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〔2019年5月26日〕

リドレイをコルク板に着生させてから約1年10ケ月です。順調に貯水葉も胞子葉も出して育っています。鹿の角を連想させる胞子葉も葉脈のメリハリが美しいキャベツのような貯水葉もスプーンのような形状の胞子葉もどれもユニークでかっこいいです。

それでいて、下の一年前と比較してみて分かるのですが、リドレイって、1年や2年といった短期間に株のサイズはそんなに大きく成長しないのです。厳密に言うと、サイズが大きくなるのにかなり時間がかかるのでしょう。うちにあるスパーバムやアルシコルネに比べると、格段にゆっくりです。これって、家で育てるのにわりと好都合だと思います。サイズがみるみる大きくなると扱いにくい面もありますし、部屋に置くのにちょうどいい大きさっていうのありますよね。

リドレイを育てていて、育てるのが難しい植物だと感じたことはありません。特殊な育て方もなく、日常的に環境と水やりを適度に気配ってやれば、その環境になじみ美しくそだってくれます。そんなわけで、丈夫で育て方も簡単、かっこいいリドレイの我が家での育て方をご紹介します。

 

リドレイ 室内

なお、リドレイをコルク板に着生させるときの注意点をまとめた記事はこちらにあります。
リドレイの仲間のアルシコルネ・マダガスカルを鉢植えから板付けに植え変えた記事はこちらにあります。
マダガスカルエンセの記事もこちらにあります。よろしかったら見てください。

 

目次


リドレイの特徴

貯水葉

貯水葉はその名の通り、水を貯える機能を持っています。キャベツのような形状と葉脈に沿って凸凹が流れるようにしわになっているのが特徴です。きれいにしわを形成して根の部分を包み込んでいます。ビカクシダの根は着生するためのもので、雨が頻繁に降らない環境にもある程度耐えられるよう貯水葉が水を蓄えているのです。なので水やりが多ければ貯水葉の役割がなくなってしまいます。貯水葉が定期的に出でくるように、適度な水やりを心掛けるといいですよ。どちらかといえば過湿にしないように。多少水が切れていても大丈夫なくらいです。

適度な水やりをすれば、季節に関係なく順調に定期的に貯水葉をだします。

 

胞子葉

購入するときは、胞子葉の葉の太い細いや葉の分かれ方や形状の特徴には、個体差があります。なので、好みの胞子葉を選びましょう。ネットでも現物の写真などで選んだり、ショップに問い合わせてみるといいですよ。順調に育っていれば、あまり季節に関係なく胞子葉が出てきます。胞子葉一枚にスプーンのような形状の胞子嚢が2つ付いています。

 

胞子嚢(ほうしのう)

リドレイの胞子葉が生長すると丸い葉の部分が茶色くなってきて、胞子が出来ます。茶色くなってから胞子が落ちるまで、1ヶ月強かかりました。胞子は塊でごそっと落ちます。

ビカクシダ・リドレイ 胞子

ビカクシダ・リドレイ 胞子

上の写真は胞子が少し落ちた状態です。胞子はふんわりモフモフしてます。不思議な手触りでした。

 


リドレイを育てるときの注意点

貯水葉は傷つきやすいので要注意

ビカクシダ・リドレイ 葉が黒くなる

貯水葉はとても柔らかくて傷つき易く、傷がつくとすぐに色が変わり、その範囲が広がっていきます。傷をつけないようにできるだけ触らないのが一番ですね。もし傷をつけてしまったら、雑菌などが入らないように注意し、水やりを控え傷口を乾燥させるのが良いです。その部分は茶色く枯れてしまいますが、全体に広がったり芽が腐ったりしなければ、いずれ次の貯水葉が生えてきます。

 

貯水葉に突然穴があいたら…虫退治

ビカクシダ・リドレイ 虫食い

順調に育ちつつある貯水葉に突然穴が開くとそれは虫の仕業の可能性が高いです。柔らかく美味しいのでしょうか。

朝、一つ目の穴を見つけたので、オルトランを貯水葉と板の隙間に振りかけましたが効果なく、翌朝二つ目の穴が開いてました。「ベニカXファインスプレー」殺虫殺菌剤を貯水葉と板の隙間や空いた穴から中へスプレーすると効果があり、その後穴が開くことはなくなりました。

殺虫剤は、貯水葉と板の隙間をぐるりと、穴の中にスプレーした後、水苔や土に行き渡るよう水やりしました。農薬が強すぎて枯れるのも心配だったので、スプレー後、水やりというやり方にしたのですが、効果もあり、貯水葉に害もありませんでした。

結局、どんな虫か発見できなかったのですが、夜間に葉を食べていましたね。アリや蜘蛛、ダンゴムシなどと貯水葉のなかは、住み着くのに快適なようです。我が家は上階なので、虫の害は地上に比べるとごく少ないのですが、寒くなって室内に持ち込む時は、室内に虫まで持ち込まない様、気を付けたほうが良さそうです。

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Gの仕業かも

8月、9月と順調に貯水葉が出てきました。しかし、10月に入ると生えてきたばかりの貯水葉がかじられているのを発見!

ビカクシダ・リドレイ 貯水葉 かじられる

ビカクシダ・リドレイ 貯水葉 かじられる

 

若く小さな貯水葉をかじられるとショックですが、貯水葉はいずれまた生えてくるもの。それより、食べたのは何者かということです。実は、数日前、ベランダの大掃除をしたときのこと、ベランダの床に敷いているレンガを取り除いた時、赤茶のものが、ササササッとデッキの下へ逃げ去りました。まぎれもなくGです。リドレイを食べたのもGに間違いないような気がします。

葉に穴が開いているとしたらヨトウムシの可能性もありますが、ヨトウムシは葉脈を残して食べます。これは葉脈もがっつりと食べているので顎がしっかりした奴の仕業ですよ。

ベランダのデッキの下やレンガの隙間は、虫の温床になりやすいのです。定期的にきれいにしないと!!!!!です。

 

虫退治には、まずは水に浸ける

貯水葉内部に虫がいるかもしれないので、とりあえず水攻めです。コルク板は浮くので、レンガで押さえて貯水葉のてっぺん超えるところまで水に浸けること30分。肺呼吸するやつらは苦しんで浮いてくるかもと思いましたが全く出てきませんでした。ただフンのようなものが多数でてきました。貯水葉の裏側に空気だまりでもできていたら虫はそこで生き延びることができるので、水攻めもなかなか完全に行うのは難しいです。

ビカクシダ・リドレイ たらいで水やり

 

どのくらい浸漬させると虫は窒息するのか、調べてもよくわかりませんでしたが、リドレイを長時間水につけるのも心配だったので、30分くらいで切り上げ、貯水葉の隙間からベニカXファインスプレーを散布しました。ベニカは、上記の穴あきのときも使って大丈夫だったので…。ただし原液そのままだと薬害がこわいので水で薄めるような使い方してます。

ちなみにダンゴムシはエラ呼吸できるし、蜘蛛は水の中で長時間耐えられるようです。

 

その後、新しい貯水葉がまだ生えていないのですが、被害は広がりませんでした。かじられた貯水葉もかじられた部分をカバーするように育ってます。

ビカクシダ・リドレイ

 

その他の虫・病気

我が家では、リドレイとほとんど同じ環境でアルシコルネも育てています。

ビカクシダ・リドレイとアルシコルネ

写真奥のアルシコルネはカイガラムシの被害にあっていますが、リドレイはカイガラムシの被害がなく育っています。リドレイは他のビカクシダよりもカイガラムシに強いのでしょうかね。

 


陽当たりの管理

夏…直射日光を避ける

ビカクシダ・リドレイ

リドレイは陽当たりを好みます。ですが、日本の夏はリドレイには暑すぎるので、直接陽に当てないようにして、風通しの良い明るい日陰で管理します。

 

秋…柔らかい日差しには当てる

10月を過ぎてからは、日差しも柔らかくなってくるので、午前中はベランダで陽に当て、午後はベランダの明るい日陰で管理しています。

 

冬…15℃切ったら室内へ

気温が15℃を下回ると室内で育てます。室内でも陽の当たる所に置くましょう。

我が家では室温が25℃前後なのですくすくと育っています。ガラス越しに直射日光が当たる場所に日中置き、陽が沈む夕方ごろから壁に飾っています。

室内では、空気清浄機やサーキュレーターを使って空気を循環させていると水やりのあとも適度に乾燥するのでいいでしょう。

12月でも日差しが暖かく風のない日は、昼前後数時間、外で陽に当てることもあります。冬場でも直射日光が当たるデッキの上などは25℃くらいある場合があります。やはり外の方が風通しがいいので、外に出せそうなときは、外で日に当てるほうがいいです。外に出すときは、気温をチェックしてくださいね。

 

春…暖かい日は陽に当てる

日中15℃以上の暖かい日は、10時〜16時くらいまで、陽当たりのよいところに出しています。まだまだ夕方になると冷えるので、夕方には部屋にいれています。

ビカクシダ・リドレイ

徐々に暖かい日が増え一日の最低気温が15℃以上になると一日中屋外で管理します。4月から梅雨に入るまでは爽やかな風が通り、気温もいい感じなので、リドレイも順調に育ちます。

 


水やりの仕方

夏…朝夕水やり

夏の間は、水苔の乾き具合を見ながら、ほぼ毎朝夕じょうろで水をかけて水やりしています。

水苔は完全に乾いてしまうとパリパリになって水をはじいてしまうので、完全に乾く前に水やりしています。水をかけたら、はじかずにふっくら吸水するくらいのタイミングです。

 

秋…朝だけ水やり

10月になってからは、天気が良く、気温の高い日は、水苔の乾き具合を確認しながら、朝だけじょうろで水をかけています。日中、風通しの良いベランダに置いているので、翌朝になると結構乾燥しています。

天気の悪い日は、水苔の乾き具合では水やりは控えます。また、気温の低い日は室内に取り込み、水苔の乾き具合を見ながら水やりします。

リドレイは根周りの過湿を嫌うビカクシダです。うちでは、貯水葉の内側には、購入時に使われていたベラボンを出来るだけ残すようにして着生させました。そしてコルク板とベラボンの間や、ベラボンと貯水葉の間に水苔を入れています。水苔がまだ湿っていても、ベラボンは少し乾燥気味になっていることがあるので、この水苔とベラボンの組み合わせが水分の調整にうまく働いている気がします。

 

冬…乾いていたら水やり

冬場でも、陽当たりがよく室温が20度以上ある場合は、特に気を使うことなく、水苔が乾いていたら水やりをしています。一番冷え込む1月〜2月はまだ経験していませんが、気温と陽当たりを考慮して、水やりの頻度や与える量を加減すればいいと思います。

 

春…朝だけ水やり

天気が良く、気温の高い日は、水苔の乾き具合を確認しながら、朝だけじょうろで水をかけています。春は風が通るので、翌朝になると結構乾燥しています。

天気の悪い日は、水苔の乾き具合では水やりは控えます。また、気温の低い日は室内に取り込み、水苔の乾き具合を見ながら水やりします。

一日の最低気温が15℃をこえると、夜も外で管理します。

 

貯水葉で株元が覆われたときの水やり

水やりはじょうろで水をかけてやっていますが、貯水葉がコルク板をしっかりと覆ってしまったので貯水葉の内部まで水を行き渡らせるために、大きめのたらいを購入しました。

折り畳み たらい ソフトタブ

ソフトタブ 側面 高さ

大きさは、幅60cm×奥行40cm×高さ24.6cmで、折りたたむと高さが10cmになります。

 

ビカクシダ・リドレイ ソフトタブで水やり

着生させたコルク板がすっぽり入る程大きいのに折りたためて薄くなるので、本当に使い勝手がいいです。軽いと感じたら浸けています。コルク板は水に浮くので、水やりの際は手で沈めるか、重しをします。

たらいの底面に青く見えているのは、水抜き栓です。

ソフトタブ 用途説明

 

我が家はリドレイに水をやるのが主目的でしたが、他にも加湿空気清浄機のフィルターなどの大きめのものの浸けおき洗いに重宝しそうです。アウトドアや非常時にもこれがあればいいかも、と思いました。

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追肥の仕方

うちでは緩効性肥料としてマックGやプロミックを使っています。置き場所は、葉や根が直接肥料に当たらないコルク板と株の上側の境のベラボンのところに置き、水やりの度に少しずつ肥料が溶け出すようにしています固形肥料が貯水葉に触れているとそこの部分は葉が傷んでしまいます。貯水葉に完全に覆われてしまうと固形肥料を置く場所困りますが、枯れた貯水葉を一部取り除いて置いています。

生長の速い夏場は1か月に1つ、秋からは2ヶ月に1つ位のペースです。

ビカクシダ・リドレイ 追肥 肥料

 


板付け着生後の経過

リドレイを板につけてからの貯水葉と胞子葉の生長を書き留めておきます。

 

2017年10月

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉

10月の最初に、止めヒモを麻ひもからワイヤーに替えた時、貯水葉が生え始めていました。

 

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉

それから約3週間で、葉が開きはじめました。

 

2017年11月

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉リドレイ 新しい貯水葉

11月の初めには、葉脈がしっかりした貯水葉に育ちました。もうすぐ株を覆ってくれそうです。またこの頃、胞子葉も芽を出し始めました。

 

ビカクシダ・リドレイ 新しい胞子葉
〔11月11日〕

胞子葉が大きくなってきました。

 

ビカクシダ・リドレイ 胞子葉
〔11月17日〕

わらびのようでかわいいすね。

 

2017年12月

ビカクシダ・リドレイ ハンギング
〔12月10日〕

貯水葉は株全体を覆いワイヤーも見えなくなりました。虫の穴は開きましたがきれいに生長しました。

古い胞子葉は、鉢植えで購入したときからのものなので正面を向いて開いていますが、新しく生えてきた胞子葉は、板付けした後のものなので、ちゃんと上を向いていますね。大きく育つのが楽しみです。

 

2018年06月

ビカクシダ・リドレイ 室内

鉢植えだった時の胞子葉はすべて枯れ、板付けにしてからの新しい胞子葉に生え代わりました。胞子葉が全部上向きに広がり、文字通り「鹿の角」です。

 

ビカクシダ・リドレイ 側面

 

ビカクシダ・リドレイ

日差しの柔らかい時間帯は陽に当てています。

 

2019年5月

ビカクシダ・リドレイ

ビカクシダ・リドレイ
〔2019年5月〕

胞子葉の数が増えて、見ごたえのある株に生長しています。