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ポインセチア 短日処理

9月の中旬〜10月初旬は、ポインセチアの短日処理を開始するのにいい時期です。

ポインセチアを育てて3年目になります。そして、今回3度目の短日処理を予定しています。

写真は一昨年、ポインセチアを育てて一年目で、我が家で初めて短日処理をして赤くしたポインセチアです。初めて短日処理した時は、素人がうまくできるのかとちょっと半信半疑でしたが、思いのほか美しく赤くなり、約2か月の短日処理もやってよかったと満足感が得られました。

そして2年目は、諸事情で花芽形成前に短日処理を2日ほど中断してしまい、その後も短日処理をつづけたのですが、色付きが盛りになるのがクリスマス後になってしまいました。ポインセチアは、短日処理をしなくても1月〜2月くらいには自然に赤くなります。ですが、クリスマスに間に合わせようと思うと短日処理が必要になるのです。習慣になれば簡単なこととはいえ、時間的に難しい場合も多いことと思います。だけど、やってみたいと思う方も結構いらっしゃるのではないかなとも思います。

また、2年目はコナジラミとコナカイガラムシの被害が著しく、見た目にも影響がでました。反省です。ポインセチアは冬のイメージですが、本当は寒さに弱い植物です。肌寒くなると室内で育てるため、ポインセチアの害虫対策は、室内に取り込む前に、早めに行っておく必要があります。

 

丸2年育てた経験から、短日処理、剪定、害虫対策、植え替えについて、気になったことや工夫した点などを紹介したいと思います。やはり、手間暇かけて色鮮やかに美しく育ったときのうれしさはひとしおです。

尚、プリンセチアも丸2年育てています。プリンセチアも昨年短日処理しましたが、ポインセチアより害虫の被害が大きく、色付いた苞葉が変形したり矮小して美しく育てられませんでしので、今年はリベンジです。下の写真は購入当時のものでとてもきれいな淡いピンクをしています。こちらも併せて育て方を紹介したいと思います。

 

目次

 


ポインセチア、プリンセチアを発色させるには

ポインセチアの赤い部分は花ではなく苞葉と呼ばれるもので、苞葉が赤くなるのは花芽が形成されるからなのです。

ポインセチアは短日植物で、日照時間が短くなると花芽が形成されます。美しく色づいてほしいタイミングの2か月前から短日処理を行うとちょうど良いです。我が家では10月5日に短日処理を始めてちょうどクリスマス〜お正月の頃にもっとも美しい状態になりました。12月の中旬に盛りにするには、9月15日〜20日ごろから短日処理を開始すればいい計算になります。また、短日処理は毎日欠かさず行う必要があります。毎日欠かさずですので、面倒といえば面倒ですが、次第に美しくなっていくポインセチアをみるのは楽しいものです。

 

短日処理を始めてから形成された葉が美しく発色する

赤い苞葉ですが、紅葉のように既に生えた葉が赤くなるわけではなく、短日処理を続けると赤い新葉が出てきます。短日処理を始めてすぐに生えてくる葉は、緑と赤が混じりあまりきれいな色ではない場合もあるかと思いますが、これは、短日処理前に芽が形成されていたためです。花芽が分化してから形成された新葉は、一色で色鮮やかになります。

 


短日処理をする前の準備

短日処理をする前の準備としては次の2点です。

  • 無駄な脇芽を切り取り、株を整える
  • 株を完全遮光できるようなもの、例えば段ボールなどを用意しておく

 

無駄な脇芽を切り取り、株を整える

すべての枝の先端に花芽が形成されるので、小さな脇芽や重なり合った部分の芽はあらかじめ剪定して整理しておいたほうが株全体が美しいです。仕立て方はいろいろありますが、うちのは鉢がちいさいので、輪状についた苞葉が、大体同じくらいの位置について大輪になるように仕立てたいと思います。小枝を整理しないと小さな脇芽や隠れた枝まで赤くなるので、下の写真のように株の裾の方が乱れた感じになってしまいます。

 

枝の高さを揃えるのは、4月くらいに切り戻しを行うのがよいタイミングだと思います。節を多く残すと脇芽が多くなり、こじんまりとしたものが多数できてしまいます。節を2〜3節残して切ると節から新芽が出てきます。かなり切り戻しても大丈夫です。切り口からは白い液体が出てきます。この液体はかぶれる場合もあるので皮膚につかないよう注意します。

 

4月に上の写真くらい切り戻しても、8月下旬にはこの通りです。

 

真夏は直射日光を避け、明るい日陰で過ごします。固形肥料を2か月に1回、水やりは土の表面が乾いてからたっぷりとあげます。

カイガラムシやコナジラミなどの害虫防止に葉の裏表に霧吹きで葉水します。昨年2種の害虫被害がひどくて駆除しきれなかったので、ともかく予防が大事だと思いました。じょうろでバシャバシャ水をかけると葉にキズができるので、霧吹きがいいです。我が家は昨年バシャバシャ水をかけて傷だらけにしてしまいました。

 

短日処理前にもう一度剪定…枝数を整理する

枝の数を減らして栄養を集中させるほうが大輪になりますよね。株の大きさと枝の数、方向など、仕上がりをイメージしながら剪定するといいと思います。我が家は内径12cmの4号鉢で同じくらいの高さの枝3枝残しました。過去2回の経験と反省から、大きな苞葉を育てるなら枝間隔をあけてこのくらいの枝数がいいとの判断です。

 

昨年は、枝数が多すぎた

昨年は、脇芽を整理して、同じくらいの大きさの枝を6本残しましたが、枝の間隔が狭かったため、陽当たり等微妙な条件により生長に差が出てまとまりが悪くなり、苞葉も一昨年に比べて小さめでした。苞葉の大きさは枝数だけで決まるものではありませんが、一つの要因であることも確かだと思います。また、株の大きさによりますので、鉢の大きさに応じて枝数を決めるといいのではないでしょうか。

 

プリンセチアも同じく

〔4月の切り戻し〕

 

〔8月下旬〕

 

〔枝数の整理後〕

プリンセチアは、葉が大きい種類で、枝ぶりも大きく広がるように伸びたため、わりと大らかに育っています。淡いピンクに色づき、もともとの葉の色も若草色です。葉の表面にキズがあるのは、害虫対策に夏の間、じょうろで水をバシャバシャ葉にかけていたせいです。途中から霧吹きで葉水するようにしました。

 

株を完全遮光できるようなもの(例えば段ボール)を用意しておく

一昨年は、小ぶりなポインセチアが1株だったのでプラスチックのごみ箱をすっぷり被せました。新しい苞葉がついて秋の間も伸びるので、高さや広さにゆとりのあるものを用意しましょう。昨年は2株になったので大きめの段ボール箱を用意しました。隙間から光が入らないように注意が必要です。また、使わない間は簡単に畳めて、使用時は簡単に立体にできるように、ちょっと段ボール箱に工夫しました。

段ボール1

段ボール2段ボール3

 

段ボールハウスを作るイメージで、不要な部分をカットして、ガムテープで形を作ったあと、100均で購入できるフェルトを、光の漏れる部分(段ボールのつなぎ部分)に両面テープで貼り付けました。屋根のひさし部分など、フェルトが浮き上がって光が入りそうになるので、フェルトを折り曲げ、マジックテープで留めます。フェルトは、マジックテープの雄(チクチクする方)にそのまま貼り付きますので簡単です。段ボール箱を使わない日中は、畳んで部屋の隅に収納できます。

 


短日処理のやり方(写真は一昨年の様子です)

毎日忘れず夕方5時〜朝8時まで完全遮光

苞葉を赤くするには、日照時間を12時間以下にする必要があります。ポインセチアは、日照時間が12時間以下の日が続くと花芽が形成されます。夕方5時〜朝8時まで、陽が入らないように段ボール箱などをかぶせます。

日中は、陽によく当てて育てます。暖かい日は屋外で、寒い日は室内でガラス越しによく陽に当てます。

多少時間がずれても、日照時間が12時間を超えないように注意しましょう。短日処理中は一日も欠かさずに実行する必要があります。

 

短日処理は9月中旬〜10月初旬にはじめる:適温で安定している室内で短日処理すると安心

一昨年、短日処理を開始した9月〜10月はまだ暑い日も多く、昼夜、屋外でポインセチアを管理していました。ここで教訓なのですが、夕方や早朝も気温が高く日差しもある時期に屋外で短日処理する場合は、ポインセチアにかぶせる箱に、黒い色のものを使わないようにしてください。一昨年は遮光に使ったものが黒いプラのゴミ箱だったため、早朝でも陽が当たると熱が吸収され、ゴミ箱と接触している葉が枯れてしまいました。中も蒸し暑くなっていてあぶないところでした。完全に遮光しないといけないので光が透過せず熱くならない素材と考えると段ボール箱がいいのかもしれません。

やはり室内のほうが気温が安定するので、室内で短日処理することをお勧めします。室内だったら黒いプラスチック製のごみ箱でも大丈夫です。

 

上の写真は、短日処理から25日目です。10月中は、殆ど変化がなかったのですが、葉柄の赤が鮮やかになっていき、11月に入って新葉がわずかに赤くなりました。この葉は短日処理する前から芽が形成されていたもので、緑に赤がさしていき、最終的には部分的に黒ずんで美しく発色しませんでした。

赤くなるのは花芽が形成されるからなのですが、この時点では花芽が出てくる様子はまだみられません。完全に赤い鮮やかな苞葉が出てくるのは、短日処理を開始して花芽の分化が行われてからになります。

 

苞葉が赤くなる:短日処理約40日で花芽が出る

ポインセチア 短日処理

上の写真は短日処理から40日目の様子です。赤くなる葉は苞葉と呼ばれるもので、新しく出てきた苞葉は初めから赤く鮮やかな色をしています。まだまだ苞葉が育ちます。花芽も確認できるようになりました。花は苞葉の真ん中の部分です。

短日処理期間の目安はだいたい40日ですが、花芽が複数出て、満足いく枚数の苞葉が揃うまで続けるとよいです。

うちでは、朝8時から17時までの9時間の日照時間をとっています。短日処理は日照時間を12時間以下にすることなので、実際には3時間の余裕があります。なので、多少箱を被せるのを忘れて遅くなっても大丈夫です。

 

短日処理から2ヶ月でよい状態に

ポインセチア短日処理 2ヶ月

短日処理から60日、苞葉が大きく育ち、とても立派になりました。売り物のポインセチアと比べても遜色ないくらいに生長しました。また、これから育つ小さな苞葉もまだあるのでクリスマス頃が一番美しくなりました。

短日処理を始めて、見応えがある大きさと枚数の苞葉が生長するにはやはり2ヶ月以上かかります。一昨年、我が家は10月5日に短日処理を開始し、12月の上旬で上の写真の状態。苞葉の枚数が増えて最も美しかったのがクリスマス〜年末でした。もう少し早くに仕上げたい場合は、9月中旬〜下旬くらいに開始するといいですね。

短日処理の期間は、約40日で花芽が付きだすので、その後、様子を見ながら期間を延長すればいいと思います。

 


秋から冬のポインセチアは次の点に注意

ポインセチアの冬場の育て方の注意点は以下の通りです。

  • 寒さに弱いので10℃以上の環境(室内・温室)で管理すること
  • 日中は室内でガラス越しに陽によく当てること
  • 乾燥気味に育て、過湿にならないよう水やりの頻度を調整すること

 

暖かい室内で管理し、陽によく当てる

ポインセチアは冬場に出回ることから寒さに強いイメージがありますよね。ですが、寒さに弱く、10℃以上の環境で管理する必要があります。また、季節を問わず陽当たりの良いところに置くと元気に育ちます。我が家では、春から10月中旬まではベランダに出したまま、その後〜11月初旬まで、日中15℃以上ある暖かく天気の良い日は、日中はベランダに出しよく陽に当て、夕方には室内へ。11月中旬になるとやはり1日中室内で昼間は陽のよく入る窓辺に置き、夕方には暖かく夜間も冷えない場所へ移動させています。ですが暖房が直接当たる所などは避けましょう。

色々気を使っても気温が低いうえに曇りや雨の日が続くと下の方の葉が落ちてしまいます。これはもう仕方がないことですね。

 

水やりの頻度に注意。様子を見て頻度を調整する

水をやり過ぎると根腐れして葉が落ちてきます。葉が枯れていないのにバラバラと落ちる場合は、根腐れしている可能性が高いので注意が必要です。

ポインセチアは乾燥気味を好むので、水やりは頻度を控え調整します。土の表面が乾いてから更に2,3日置いてから水やりします。水をあげるときは底から水が出るくらいたっぷりとあげましょう。

反対にカラカラに乾燥しすぎても葉がかさかさと枯れてくるので、鉢の大きさや気温に応じて水やり回数を調整するとよいと思います。肥料は12月〜2月くらいまで必要ありません。その他の季節は置き肥を定量与えていました。肥料に書かれている普通の量と頻度で大丈夫です。我が家ではマックGを使っています。

 


害虫やカビに関する注意

通年ではカイガラムシに注意

ポインセチア 花 カイガラムシ

ポインセチア 花 カイガラムシ

白いわらじ虫のようなのがコナカイガラムシで、白く綿のように見えるのはコナカイガラムシの分泌物です。

カイガラムシは至る所にいるため、風にのって入ってきたり衣服や荷物について入ってきたり、侵入経路は多岐に渡ります。そして通気性の悪いところを好みます。去年の冬は、室内に置いておいた植物のほとんどにカイガラムシがつきました。かなりしつこいので駆除に悩みますが、成虫には薬剤が効きにくいので、大繁殖しないうちに爪楊枝の先などでこそぎ取るようにこまめに駆除します。また、あらかじめこそぎ取ったのち屋外で殺虫作用のある薬剤をかけました。花部写真の黄色い部分は蜜栓で、いつも蜜が溢れている状態なので虫も集まりやすいんでしょうね。花の部分に被害が集中しました。

 

土回りは蒸れるとカビが付きやすい

ポインセチアは購入するときは大概プラ鉢ですが、植え替えの時期4月〜5月にひと回り大きい鉢に植え替えるときには、素焼きなどの蒸れない素材の植木鉢に植えたほうがいいです。プラ鉢では夏の間蒸れやすくカビが発生する場合があります。一年を通して乾燥気味に育て、特に夏はプラ鉢の場合は過湿に注意しましょう。

 

コナジラミに注意

コナジラミがとりつくと、駆除しきれず、かなり大変です。葉に細かい傷のようなものがついていると要注意。裏側に白くて小さな虫が多数ついていたりします。これはオンシツコナジラミという飛ぶ虫で、葉の裏に付いて汁を吸います。薬剤噴霧や葉に水をかけて追い払っても、成虫は飛び立ってまた戻ってきてしまいます。また葉の裏に卵を産みつけますが、これが取れません。とても厄介です。昨年は我が家もコナジラミがポインセチアにもプリンセチアにも取りつき、ベニカXファインスプレーを葉の裏に散布し、毎日水やりの時に葉の裏を洗うなどしましたが、一度発生して、卵まで産みつけられていたら完全に駆除するのは難しく、苦い経験でした。

 

〔コナジラミが付いた葉の表〕

 

〔葉の裏のコナジラミの卵(薄い楕円)と成虫(白く立体的なもの)〕

 

害虫の弊害

葉の汁を吸うタイプの害虫は、とり付くと葉が奇形化したり、葉が出なくなったりしてしまいます。また、すす病などを引き起こし枯らしかねません。早め早めに手を打ちましょう。写真は、昨年のプリンセチアで、葉が縮れたようになったり、葉がきれいに生長しませんでした。葉が繊細なのか、ポインセチアより害虫に弱く被害が大きかったです。

 

害虫や病気には、予防が大事

コナジラミは高温で乾燥を好み、春から10月頃まで発生しますが、室内の暖かいところでは、冬でも発生します。夏の間は、水やりのときに葉にもみずをかけたり、葉のうら・おもて両面に霧吹きするなどしてコナジラミが付かないようにしましょう。コナカイガラムシにも霧吹きは効果的です。

また、ベニカXファインスプレーやオルトランなどは発生初期には効果的です。害虫や病気は早めに気付いて対策するのが一番ですね。

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一年を通した育て方

下の写真は、ポインセチアを丸一年育てて短日処理を行ったもので、ピンクのプリンセチアは新たに購入したものです。見ごろ真っ盛りです。

ポインセチア 短日処理
〔一昨年の12月下旬〕

 

1月始めには緑の葉が出てきます。同時に花は枯れて、結実しなかったのでぽろぽろと落ちてきました。


〔昨年の1月下旬〕

 

3月になると暖かい日差しの日が増え、日中は屋外に出す季節となりました。赤い苞葉も残っていますが新芽が生長しだしています。


〔昨年の3月中旬〕

 

4月〜5月頃剪定して植え替え、夏を迎える

昨年の4月下旬、観葉植物の土を使いひと回り大きい鉢に植え替えました。軽石を1/3程度入れ、水はけよくしました。鉢は、素焼き等の蒸れにくい素材の鉢がいいです。


〔4月下旬植え替えと切り戻し〕

切り戻す際、切り口からは白い液体が出てきます。この液体はかぶれる場合もあるので皮膚につかないよう注意します。

節をたくさん残して剪定するとカットした下の部分の大部分の節から芽が出て生長するので、芽の数を考えて剪定しましょう。節が残っていればそこから芽がでるので、葉を残す必要ありません。

ともかく大きな枝が数本生長するように、バランスよい長さと方向に生長するように剪定するとベストです。枝の長さを揃えて育てたい茎枝はすべて切り戻ししましょう。今、ちょうどよい高さだからと切り戻さずにに残していると、結果的に切り戻した茎よりよく伸びるため高さが揃わなくなります。

 

春から夏の管理の仕方

春から夏にかけては、屋外で育てます。日中よく陽に当てますが、真夏の直射日光だけは避けます。真夏は陽が高くならない午前中の間だけ陽に当て、昼ごろからは明るい日陰に置いていました。

水やりは土が乾いたらたっぷりとあげます。春から11月頃まで肥料も2か月に一度の割で固形肥料を鉢の号数にあった量を与えます。

 

9月の中旬からは短日処理を行うため、室内で管理します。詳しくは「短日処理のやり方」を参照してください。