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ビカクシダ スパーバム

スパーバムを育てて1年経ちます。購入したばかりのころから比べるととても立派に生長しました。スパーバムはビカクシダの中でも丈夫で育てやすいと思います。貯水葉ばかりでまだ胞子葉は出てきていませんが、白いトリコームに包まれた新しい貯水葉は、ずっと見ていても飽きないくらい美しいです。我が家のこの1年の育て方と生長の記録を紹介します。

1年のまとめ記事です。購入時についてはこちら、夏の育て方についてはこちらもご覧ください。

目次


一年でどれだけ生長する?

下の写真は、左が去年の2月下旬、右が現在〔2018.3.5〕の様子です。

天井のスパーバムビカクシダ スパーバム 1年目

左は、生長した貯水葉も小さく、苔玉を覆うまでに至りませんが、次々と出る貯水葉は出るたびに大きくなって上部の切れ込みの数が多くなり長く複雑になります。苔玉を覆うように育つので、正面から見ると中央で少しくびれて上部が広がる形になります。苔玉のハンギングスタイルは、このように植木鉢や板付けとは少し違ったフォルムを形成するので、今後の生長が楽しみです。

貯水葉は、我が家に来て、左写真の新しい葉を1枚目として、右写真の新しい葉が6枚目になります。左右交互に貯水葉が育ちます。1枚の貯水葉の芽が出て育ち、次の貯水葉の芽が出てくるまでは2か月半〜3か月です。夏場は少しだけ生長が早いですが、冬場でも室温が安定して暖かいと止まることなく順調に生長します。

大きさや部屋での存在感については、1年前はこんな感じでしたが、

リビングのスパーバム

現在〔2018年3月5日〕では、このくらいに生長しました。少し存在感出てきました。スパーバムはのびのび育てると巨大化するようですが、まだまだ大きくなってほしいと思っています。

スパーバム


ビカクシダ・スパーバムの特徴

葉は貯水葉と胞子葉と二種類ありますが、スパーバムの場合ある程度大きくならないと胞子葉は出てこないようです。胞子葉はその名の通り胞子を付ける葉です。我が家のスパーバムはまだ胞子葉が出ていません。

貯水葉もその名の通り水を貯える葉です。

貯水葉の役割

貯水葉は枯れると水を貯えるスポンジのような働きをするので、枯れても取り除かないようにします。元々ビカクシダの原産国では乾季と雨季がありその環境で生存するためのしくみですよね。よくできていると感心します。

また、上部の切れ込み部分が開いたようになっていて、雨を効率よく受けたり、虫の死骸などを集めて分解し養分にしているようです。外で水をかけてやるときは、この上の部分に葉と葉の間にも水が行き渡るように水をかけてやります。また、固形肥料なども枯れた葉の隙間や苔玉の上に置くようにしています。

スパーバム 上部

トリコームの役割

スパーバム 新しい貯水葉

若い貯水葉では、葉の表面を覆う白くふわふわしたトリコームがびっしりと生えており、葉が生長して大きくなるにしたがって、伸びる端のほうのトリコームが薄くなっていきます。トリコームは、強い光から身を守る役目や、空気中の水分を取り込んだり蒸散を防いだりする役目、さらに害虫からもを守る役目まで持っています。何かに当たったりすると簡単に剥がれてしまうので注意が必要です。

若い貯水葉はずっとみていても飽きないくらい美しいですよ。


1年間の育て方

10月末〜3月末、肌寒くなる時期から冬の間、暖かくなるまでは主に室内で育てる

朝夕が肌寒く感じる頃になるとそろそろ室内で管理します。日中は、日差しが入る窓辺に吊るします。我が家では、昼間だけフィカスウンベラータの幹にフックで引っ掛けています。

スパーバム フィカスウンベラータ

また、冬でも日差しが暖かく感じる日はわずかな時間でも外に出して日光浴させてます。葉焼けしない程度に葉に当てることは必要なので、日中はできるだけ暖かく日差しが入るところに置くといいです。室内では、空気清浄機や換気で多少空気の流れがあれば、スパーバムは問題なく育てることができます。

冬の水やり

水やりは、苔玉の底の表面を触って乾き具合を確かめてから水をあげるといいです。苔玉の表面が少しパサついているけど中は湿っているくらいの状態を保つようにしています。ご自宅の環境での勘をつかみましょう。

苔玉の表面が湿っている状態のときは、1日〜2日に一度、霧吹きで葉に満遍なくかけてやるくらいにしています。

冬場は空気が乾燥していますし、我が家では陽の入る窓辺では日中の室温が23℃前後になります。なので案外水やりが必要な場合がありますので、基本ご自宅の環境に応じて、水やりの頻度を加減すればいいでしょう。

苔玉のハンギングスタイルは、風通しもよく乾燥しやすいので、多少水やりを多くしても過湿で腐るといった心配はありません。

苔玉の表面が乾いているときは、日差しが暖かい日中外に出して、水を上からじょうろでかけてやります。

バケツに水をためて丸ごと浸け、苔玉に水を十分に含ませるのもいいと思います。冬場は蛇口からの水はとても冷たいので、しばらく置いたり暖かい水を混ぜて常温にしておくといいです。バケツに浸けるのは、この冬の期間3回くらいだったので、月一度くらいのペースでしょうか。大切なのは、苔玉の湿り具合を確認することです。

4月から10月中旬、暖かい時期から真夏、秋くらいまでは外で育てる

15℃以上で暖かくなると、一日中外で管理します。10℃以上あれば生育するとのことですが、適温が20℃〜30℃なので、屋外と室内、穏やかな気温の方で育てると順調ですね。

4月から6月上旬くらいの日差しが柔らかく温暖な時期がスパーバムに一番適した環境です。生長スピードも上がります。

水やりの頻度やタイミングは、やはり苔玉の底の状態を触って判断するのが良いように思います。

春は朝に1回、初夏からは朝夕2回じょうろでじゃぶじゃぶと内部全体に行き渡るように上から注ぎます。また、霧吹きで貯水葉全体にまんべんなくミスティングしています。水やりの回数を少なくしたい場合や乾きがはやい場合は、苔玉に十分水を吸わせるように丸ごと水に浸けるのもいいです。7月に入ってからはだいたい朝夕2回の水やりとミスティングで順調でした。

夏の場合は特に、気温の上がらない朝夕に水やりします。日中の高温時に水をやると、蒸しているのと同じ状態になり腐ってしまいます。また、直射日光にさらすと葉焼けするので、風通しのよい明るい日陰に置いています。

風通しのいい場所で育てることは結構大事だと思います。風通しがよいと蒸れにくいので、少しくらい水やりが多くても過湿の心配がなくなり楽に育てられます。元々東南アジアの熱帯に生息する植物ですので高温多湿を好みますが、日本の夏は温度が高過ぎるため、濡れた状態で気温が上がれば蒸し野菜と同じになってしまいます。

8月 真夏は要注意 直射日光に当てなくても熱風でも葉焼けする

真夏は直射日光に当てないように注意しましょう。また、日陰でもサウナのように高温多湿が過剰の場合は要注意です。

2017年の真夏、いろいろ置き場所を工夫したのですが、結局葉焼けを起こしました。その時の状況は、朝のみ陽に当て、11時頃から日陰に移して管理していても、数日サウナのような温風が吹き荒れる日があって、気が付いたら新しい貯水葉の切れ込みの先が縮こまった感じになって伸びなくなりました。

スパーバム 真夏のダメージ

また葉の縁も薄く縮れてビラビラして乾燥しすぎた薄焼き卵かクレープの端のようです。

スパーバム 真夏のダメージ

結局少しずつは伸びましたが、葉の切れ込み部分は上の写真のまま生長が止まり、いじけた感じの葉になりました。スパーバムの貯水葉は、熱に弱いと実感しました。フィカスウンベラータなど観葉植物は、徐々に陽に慣れさせると案外直射日光にさらされても日焼けしにくいものですが、スパーバムは、陽に当たらなくても葉焼けしてしまうのですね。熱風が吹く日は、冷房のかかった室内へ避難させるのが得策です。

ですが多少葉焼けしても陽に当てることは大切です。遮光ネットをつかったり、午前中の穏やかな時間帯だけ陽に当てたり、木漏れ日が当たるところで過ごさせるとよいですね。葉が焼けてしまっても株が元気ならまた新しい貯水葉が生えてきます。

気温の上がらない早朝や夕方、日陰の部分に打ち水するのも効果的です。植物たちの水やりを兼ねると面倒ではないですね。打ち水の効果で、気温が下がる他、自然な空気の対流ができ、風通しもよくなります。

 


肥料のあげ方について

うちでは固形肥料を冬場は3か月に一度、夏場は2か月に一度くらいあげています。

写真は、2017年の夏のものですが、観葉植物用の固形肥料を苔玉の上部に置いていました。毎回水やりの度に少しずつ溶けていくようにしています。肥料好きなようですね。

スパーバム 固形肥料

下は、貯水葉が増えてからの写真です。枯れた貯水葉の間に肥料を入れています。

スパーバム 肥料

スパーバムは、個性的なフォルムと貯水葉が美しいのが魅力です。また、とても丈夫で育てやすいと思います。

暖かくなれば、また生長の様子をご紹介します。