チランジア・キセログラフィカの育て方:着生は必要? 発根するとぐんぐん育つ

〔2022.06.02〕最近の様子を載せました。

チランジア・キセログラフィカ
2022.06.02

ぐっと葉が増えバリュームが出てます。やはり年数経つと葉の重なりが密になり、見た目も美しくエレガントです。購入したころと比べるとかなり大きく生長しています。

〔2017.07〕

チランジア・キセログラフィカ
2017.07

2017年の7月にチランジア・キセログラフィカのLサイズ〔直径約18cm〕を通販で購入、約5年が経過しました。2018年の4月に発根してます。

夏期はベランダで夏を越し、11月頃から冬季は室内の明るい窓際で育てています。発根してからは、葉と葉の間の水タンクが大きく発達し、いつの間にかぐんぐん生長しました。キセログラフィカの生長には発根がカギのようです。

購入時から現在にいたるまで順調に育ってきました。我が家の育て方を紹介したいと思います。

チランジア・キセログラフィカを購入する時のポイント

色々な大きさを比較的安価で入手できるので通販はおすすめ

チランジア・キセログラフィカ
2017.07

我が家のキセログラフィカは通販で購入しました。シルバー系の葉が美しく、傷もなく元気な状態でLサイズで¥3,024でした。16㎝~20㎝と書いてありました。葉が丸まったところの外径で測ってみると18㎝くらいありました。ネットで植物ってどうかと前は思っていましたが、通販のほうが価格が安く、良い状態のものが簡単に入手できると思うようになりました。ガーデニングショップの場合は、エアープランツの取り扱いに慣れている質の高い店となると限られてきますよね。自然光のあたらない所に長時間放置されている場合や、実際の店舗ではエアープランツを手に取ってみる客も多いのでトリコームが取れたり傷んだりするケースもあるかとも思います。

また、通販では大きさが豊富なのも魅力です。キセログラフィカの大きいのは確かにぐっと高価になってきますが、それでもお買い得価格だったりします。レビューを見て高評価であれば、ほぼ満足がいくものを入手できます。

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生長は非常にゆっくり、なので希望の大きさのものを入手する

購入後から半年、夏から冬の間に全体に葉が伸びて新しい葉が5枚ほど出ました。姿や大きさのイメージは購入時と変わらないのですが、測ってみると直径23㎝くらいありました。葉にボリュームが出た分、大きくなっていました。

5年経過した現在、縦に伸び葉数が増えて、ボリュームはかなり大きくなって一気に生長した感じがしますが、植木鉢に植えて立体的に育てているので、直径は30cmくらいです。ただし、鉢を取って植物だけを直置きすると形がひしゃげてもっと直径が大きくなるとは思います。

チランジア・キセログラフィカ
2022.06

生長はとてもゆっくりです。春から夏にかけて屋外で育てれば、また発根すれば成長は速くはなりますが、目に見えて大きく育てるのにはやはり数年かかります。

キセログラフィカは、大きいとかなり印象的で、お部屋に飾っても存在感があります。生きたインテリアとお考えなら、初めから好みの大きさのものを購入するほうが、満足度は高いかと思います。

着生は必要?株の生長について

根のない株を購入したら、発根までに1年以上かかる場合もある

エアープランツは見映えの問題で根が切られて販売されている場合が多いです。エアープランツは葉から水分を吸収するので、根は着生するためだけのものだからです。エアープランツは、湿度の高い場所を好み、環境が気に入れば根を伸ばすということですが、一度切り取られた根元から根が生えるのに時間はかかります。

発根させるには…根を伸ばす条件

  • 穏やかな日差しと25℃前後の温暖な気温
  • 風通しのいい場所
  • 適度な水やり

上の3点は、生育にもよい条件ですが、発根するには下の2点の条件が重要かと思いました。

  • 根の生える部分に適度な湿り気のあるものが接触している
  • 場所を固定して動かさない

4月下旬ごろの穏やかな日差しと風通しのよい屋外のデッキの上に、動かすことなく1週間程度置いていたら、いつの間にか発根していました。水やりは毎日、朝夕満遍なくミスティングしたり、じょうろで水をかけ逆さまにしてぱっぱっと水をきってその場に置くというふうで、写真のような状態で放置です。

チランジア・キセログラフィカ

初めは1mm程度の突起がいくつかでている感じでした。多少は移動させてましたが、基本放置で水やりだけ続けていたら、約3週間で、下の写真くらいに根が伸びました。

〔2018.5.28〕

チランジア・キセログラフィカ 発根
2018.05.28
チランジア・キセログラフィカ 発根
2018.05.28

水やりのときもデッキの上で水をかけていたので、結構湿った上にキセロは置かれていました。これも発根には良かったのだと思います。つまり根が出てくるあたりが適度に湿っていると発根しやすいのだと思います。

更に1ヶ月経過した状態が下の写真です。根の数が増えていますが意外と伸びていません。

〔2018.6.25〕

チランジア・キセログラフィカ 発根
2018.06.25

やはり水やり時にひっくり返して水切りしたりするのがいけないのかなという反省と、そろそろ着生できる何かを与えてあげなければと思いました。

流木に着生させるか、植木鉢に植えるか

キセログラフィカは、どちらかといえば、植木鉢で育てる方に向いているようです。とはいってもなかなか気持ちは定まらず…。とりあえず軽石とベラボンを混ぜた植木鉢に、キセログラフィカを置くことにしました。固定はせず置くだけです。

〔2018.7.10〕

チランジア・キセログラフィカ 植え付け 鉢 用土
〔2018.7.10〕
チランジア・キセログラフィカ 植え付け 根
2018.07.10

約2週間ですが、6月25日に比べ根が伸びています。ベラボンをつかんでますね。

〔2018.10.05〕

チランジア・キセログラフィカ 植え付け 根
2018.10.05

かなり発根しました。

〔2019.03.24〕>

チランジア・キセログラフィカ 根
2019.03.24

根の数もだいぶ増えてきました。

〔2019.08.03〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2019.08.03

かなり根が伸びて鉢の内側にはり付いて、植木鉢から簡単に抜けなくなりました。新しい根も太く何本も出ています。植木鉢の中のベラボンを追加して根を覆ってやりました。

着生は必要か

着生させるかどうかはお好みだと思います。ただし、発根して着生するとぐんぐん生長しますね。バークチップや流木などに着生するようキセログラフィカを固定する方も多いかと思いますが、根が出てきてから着生させることを考えても大丈夫だと思います。発根だけでも上記のように大分時間がかかります。何かに固定してしまわずに単体で扱えるようにした方が水やりが楽なので、我が家では植木鉢の上に置いてるだけで、固定していませんでしたが、約1年で自然に着生し植木鉢から取れなくなりました。水タンクの水を切るときは、今は植木鉢ごとひっくり返しています。中に入った軽石やベラボンも根が張って落ちなくなりました。

また、造形的な点では、キセログラフィカはそのまま置くとくしゃっと横に広がりますが、植木鉢に着生させるとカールした葉が下に向かうので、立体的な造形になります。

生長の様子

〔2018.05〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2018.05

〔2018.10〕

チランジア・キセログラフィカ 生長
2018.10

5月から新たにでた葉は数枚なのですが、上方向に持ち上がるように生長してます。発根によるものか、夏が成長期だからかわかりませんが、非常に立体的になり葉が大きくなるのが若干はやく感じられました。

〔2019.03〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2019.03

10月から大きな成長はないように見えて、葉が幅広く長くなっています。

〔2019.08〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2019.08

横から見ると生長が若干わかりやすくなります。

〔2020.04〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2020.04

上にも横にも張り、ボリュームが出ました。なにより葉の数が多くなってます。矢印は2019年8月に葉焼けさせてしまった痕です。

〔2020.11〕

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2020.11

2019年8月の葉焼けの痕が矢印の所なので、それから上の葉が1年3ヶ月間の生長を表しています。こうしてみると、大きくなるにしたがって生長が加速している気がします。特に今年の夏期に著しく生長しています。

エアープランツ チランジア・キセログラフィカ
2020.11

〔2022.06.02〕

チランジア・キセログラフィカ

ボリュームが出ました。葉が密でいい感じです。葉も長くなり美しくカールしてエレガントですね。自画自賛ですが。

キセログラフィカの育て方・水やり

キセログラフィカの我が家の日常の管理についてをまとめてみます。

育てる環境

適温は20℃~30℃くらいです。暖かな季節は、屋外で育てることをお勧めします。やはり植物なので、自然の光や風通しが必要です。直射日光を避けて、屋外の風通しのよい明るい日陰で育てます。

夏は、特に直射日光を避けます。遮光ネットを使って遮光してもいいですし、我が家では風通しの良い日陰に置いていました。

チランジア・キセログラフィカ ベランダ

秋口肌寒くなってきたら、室内の日差しの入る窓際で直射日光を避けて管理します。室内では、エアコンの風が直接あたるような場所は避けます。風通しに関しては、空気清浄機などを使用するといいですね。空気が動いているのでそれで十分だと思います。

冬場も室内の日差しの入る窓際で管理します。冬場の室内は乾燥しがちなので加湿器も使用すると植物も快適です。

チランジア・キセログラフィカ 冬

春が近くなってきたら、お天気の良い日は、陽当たりが良い場所は結構暖かいので、日中数時間だけでも陽に当ててあげるといいですね。春に向けて少しづつ屋外に出す時間を長くしていきます。

真夏の激しい日差し、短時間でも葉焼けするので要注意

真夏の直射日光、短時間でも侮れません。また部分的にでも光が当たったら葉焼けします。葉焼けさせてしまうともとに戻りません。エアープランツの生長はゆっくりなので、葉焼け部分が隠れるまで、相当時間がかかります。写真は、夏に葉焼けさせた傷跡ですが、8ヶ月たって上の葉が生長しても間からやっぱり見えています。葉焼けすると色が変わるだけでなくその部分が縮れてしまいます。

チランジア・キセログラフィカ 葉焼け

水やりの仕方

基本的にキセログラフィカは、案外水やりを頻繁にしたほうが生き生きします。ただし、室内管理しているときは数時間も濡れた状態で放置しないようにしましょう。また、霧吹きでミスティングする場合は、葉先までしっかり水をあげましょう。そうしないと葉先が枯れてきてしまいます。

室内管理及び冬場

霧吹きで水を満遍なくかけてやってもいいですが、キセログラフィカは結構、水が好きです。

我が家では発根する前はバケツやボウルに水をはり、株全体をザブンと水にくぐらせ、根元を持ってパッパッと振って水を切ります。冬場で室内管理する場合は、葉の付け根に水がたまらない様に注意します。我が家では葉の付け根に水が溜らないようしばらく逆さまにしています。水が切れたら元に戻して水やり完了です。キセログラフィカを水に浸けておく必要はありません。くぐらせてすぐに引き上げています。

冬場は室内管理で朝に1日~2日に1回程度、水やりしています。出来るだけ明るい窓際に置き、安定して20℃前後の室温があるといいですね。しかし、冬場は室内が乾燥しがちです。環境に応じて水やりの回数を加減しましょう。上記の基本のやり方で水をやります。キセログラフィカに水やり後、半時間くらいで葉が乾くようなの環境なら、毎日水やりしても大丈夫です。

発根後、鉢置きにしてからは、霧吹きで満遍なくかけることが多くなりました。冬場でも室温が安定して20℃前後と暖かいので朝夕霧吹きで水をあげていました。やはりミスティングするときも室内では葉の付け根に水がたまらないように気を付けます。

発根後でも時々、植木鉢からキセログラフィカを取り外し水にくぐらせることもしています。

葉先が少し褐色になって枯れてきたら水がたりないか、全体に十分行き渡っていないのだと思います。そうならない前に対策したいものですね。

屋外管理及び夏場

発根してからは、夏場では屋外で気温の上がらない早朝と夕方に1日2回、じょうろで水をかけて、風通しの良い明るい日陰で管理します。屋外では葉の付け根に水を溜めたままにしておくとよく育ちますが、必ず風通しのよい場所においてください。風通しがいい明るい日陰では、そのまま葉の付け根に水を溜めていても大丈夫です。ですが、気温が非常に上がる時は、水が溜まっていると蒸れるので、昼間は葉の付け根の水を切っておくほうが無難です。気温が過激に上がらない日は、早朝水やりして、夕方にもう一度葉の付け根に溜まった水を入れ替えるように水やりします。

葉の付け根に水を溜めるようになると、沢山水を欲するのか溜める部分の容積が大きくなっていきます。下の写真は、2年前の7月初旬と10月中旬〔現在〕の写真ですが、葉の付け根の水タンクが大きくなっています。キセログラフィカは本当に水好きなんですね!

〔2018年7月初旬〕

チランジア・キセログラフィカ 水やり
2018.07

〔2018年10月中旬〕

チランジア・キセログラフィカ 水タンク
2018.10

〔2020年11月〕2020年末では、こんなにタンクが生長してます。

チランジア・キセログラフィカ
2020.11

夏の日中の水やりは厳禁。気温が低い朝と夕方に

また、気温が上がる時間帯に水やりするの厳禁です。植物を蒸しているような状態にするからです。これはキセログラフィカだけではなく、どの植物でも同じですよね。我が家ではベランダの日陰のデッキの上などに置いていました。気温の上がらない早朝や夕方、ベランダの日陰の部分に打ち水をします。他の植物たちの水やりを兼ねると面倒ではないですね。打ち水の効果で、気温が下がる他、自然な空気の対流ができ、風通しもよくなります。

ソーキングについて

毎日水やりをしていると長時間水に浸けるソーキングは必要ありません。ソーキングには賛否両論ありますが、葉で呼吸している植物にとって長時間水に浸けるとその時間分呼吸できないことになります。よほど水分不足で枯れかかっているなどの緊急事態ならともかく、いつもの水やりで適度な潤いを持たせてやれれば、あえてソーキングは必要ないと経験的に思います。室内管理しているときは、半日経っても葉の付け根や根元が乾かない状態は良くないのでそれだけはご注意を。

肥料について

我が家では真夏を除いて肥料をあげています。肥料も適量与えた方がよく生長します。冬場は肥料を与えなくてもいいのですが、冬場でも明るく暖かい室内の窓際で育てると案外生長しているので間隔を空けて与えています。

春・秋は1週間に一度、冬は2週間に一度くらいのペースで、観葉植物用の液体肥料を通常より2倍薄めて与えます。ハイポネックスなら1000倍ですね。水に全体つける場合は溜めた水の中に、じょうろでかける場合はじょうろに入れます。霧吹きの場合は、霧吹きの中にスポイトで液体肥料を数滴落とします。

花ごころの『多肉&エアプランツの活力 ハリ・ツヤうるおい液』やイポネックスの速攻スプレー液などの葉から吸収させる活力剤も時々使用しています。

活力液に関しては、もともと問題なく育っている植物に使っても効果が目に見えてわかるというわけではないのですが、葉がつややかで綺麗を維持する安心材料として使っています。


存在感抜群で、育て方も簡単なキセログラフィカ。いちど育てたらとても愛着がわきますよ。

チランジア・キセログラフィカ
2022.06.02

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