ビカクシダ(コウモリラン)・リドレイの育て方:陽当たり管理、水やり方法と虫対策


〔2021年11月21日〕
7月に新しいコルク板に植え替えしました。その後、向かって右の貯水葉が展開し、続いて左が展開中。胞子葉も出てきました。ここしばらく調子が悪かったのですが、夏のコルク板の交換がよかったようです。板が腐ると根回りの環境も良くないですよね。コルク板も数年で傷んでくるので交換が必要です。

ビカクシダ リドレイ
2021.11.21

リドレイをコルク板に着生させてから4年が過ぎました。鹿の角を連想させる胞子葉も葉脈のメリハリが美しいキャベツのような貯水葉もスプーンのような形状の胞子葉もどれもユニークでかっこいいです。

それでいて、過去4年の写真と比較してみて分かるのですが、リドレイって、1年や2年といった短期間に株のサイズはそんなに大きく成長しないのです。前には少し飛び出しますがサイズ感はあまり変わりません。厳密に言うと、サイズが大きくなるのにかなり時間がかかるのでしょう。うちにあるスパーバムやアルシコルネに比べると、格段にゆっくりです。これって、家で育てるのにわりと好都合だと思います。サイズがみるみる大きくなると扱いにくい面もありますし、部屋に置くのにちょうどいい大きさっていうのありますよね。

リドレイを育てていて、育てるのが難しい植物だと感じたことはありません。特殊な育て方もなく、日常的に環境と水やりを適度に気配ってやれば、その環境になじみ美しくそだってくれます。そんなわけで、丈夫で育て方も簡単、かっこいいリドレイの我が家での育て方をご紹介します。

〔2019年5月下旬〕

〔2018年6月上旬〕
リドレイ 室内

なお、リドレイをコルク板に着生させるときの注意点をまとめた記事はこちらにあります。
リドレイの仲間のアルシコルネ・マダガスカルを鉢植えから板付けに植え変えた記事はこちらにあります。
マダガスカルエンセの記事もこちらにあります。よろしかったら見てください。

リドレイの特徴

貯水葉

貯水葉はその名の通り、水を貯える機能を持っています。キャベツのような形状と葉脈に沿って凸凹が流れるようにしわになっているのが特徴です。きれいにしわを形成して根の部分を包み込んでいます。ビカクシダの根は着生するためのもので、雨が頻繁に降らない環境にもある程度耐えられるよう貯水葉が水を蓄えているのです。なので水やりが多ければ貯水葉の役割がなくなってしまいます。貯水葉が定期的に出でくるように、適度な水やりを心掛けるといいですよ。どちらかといえば過湿にしないように。多少水が切れていても大丈夫なくらいです。

適度な水やりをすれば、季節に関係なく順調に定期的に貯水葉をだします。

ビカクシダ リドレイ 貯水葉

胞子葉

購入するときは、胞子葉の葉の太い細いや葉の分かれ方や形状の特徴には、個体差があります。なので、好みの胞子葉を選びましょう。ネットでも現物の写真などで選んだり、ショップに問い合わせてみるといいですよ。順調に育っていれば、あまり季節に関係なく胞子葉が出てきます。胞子葉一枚にスプーンのような形状の胞子嚢が2つ付いています。

胞子嚢(ほうしのう)

リドレイの胞子葉が生長すると丸い葉の部分が茶色くなってきて、胞子が出来ます。茶色くなってから胞子が落ちるまで、1ヶ月強かかりました。胞子は塊でごそっと落ちます。

ビカクシダ・リドレイ 胞子
ビカクシダ・リドレイ 胞子

上の写真は胞子が少し落ちた状態です。胞子はふんわりモフモフしてます。不思議な手触りでした。

リドレイを育てるときの注意点

貯水葉は傷つきやすいので要注意

ビカクシダ・リドレイ 葉が黒くなる

貯水葉はとても柔らかくて傷つき易く、傷がつくとすぐに色が変わり、その範囲が広がっていきます。傷をつけないようにできるだけ触らないのが一番ですね。もし傷をつけてしまったら、雑菌などが入らないように注意し、水やりを控え傷口を乾燥させるのが良いです。その部分は茶色く枯れてしまいますが、全体に広がったり芽が腐ったりしなければ、いずれ次の貯水葉が生えてきます。

貯水葉に突然穴があいたら…虫退治

ビカクシダ・リドレイ 虫食い

順調に育ちつつある貯水葉に突然穴が開くとそれは虫の仕業の可能性が高いです。柔らかく美味しいのでしょうか。

朝、一つ目の穴を見つけたので、オルトランを貯水葉と板の隙間に振りかけましたが効果なく、翌朝二つ目の穴が開いてました。「ベニカXファインスプレー」殺虫殺菌剤を貯水葉と板の隙間や空いた穴から中へスプレーすると効果があり、その後穴が開くことはなくなりました。

殺虫剤は、貯水葉と板の隙間をぐるりと、穴の中にスプレーした後、水苔や土に行き渡るよう水やりしました。農薬が強すぎて枯れるのも心配だったので、スプレー後、水やりというやり方にしたのですが、効果もあり、貯水葉に害もありませんでした。

結局、どんな虫か発見できなかったのですが、夜間に葉を食べていましたね。アリや蜘蛛、ダンゴムシなどと貯水葉のなかは、住み着くのに快適なようです。我が家は上階なので、虫の害は地上に比べるとごく少ないのですが、寒くなって室内に持ち込む時は、室内に虫まで持ち込まない様、気を付けたほうが良さそうです。

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Gの仕業かも

8月、9月と順調に貯水葉が出てきました。しかし、10月に入ると生えてきたばかりの貯水葉がかじられているのを発見!

ビカクシダ・リドレイ 貯水葉 かじられる
ビカクシダ・リドレイ 貯水葉 かじられる

若く小さな貯水葉をかじられるとショックですが、貯水葉はいずれまた生えてくるもの。それより、食べたのは何者かということです。実は、数日前、ベランダの大掃除をしたときのこと、ベランダの床に敷いているレンガを取り除いた時、赤茶のものが、ササササッとデッキの下へ逃げ去りました。まぎれもなくGです。リドレイを食べたのもGに間違いないような気がします。

葉に穴が開いているとしたらヨトウムシの可能性もありますが、ヨトウムシは葉脈を残して食べます。これは葉脈もがっつりと食べているので顎がしっかりした奴の仕業ですよ。

ベランダのデッキの下やレンガの隙間は、虫の温床になりやすいのです。定期的にきれいにしないと!!!!!です。

虫退治には、まずは水に浸ける

貯水葉内部に虫がいるかもしれないので、とりあえず水攻めです。コルク板は浮くので、レンガで押さえて貯水葉のてっぺん超えるところまで水に浸けること30分。肺呼吸するやつらは苦しんで浮いてくるかもと思いましたが全く出てきませんでした。ただフンのようなものが多数でてきました。貯水葉の裏側に空気だまりでもできていたら虫はそこで生き延びることができるので、水攻めもなかなか完全に行うのは難しいです。

ビカクシダ・リドレイ たらいで水やり

どのくらい浸漬させると虫は窒息するのか、調べてもよくわかりませんでしたが、リドレイを長時間水につけるのも心配だったので、30分くらいで切り上げ、貯水葉の隙間からベニカXファインスプレーを散布しました。ベニカは、上記の穴あきのときも使って大丈夫だったので…。ただし原液そのままだと薬害がこわいので水で薄めるような使い方してます。

ちなみにダンゴムシやワラジムシは、エビやイカと同じ甲殻類なので、エラ呼吸もできると思われがちですが、陸生活が長いので、空気呼吸の生き物です。水の中に比較的長くいられますが、呼吸できないのでしばらく水に浸けていると出てきます。蜘蛛も水の中で長時間耐えられるようです。

その後、かじられた貯水葉もかじられた部分をカバーするように育ってます。

ビカクシダ・リドレイ

次に生えた貯水葉は、食べられることなくきれいに育ちました。

コナカイガラムシ対策

コナカイガラムシが取りつくとなかなか厄介です。カイガラムシは、風に乗ったり、衣服についたりして簡単に運ばれます。そして風とし悪く、陰になっている部分に繁殖しやすいのが特徴です。胞子葉など目に見えるところに目立ちだしたら、貯水葉の裏側まで繁殖している可能性があります。葉に元気がない。奇形葉がでる。あるいは葉がしばらく出ないなど、気になる症状があれば、カイガラムシがいないか注意して見てください。発見したら大きな成虫や巣などは、歯ブラシや爪楊枝など使って出来るだけ除去し「ベニカXファインスプレー」をスプレーしたり、薬剤を薄めた水に数分浸けこむなど、被害に応じて消毒をします。一度ではなかなか駆除できないので、数日~一週間おきに繰り返す必要があります。コナカイガラムシの被害は、すす病などの病気の原因にもなりまます。被害が大きければ弱って枯れてしまいますので、気付いたら早めに対処しましょう。

白く細かな点はコナカイガラムシです。

我が家では、リドレイとほとんど同じ環境でアルシコルネも育てています。

ビカクシダ・リドレイとアルシコルネ

アルシコルネのほうは、別の年ですがヒラタカタカイガラムシの被害にあいました。この時はリドレイはヒラタカタカイガラムシの被害にあつていません。カイガラムシにも嗜好があるのでしょうかね。アルシコルネの貯水葉は固く割とすぐに茶色く枯れてしまうので被害は胞子葉に集中しました。結局駆除しきれず、見た目も汚いので胞子葉を切り落としました。

いづれにしても、カイガラムシは、気が付いたら繁殖しており、しつこく完全な駆除も難しいので、初期段階で駆除できるよう、日頃から注意して観察することをおすすめします。

陽当たりの管理

夏…直射日光を避ける

ビカクシダ・リドレイ

リドレイは陽当たりを好みます。ですが、日本の夏はリドレイには暑すぎるので、直接陽に当てないようにして、風通しの良い明るい日陰で管理します。

秋…柔らかい日差しには当てる

10月を過ぎてからは、日差しも柔らかくなってくるので、午前中はベランダで陽に当て、午後はベランダの明るい日陰で管理しています。

冬…15℃切ったら室内へ

気温が15℃を下回ると室内で育てます。室内でも陽の当たる所に置くましょう。

我が家では室温が25℃前後なのですくすくと育っています。ガラス越しに直射日光が当たる場所に日中置き、陽が沈む夕方ごろから壁に飾っています。

室内では、空気清浄機やサーキュレーターを使って空気を循環させていると水やりのあとも適度に乾燥するのでいいでしょう。

12月でも日差しが暖かく風のない日は、昼前後数時間、外で陽に当てることもあります。冬場でも直射日光が当たるデッキの上などは25℃くらいある場合があります。やはり外の方が風通しがいいので、外に出せそうなときは、外で日に当てるほうがいいです。外に出すときは、気温をチェックしてくださいね。

春…暖かい日は陽に当てる

日中15℃以上の暖かい日は、10時~16時くらいまで、陽当たりのよいところに出しています。まだまだ夕方になると冷えるので、夕方には部屋にいれています。

ビカクシダ・リドレイ

徐々に暖かい日が増え一日の最低気温が15℃以上になると一日中屋外で管理します。4月から梅雨に入るまでは爽やかな風が通り、気温もいい感じなので、リドレイも順調に育ちます。

水やりの仕方

夏…朝夕水やり

夏の間は、水苔の乾き具合を見ながら、ほぼ毎朝夕じょうろで水をかけて水やりしています。

水苔は完全に乾いてしまうとパリパリになって水をはじいてしまうので、完全に乾く前に水やりしています。水をかけたら、はじかずにふっくら吸水するくらいのタイミングです。

秋…朝だけ水やり

10月になってからは、天気が良く、気温の高い日は、水苔の乾き具合を確認しながら、朝だけじょうろで水をかけています。日中、風通しの良いベランダに置いているので、翌朝になると結構乾燥しています。

天気の悪い日は、水苔の乾き具合では水やりは控えます。また、気温の低い日は室内に取り込み、水苔の乾き具合を見ながら水やりします。

リドレイは根周りの過湿を嫌うビカクシダです。うちでは、貯水葉の内側には、購入時に使われていたベラボンを出来るだけ残すようにして着生させました。そしてコルク板とベラボンの間や、ベラボンと貯水葉の間に水苔を入れています。水苔がまだ湿っていても、ベラボンは少し乾燥気味になっていることがあるので、この水苔とベラボンの組み合わせが水分の調整にうまく働いている気がします。

冬…乾いていたら水やり

冬場でも、陽当たりがよく室温が20度以上ある場合は、特に気を使うことなく、水苔が乾いていたら水やりをしています。一番冷え込む1月~2月は、気温と陽当たりを考慮して、水やりの頻度や与える量を加減すればいいと思います。

春…朝だけ水やり

天気が良く、気温の高い日は、水苔の乾き具合を確認しながら、朝だけじょうろで水をかけています。春は風が通るので、翌朝になると結構乾燥しています。

天気の悪い日は、水苔の乾き具合では水やりは控えます。また、気温の低い日は室内に取り込み、水苔の乾き具合を見ながら水やりします。

一日の最低気温が15℃をこえると、夜も外で管理します。

貯水葉で株元が覆われたときの水やり

水やりはじょうろで水をかけてやっていますが、貯水葉がコルク板をしっかりと覆ってしまったので貯水葉の内部まで水を行き渡らせるために、大きめのたらいを購入しました。

折り畳み たらい ソフトタブ
ソフトタブ 側面 高さ

大きさは、幅60cm×奥行40cm×高さ24.6cmで、折りたたむと高さが10cmになります。

ビカクシダ・リドレイ ソフトタブで水やり

着生させたコルク板がすっぽり入る程大きいのに折りたためて薄くなるので、本当に使い勝手がいいです。軽いと感じたら浸けています。コルク板は水に浮くので、水やりの際は手で沈めるか、重しをします。

たらいの底面に青く見えているのは、水抜き栓です。

ソフトタブ 用途説明

我が家はリドレイに水をやるのが主目的でしたが、他にも加湿空気清浄機のフィルターなどの大きめのものの浸けおき洗いに重宝しそうです。アウトドアや非常時にもこれがあればいいかも、と思いました。

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貯水葉や胞子葉を潤す良い霧吹き

株元の水苔はじょうろやたらいでしっかり水やりするのがいいのですが、葉水も適度に与えると貯水葉や胞子葉が生き生きしてきます。そんなときに使える、いい霧吹きを見つけました。

マルハチ産業さんのミストスプレー『超微細 マイクロンスプレー』です。ミストが細かい上に連続的にレバーを引くことで長い時間連続噴霧できるので、簡単に葉水を与えることができます。水滴になってしたたり落ちないのに、全体にムラなくしっとりさせることができるので、とても重宝しています。室外だけではなく、室内でも使っています。ミストがまったく下に落ちないってことはないですが、少し湿る程度なので、うちではあまり気にせず室内でも使っています。おすすめです。

ビカクシダ リドレイ 霧吹き

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追肥の仕方

うちでは緩効性肥料としてマックGやプロミックを使っています。置き場所は、葉や根が直接肥料に当たらないコルク板と株の上側の境のベラボンのところに置き、水やりの度に少しずつ肥料が溶け出すようにしています固形肥料が貯水葉に触れているとそこの部分は葉が傷んでしまいます。貯水葉に完全に覆われてしまうと固形肥料を置く場所困りますが、枯れた貯水葉を一部取り除いて置いています。

生長の速い夏場は1か月に1つ、秋からは2ヶ月に1つ位のペースです。

ビカクシダ・リドレイ 追肥 肥料

板付け着生後の経過

リドレイを板につけてからの貯水葉と胞子葉の生長を書き留めておきます。

2017年10月

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉

10月の最初に、止めヒモを麻ひもからワイヤーに替えた時、貯水葉が生え始めていました。

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉

それから約3週間で、葉が開きはじめました。

2017年11月

ビカクシダ・リドレイ 新しい貯水葉
リドレイ 新しい貯水葉

11月の初めには、葉脈がしっかりした貯水葉に育ちました。もうすぐ株を覆ってくれそうです。またこの頃、胞子葉も芽を出し始めました。

〔11月11日〕
ビカクシダ・リドレイ 新しい胞子葉

胞子葉が大きくなってきました。

〔11月17日〕
ビカクシダ・リドレイ 胞子葉

わらびのようでかわいいすね。

2017年12月

〔12月10日〕
ビカクシダ・リドレイ ハンギング

貯水葉は株全体を覆いワイヤーも見えなくなりました。虫の穴は開きましたがきれいに生長しました。

古い胞子葉は、鉢植えで購入したときからのものなので正面を向いて開いていますが、新しく生えてきた胞子葉は、板付けした後のものなので、ちゃんと上を向いていますね。大きく育つのが楽しみです。

2018年06月

ビカクシダ・リドレイ 室内
鉢植えだった時の胞子葉はすべて枯れ、板付けにしてからの新しい胞子葉に生え代わりました。胞子葉が全部上向きに広がり、文字通り「鹿の角」です。

ビカクシダ・リドレイ 側面
ビカクシダ・リドレイ

日差しの柔らかい時間帯は陽に当てています。

2019年5月

ビカクシダ・リドレイ
ビカクシダ・リドレイ

胞子葉の数が増えて、見ごたえのある株に生長しています。

2019年11月

貯水葉がもう一枚出たあとは、翌2020年10月まで胞子葉ばかり立て続けに出ました。

原因はコナカイガラムシによる不調だと思います。コナカイガラムシが発生してから、貯水葉がぱたりと出なくなったので。それまでは、順調に貯水葉と胞子葉をほぼ規則正しい頻度で出していました。胞子葉ばかりが出続けるのは、ひょっとしたら生命の危機に瀕して子孫を増やそうとしているのかとも思いましたが、原因はわかりません。コナカイガラムシの対策についてはこちらを見てください。

貯水葉が枯れる前に次々と貯水葉が出ていたのに出なくなったので、貯水葉が枯れが進むにつれ、徐々に根回りが露出するようになりました。

下の写真は、貯水葉が枯れて剥がれてきた写真ですが、駆除しきれず残っているコナカイガラムシが、少し見えています。

2020年10月

春~夏、規則的な消毒をしながら、陽当たり水やりに気を付けて、時間をかけて体力回復させることを目指しました。

もとのコンデションに戻るまで10カ月程度かかりました。

そして10月、待ちに待ってようやく貯水葉がでてきました。


元気そうな貯水葉です。


胞子葉は立て続けに出て、もしゃもしゃしてますが、こちらも形よく出てます。

この秋はあまり天候の良い日が続かず例年よりも肌寒いですが、室内に取り込む11月までは、屋外で風通しよく育てます。

2021年7月

コルク板が劣化して割れてきたので、新しい板に付け替えしました。

ビカクシダ リドレイ
付け替え前
ビカクシダ リドレイ
付け替え後

2021年10月

ビカクシダ リドレイ

新しい貯水葉が元気に展開しています。昨年は、コナカイガラムシの被害で生育が少し悪かったですが、夏の植え替え時に株の中まで殺菌し、劣化したミズゴケ・ベラボンを除去して新しいミズゴケとベラボンに交換したせいか、いい状態で生育中です。

2021年11月

気温が穏やかで晴天続き、今の時期はビカクシダにとって好調な環境ですね。続いて向かって左の貯水葉も展開中。さらに新しい胞子葉も出てきました。夏の間に出た胞子葉は、あまり伸びなかったので、今展開中の胞子葉は雄々しくシャキッと広がってほしいものです。

ビカクシダ リドレイ
2021.11.21
ビカクシダ リドレイ
2021.11.21

夜は室内で管理し、晴天の午前~日中だけベランダの日当たりのよい所に出しています。15℃以上あるかが外に出すかどうかのラインです。


我が家では、リドレイの他にも7種類のビカクシダを育てています。育て方などの記事も書いているのでよかったら見てください。

コメント

  1. 匿名 より:

    すごく分かりやすいです。7月の写真はベランダのようですが真夏の直射日光が当たらなければ大丈夫という感じなのでしょうか?株のサイズにもよりそうですが。

    こちらは西向きで西日がかなりあたるのですがベランダだとちょっときついのでしょうか?

    • こんにちは。ブログ読んでいただきありがとうございます!
      リドレイの夏期の管理についてですが、我が家は、南向きのベランダの直射日光が当たらず、風通しがよい場所で管理しています。夏は一日中ベランダに出したままですが、熱で傷むこともなく、問題なく育っています。

      さて、西日ですが、結構きついので、避けたほうがよいと思います。うちのベランダでも西日が当たるところがあるのですが、その位置は秋になっても植物が葉焼けすることがあります。西向きで西日が当たる場合は、遮光されたほうがよいかと思います。また、可能であれば、西日が強くなる時間だけ、日光を避けられる場所に移動するという方法もあります。

      また、ビカクシダのマニアさんの中には、植物育成用ライトを使って年中室内で栽培されている方もいらっしゃいますね。我が家は、ライトでの栽培はしていまないのでわかりませんが、室内で育てている方も案外多いかもしれません。

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