ビカクシダ(コウモリラン)・スパーバムの育て方/真夏の葉焼け 

ビカクシダ・スパーバム 真夏のダメージ

関東では、9月に入り急に気温が下がりましたね。2月の購入から7月終わり頃までは順調に育っていたスパーバムでしたが、8月の間のサウナのような熱風攻撃にやられ、貯水葉の縁は焼き過ぎて乾燥したクレープの縁のようにビラビラになり、鹿の角のような葉の上部の切れ込みは伸び悩み写真のようなかわいそうな状態となりました。これって直射日光に当てず、明るい日陰でこうなったので原因はやはり熱波ですね。夏は順調に生長すると思っていましたが、猛暑のなかベランダできれいな貯水葉を育てるには難しいかもしれません。

スパーバムを購入した時の様子はこちらに、三年間の生長と育て方についてはこちらにまとめてあります。
また、2020年3月にバージンコルクに板付けした記事はこちらにあります。よろしかったら見てください。

5月~7月終わりまでのスパーバムの貯水葉の生長の様子

〔5月11日〕
ビカクシダ・スパーバム5月初旬

貯水葉が右側に広がろうとしています。葉の上部には羽のように広がる葉が出始めています。可愛いですよね。これが育つと立派な切れ込みを持った葉になるので驚きです。

〔6月12日〕
ビカクシダ・スパーバム 6月

右側に出た葉が苔玉を覆うように生長しました。1ヶ月の貯水葉の育ちはこのくらいです。まだまだ上の切り込みの部分伸びそうですね

〔6月29日〕
ビカクシダ・スパーバム 6月29日
ビカクシダ・スパーバム 新芽

右側の葉がすっかり大きくなり、左側に育つ次の新葉が育ち始めました。

〔7月3日〕
ビカクシダ・スパーバム 7月初め

新葉が見えてきました生長過程の葉の色が美しいです。

〔7月27日〕
ビカクシダ・スパーバム 7月27日

新しい葉は、白銀のトリコームがびっしりとついています。トリコームは剥がれたら元に戻らないので注意が必要ですね。葉は、前の貯水葉よりも大きく育つでしょう。葉の上部の切れ込みも増えました。早春の頃は貯水葉の芽が生長して次の貯水葉の芽が出てくるまで約3ヶ月かかっていましたが、暖かくなってからは徐々に生長スピードが上がっています。

ビカクシダ・スパーバム 7月末

上から見た写真です。内側に見えるのが購入当時の葉なので随分と大きくなりました。葉の切れ込みも長く立派になっています。

スパーバムの育て方

水やりは苔玉の底を触って判断

水やりの頻度やタイミングは苔玉の底の状態を触って判断するのが良いように思います。水やりは今の時期は朝夕2回じょうろでじゃぶじゃぶと内部全体に行き渡るように上から注いでいます。また、霧吹きで貯水葉全体にまんべんなくミスティングしています。水やりの回数を少なくしたい場合や乾きがはやい場合は、苔玉に十分水を吸わせるように丸ごと水に浸けるのもいいですね。いつも苔玉の表面や底の状態を触って乾き具合を確かめて乾いているようなら水やりしています。7月に入ってからはだいたい朝夕2回の水やりとミスティングで順調ですね。

直射日光にさらすと葉焼けするので、風通しのよい明るい日陰に置いています。

風通しは大事

風通しのいい場所で育てることが結構大事だと思います。風通しがよいと蒸れにくいので、少しくらい水やりが多くても過湿の心配がなくなり楽に育てられます。元々東南アジアの熱帯に生息する植物ですので高温多湿を好みます。梅雨時期などは、スパーバムにとってとてもいい環境なのではないでしょうか。

ビカクシダ・スパーバム

肥料は固形肥料が便利

肥料は、観葉植物用の固形肥料を苔玉の上部に置いています。毎回水やりの度に少しずつ溶けていくようにしています。肥料が多すぎないか心配でしたが、心配をよそにすくすく育っています。2ヶ月に一度の割合で固形肥料をあげています。肥料好きなようですね。

ビカクシダ・スパーバム 固形肥料

8月 真夏は要注意 直射日光に当てなくても熱風でも葉焼けする

新しい貯水葉の育ちは順調かと思っていたのですが、葉の色がどうも黄色っぽいなと感じるようになりました。上の7月下旬の写真もそういえば黄色っぽい。これは、どう見ても日照不足ではないかと思いました。ちなみに朝のうちは陽を当てるようにしたら、少しづつ緑が濃くなりました。どこに置けばいいか探しているうちに、貯水葉を傷つけてしまい、ちょっと破れたり黒くなった箇所はありましたが、午前中陽に当てることで日照不足はほぼ解消です。

しかし、11時頃から日陰に移すのですが、数日サウナのような温風が吹き荒れる日が数日あって気が付いたら、新しい貯水葉の切れ込みの先が縮こまった感じになって伸びないのです。

ビカクシダ・スパーバム 真夏のダメージ

また葉の縁も薄く縮れてビラビラして乾燥しすぎた薄焼き卵かクレープの端のようです。

ビカクシダ・スパーバム 真夏のダメージ

今でも少しずつは伸びていますがいじけた感じは残るでしょうね。スパーバムの貯水葉は、熱に弱いと実感しました。フィカスウンベラータなど観葉植物は、徐々に陽に慣れさせると案外直射日光にさらされても日焼けしにくいものですが、スパーバムは、陽に当たらなくても葉焼けしてしまうのですね。熱風が吹く日は、冷房のかかった室内へ避難させるのがよいかもしれません。ですが多少葉焼けしても陽に当てることは大切です。午前中の穏やかな時間帯だけ陽に当てたり、木漏れ日が当たるところで過ごさせるとよいですね。

〔8月27日〕
ビカクシダ・スパーバム 新貯水葉

右側に新しい貯水葉が育ってきました。この葉は美しく育てたいです。正面の黒くなっている傷は、木漏れ日が当たる所を探しているあいだに枝で傷つけちゃいました。

〔9月7日〕
ビカクシダ・スパーバム 貯水葉

10日で随分生長しました。楽しみです。

今年は秋が早いですね。暑さはまたぶり返すのでしょうか?様子を見ながらもうしばらく外で育てたいと思っています。

購入当初の様子を書いた記事はこちらです。よかったら読んでください。

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