコルクに穴を空けてワイヤーを通します。バージンコルクの穴は千枚通しでも空けられますが、何か所も穴をあけるならドリルを使うのが簡単です。Φ2.5mmの刃を使いました。ワイヤーは花や木の枝を止める園芸ワイヤーを使いました。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

丸まっていたためカットした貯水葉のところは、形が良くないので、形を整えながら念入りに止めます。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

新しく出てきた貯水葉を傷つけないように、ワイヤーを通して裏で留めます。貯水葉がもっと生長すると、ワイヤーはすっかり隠してくれますので、とにかくしっかり留めましょう。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

中心の根が出るところは避けて株全体がしっかりと固定されれば完成です。5本の針金(穴は10個)で留まっています。あとはハンギング用に木ネジを裏面から2本差し、フックをかけるためのワイヤーを通して出来上がりです。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 


その後の管理と生長

〔2018年7月〕
板付け後は、明るい日陰でしばらく養生した後、季節がらベランダでハンギングしています。板付け時にカットした貯水葉も、しっかりと水を切ったせいか、雑菌が入った様子もなく自然と枯れた状態になっています。アルシコルネの貯水葉は枯れるとき中心から茶色くなっていってます。今回縁を切った貯水葉も切った縁からではなく中心から広がった枯れなので心配なしと判断しました。

水やりは毎日朝夕の涼しい時間帯に2回、じょうろでバシャバシャと水をかけています。

その後のビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

板付け時はまだ小さかった新しい貯水葉もだんだん大きくなってきています。ミズゴケをすっぽりと覆ってくれるまで、もう少しという感じです。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 貯水葉の生長

 

新しい胞子葉も芽を出してきました。赤ちゃん猫の手のようでかわいいですよね。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 新しい胞子葉

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 新しい胞子葉

 

〔2018年11月〕
冷えるようになり、日没前から朝10時までは室内に取り込むようになりました。鉢植えからコルク板付けに変えて胞子葉の生え方が変わり、乱れうち花火のような展開です。胞子葉も一段と長く枝分かれして造形的に美しくなりました。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

かなり前に飛び出しているのですごくボリュームがあり迫力あります。胞子葉の表はトリコームが薄くて光沢があるので、スポットライトなど当てると引き立ちますね。

胞子葉はコンスタントに出てくるのですが、貯水葉は、春から初夏にかけて左右に一枚づつ立て続けに出て停止してます。年に2枚と決めているのか、水やり頻繁にしているので貯水の必要ないのか…。貯水葉も割合早く茶色くなってしまいます。それはそれで渋くていい色合いです。

秋になって空気が乾燥しているせいかミズゴケの乾きやすくなっています。向かって右半分はほとんど貯水葉残っていないので、ミズゴケを触って水やりの頻度を決めています。貯水葉にすっぽり包まれているより水やりしやすいですけどね。やっぱり貯水葉生えるの待ち遠しいです。来年の春ごろになるのかな…。

 

〔2019年5月9日〕
ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 板付け 育て方

冬〜早春にカイガラムシの被害にあい、特に被害がひどい古い胞子葉を3枚切り取りました。暖かくなったのでほぼ外で育てていますが、上の半年前の写真との比較のために室内で撮影しました。

 

〔2019年5月30日〕
ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル

 

〔2019年6月30日〕
もう片方の貯水葉も出てきました。貯水葉がまだ板付けしたときの針金が見えたままなので、早く覆って欲しいです。

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 貯水葉

 

子株を発見!

〔2019年6月30日〕
ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 子株

ビカクシダ アルシコルネ・マダガスカル 子株

板付けしてから1年経ち、子株が生えているのを発見しました♪。

子株は全部で5つ出てきたので、7月中旬に株分けしました。詳しくはこちらを見てください。